as close as possible

No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 もっと近くに(as close as possible) 小田和正・
Randy Goodrum
小田和正 オフコース 33rdシングル(カット) 最高29位 売上1.7万枚
2 IT'S ALL RIGHT(ANYTHING FOR YOU) 小田和正 小田和正 オフコース 32ndシングル 最高20位 売上2.7万枚
3 ガラスの破片 秋元康 松尾一彦 オフコース  
4 白い渚で 小田和正 小田和正 オフコース  
5 Tiny Pretty Girl 松本一起 清水仁・
松尾一彦
オフコース 33rdシングルC/W(カット)
6 Love Everlasting Randy Goodrum Dann Huff Dann Huff  
7 I'm a man 秋元康 松尾一彦 オフコース  
8 心の扉 松本一起・
小田和正
清水仁・
松尾一彦
オフコース  
9 SHE'S GONE 小田和正 小田和正・
松尾一彦
オフコース  
10 嘘と噂 小田和正 小田和正 オフコース 小田和正と大貫妙子のデュエット

リリースデータ

1987年3月28日(LP)
1987年3月28日(CT)
1987年3月28日(CD)
1988年12月10日(ピュアゴールドCD)
1994年5月25日(CD選書)
2022年6月15日(リマスターCD)
最高2位
最高2位
最高2位
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初登場109位
売上7.1万枚
売上5.7万枚
売上8.4万枚
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売上0.03万枚
Produced by OFF COURSE、Bill Schnee(6) ファンハウス
ファンハウス
ファンハウス
ファンハウス
ファンハウス
Ariola Japan

メンバー

Keyboards 小田和正
Bass 清水仁
Guitars 松尾一彦
Drums&Percussion 大間"ジロー"仁世

オフコース13thアルバム。英語詞リメイクだった前作『Back Streets of Tokyo』から1年7ヵ月、新作オリジナルアルバムとしては『The Best Year of My Life』以来2年7ヵ月ぶり。86年はONE FOR ALL,…ALL FOR ONEを掲げて各自ソロ活動を行いバンド活動は休止していたが87年になって活動を再開した。『The Best Year of My Life』以降に発売されていたシングルのうち、31st「ENDLESS NIGHTS」は『Back Streets of Tokyo』からのシングルカットだったが、それ以前の「call」「たそがれ」「夏から夏まで」は未収録で(「call」「たそがれ」は英語詞の別タイトルで『Back Streets of Tokyo』に収録)、3月4日に発売した先行シングルの「IT'S ALL RIGHT(ANYTHING FOR YOU)」のみ収録。間奏のギターソロがSaxソロに差し替えられる等一部変更されている。5月には「もっと近くに(as close as possible)」をシングルカット、C/Wは「Tiny Pretty Girl」がカットされた。

今作で初めてレコード・カセットとCDが同時発売となった。また早くもレコード・カセットよりもCDが1番高い売上を記録したが、『We are』以降公式アルバムで7作連続で続いていた1位を逃し、CD/LP/CT全て2位止まりとなった。『Back Streets of Tokyo』からは数万程度のダウンだが、新作アルバムとしては『The Best Year of My Life』からほぼ半減近く売上を落とした。

88年にピュアゴールドCDとして再発、94年には薄型マキシシングルケース仕様による「CD選書」シリーズの1作として再発された。この94年CD選書盤が最新となっており、EMI時代のような21世紀以降のリマスター再発が長らくなかったが2020年のBOX『コンプリート・アルバム・コレクションCD BOX』で初めてリマスターされた。また2022年6月15日(小田和正10thアルバム『early summer 2022』と同時発売)にファンハウス時代6作品が初めて単独リマスター盤としても発売された。またファンハウス移籍以降のCD選書シリーズでの再発は『The Best Year of My Life』『Back Streets of Tokyo』と今作の3作でストップした。

今作では『Back Streets of Tokyo』及び小田和正のソロ1stアルバム『K.ODA』を始めとした各メンバーのソロ活動の成果が反映され、これまで極力メンバーだけで行っていた楽曲制作において外部作家や演奏陣の参加が増加した。「Love Everlasting」は『K.ODA』制作時の楽曲でそのまま『K.ODA』の演奏陣が演奏しているため実質的に小田のソロ曲となっている模様(この曲のみ『K.ODA』同様のBill Schneeプロデュース扱い)。「嘘と噂」には坂本龍一がキーボードで参加、大貫妙子がボーカルで参加している。また清水仁が初めて作曲に参加、リードボーカルも担当している。

『Back Streets of Tokyo』が英語詞リメイクアルバムのため、『The Best Year of My Life』以来の正式なオリジナルアルバムという事になるが、海外向け展開とソロ活動を経て制作スタイルも一気に変わったため、バンドの雰囲気も4人になった時以上にガラッと変わったように感じられる。4人になった『The Best Year of My Life』でも変化は感じられたが今作を聞くとまだまだ以前のオフコースの面影はあったように思う。今作はなんかもう別のバンドみたいになった。

味気ない80'sシンセサウンド、打ち込みドラムがより目立つようになり、外部作家の参加清水も作曲とボーカルを始めてメインボーカル取るのが3人になったとなればまあ激変する要素満載ではあるが…。あまりにもガラッと空気が変わりすぎであり、これはオフコースなのか…?という気持ちになってしまうところもある。小田と鈴木がツインボーカルだった時は2人の声が溶け合っていたが、松尾も清水も小田とはあからさまに声が違うので、この2人がボーカルを取ると完全に"違う人が歌っている"ような感じになる。まあボーカル以外のメンバーがボーカルを取る曲がアルバムに1,2曲あるというバンドはそこまで珍しくもないのでそのくらいならありなんだけど、1枚のアルバムの中で頻繁に全然違うボーカルが出てくるというのはなかなか違和感…。これがどうにもまとまりのない印象に繋がってしまう。小田和正が中心的存在であることは確かながら決してワンマンバンド化せずにそれぞれが積極的に制作に関与している感じは確かにあるし、鈴木康博が抜けてもオフコースを続けるという覚悟の上で小田和正のワンマンバンド化するという予定調和みたいな展開は絶対したくなかったんだろうなとは思うんだけど…ここまでバラバラになってくるともうそれぞれソロでいいんじゃない?ともなってきてしまうわけで難しいところだ。

B09Z1YPSLV2022年リマスター盤  アズ・クロース・アズ・ポッシブル94年盤  アズ・クローズ・アズ・ポッシブル87年盤  

印象度★★★☆☆

2019.1.8更新

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