Back Streets of Tokyo
No | タイトル | クレジット | 編曲 | 原曲 |
1 | FOOL(WHAT DOES A FOOL DO NOW) | Randy Goodrum-Kazumasa Oda | Peter Wolf and OFF COURSE | 11thアルバム『The Best Year of My Life』収録曲 「恋びとたちのように」 |
2 | SECOND CHANCE | Randy Goodrum-Kazumasa Oda | Peter Wolf and OFF COURSE | 28thシングル「call」 |
3 | LOVE'S DETERMINATION | Randy Goodrum-Kazuhiko Matsuo | Peter Wolf and OFF COURSE | 29thシングル『たそがれ』C/W「LAST NIGHT」 |
4 | HER PRETENDER | Randy Goodrum-Kazumasa Oda | Peter Wolf and OFF COURSE | 11thアルバム『The Best Year of My Life』収録曲 「気をつけて」 |
5 | EYES IN THE BACK OF MY HEART | Randy Goodrum-Kazumasa Oda | Peter Wolf and OFF COURSE | 25thシングル「君が、嘘を、ついた」 31stシングルC/W(カット) |
6 | MELODY | Randy Goodrum-Kazumasa Oda | Peter Wolf and OFF COURSE | 27thシングル『緑の日々』C/W「CITY NIGHTS」 |
7 | LOVE'S ON FIRE | Randy Goodrum-Kazuhiko Matsuo | Peter Wolf and OFF COURSE | 11thアルバム『The Best Year of My Life』収録曲 「愛を切り裂いて」 |
8 | ENDLESS NIGHT | Randy Goodrum-Kazumasa Oda | Peter Wolf and OFF COURSE | 29thシングル「たそがれ」 31stシングル(カット) 最高26位 売上5.3万枚 |
リリースデータ
1985年8月1日(LP) 1985年8月1日(CT) 1985年8月22日(CD) 1988年12月10日(ピュアゴールドCD) 1994年5月25日(CD選書) 2022年6月15日(リマスターCD) |
最高1位 最高4位 - - - 初登場116位 |
売上17.5万枚 売上6.9万枚 - - - 売上0.03万枚 |
Produced by Bill Schnee and OFF COURSE | ファンハウス ファンハウス ファンハウス ファンハウス ファンハウス Ariola Japan |
メンバー
Keyboards | KAZUMASA ODA |
Bass | HITOSHI SHIMIZU |
Drums&Percussion | JIRO OMA |
Guitars&Harmonica | KAZUHIKO MATSUO |
オフコース12thアルバム。前作から1年2ヵ月ぶり。アメリカ進出を目論んでの全英語詞アルバム。新曲は無く、全て既存曲を英語詞で歌い直したものとなっている。演奏はそのまま使用されているが、「MELODY」「ENDLESS NIGHT」は新たに演奏も録音されており、これ以外にも一部演奏を加えた曲もある模様。英語詞は全てRandy Goodrumが担当。英訳ではない新規の作詞のようでこれに伴い原曲とは全く異なるタイトルに全曲が変更されている。アメリカでのデビューが決まってから日本でリリースしようと目論んでいたが結局デビューが決まらず、せっかく作ったので日本で聞いてもらいたいとしてまずは日本で発売された。日本では1位を獲得したものの、前作から大きく売上を落とした。また結果的に今作がオフコース最後の1位獲得作品となった。その後もアメリカ進出を目指すとしていたが結局アメリカでのデビューに至らず、今作は国内発売のみのままとなった。
前作以降リリースされていたシングル「call」「たそがれ」、C/Wの「LAST NIGHT」は今作での英語リメイクがアルバム初収録となり、オリジナルアルバム未収録となった。また11月30日には「ENDLESS NIGHT」がシングルカットされ、「EYES IN THE BACK OF MY HEART」がC/Wとしてカットされた。結果シングル「たそがれ」は日本語バージョンと英語バージョン「ENDLESS NIGHT」として2回シングル表題曲となった。
20日程度遅れてCD化され、88年にはピュアゴールドCDとして再発された。94年には薄型マキシシングルケース仕様による「CD選書」シリーズの1作として再発された。この94年CD選書盤が最新となっており、EMI時代のような21世紀以降のリマスター再発が長らくなかったが2020年のBOX『コンプリート・アルバム・コレクションCD BOX』で初めてリマスターされた。また2022年6月15日(小田和正10thアルバム『early summer 2022』と同時発売)にファンハウス時代6作品が初めて単独リマスター盤としても発売された。
全英語詞のアルバムを作ってアメリカデビューを目指すもデビューにすら至れなかった…という洋楽でも邦楽でもないような立ち位置的にビミョーな感じになってしまった1作。ほとんど演奏を変えていないのにアレンジにPeter Wolfが加わっているのが謎だったりもするが…。全体的には80'sな打ち込みを取り入れた前作をさらに洋楽ライクに淡々と当時なりに洗練させたような感じ。何とも味気ないところはあるし、なんとなくかっこいい気もするがあまり強く残ってくるようなアルバムでは正直ないかなと思う。ただ英語で歌っただけでなく、Bill Schneeとの付き合いも少し前からあったし、加えて現地のスタッフや作詞家を入れて制作するなど無謀だったわけでもなく、むしろ多少は現地とのコネクションも作りつつ目指した全米デビューではあったわけで、それで売れなかった以前にデビューすらさせてもらえなかったという結果からするとこれは何かアメリカ的に違うということだったのだろうか。
印象度★★★☆☆
2019.1.3更新