FAIRWAY
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | あなたのすべて | 小田和正 | 小田和正 | オフコース | 14thシングル 最高82位 売上0.7万枚 |
2 | 美しい思い出に | 鈴木康博 | 鈴木康博 | オフコース | 15thシングル『愛を止めないで』C/W(カット) 92年、95年再発盤シングルでは差し替え、16年再発盤には収録 |
3 | いつもふたり | 小田和正 | 小田和正 | オフコース | |
4 | 夢 | 鈴木康博 | 鈴木康博 | オフコース | |
5 | この空にはばたく前に | 鈴木康博 | 鈴木康博 | オフコース | |
6 | 夏の終り | 小田和正 | 小田和正 | オフコース | |
7 | 季節は流れて | 鈴木康博 | 鈴木康博 | オフコース | |
8 | 失恋のすすめ | 鈴木康博 | 鈴木康博 | オフコース | |
9 | 去っていった友へ-T氏に捧げる- | 小田和正 | 小田和正 | オフコース | |
10 | 心さみしい人よ | 小田和正 | 小田和正 | オフコース |
ホーンセクション編曲:鈴木康博(2)
ブラスセクション編曲:鈴木康博(8)
ストリングス編曲:小田和正(6,9)
リリースデータ
1978年10月5日(LP) 1978年10月5日(CT) 1983年11月21日(初CD化) 1985年9月28日 1991年6月7日 1992年6月24日(音蔵シリーズ) 1998年2月25日(Q盤シリーズ) 2001年11月28日(リマスター) 2005年3月24日(紙ジャケリマスター) 2009年1月21日(SHM-CD) 2019年9月25日(MQA/UHQCDリマスター) |
最高8位 最高36位 - - - - - - - - - |
売上9.1万枚 売上1.5万枚 - - - - - - - - - |
Produced by 武藤敏史、小田和正、鈴木康博 | EMI ユニバーサル |
演奏メンバー
Keyboards&Flute | 小田和正 |
Guitars&Percussions | 鈴木康博 |
Electric Bass | 清水仁 |
Drums&Percussions | 大間"ジロー"仁世 |
Harmonica&Guitars | 松尾一彦 |
オフコース6thアルバム。5月の1stベスト『SELECTION 1973-78』を経て、1年1ヵ月ぶりのオリジナルアルバム。前作以降のシングルのうち「ロンド」は未収録のままとなり、「やさしさにさようなら」とそのB面(C/W)「通りすぎた夜」は『SELECTION 1973-78』に収録されたので今作には未収録となり、先行シングルの「あなたのすべて」のみが収録された。「美しい思い出に」は次のシングル「愛を止めないで」のB面(C/W)としてシングルカットされた。このシングルは90年代以降に3度再発されたが、92年、95年の再発では別の曲に差し替えられた。16年再発盤では再び「美しい思い出に」がC/Wとして収録されている。前作に続いてライブも制作も固定メンバー5人で行い、ほぼ5人組のバンドとなっていたが今作においても3人は正式なメンバーとはなっていない。翌79年に正式加入となったため今作が正式メンバー2人組としては最後のアルバム。シングルでの大きなヒットは出ていなかったが今作で初のトップ10入りを果たした。
「心さみしい人よ」終了後にシークレットトラックのような形で表記されていない短い楽曲が収録されている。次回作『Three and Two』では同じく最終曲の後にこの曲のライブ音源が収録されており、その際には曲名が「いつもいつも」と表記された。
CD化以降、EMIによるLP時代の作品のCD化復刻シリーズである音蔵やQ盤シリーズ等で再発されてきたが、01年のExMF Seriesと題されてのリマスター再発では、アナログからどのように処理を行ったのかの長い解説文をブックレットに掲載している。05年には紙ジャケリマスター、09年リマスターではSHM-CD仕様で再発されている。2015年にハイレゾ用にリマスターされたのが最新音源で2019年にはEMI時代のアルバムがこの2015年ハイレゾマスターを使用(192kHz/24bitマスターを176.4kHz/24bitに変換)したMQA/UHQCD仕様で再発。入手したのは01年盤。
初のトップ10入りを果たし、現在ではブレイク前夜という立ち位置に属するアルバム。同時に小田・鈴木が半々で曲を書いていた最後のアルバムでもあるが、前作以上にバンド感が増しつつあり、初期のアコースティック色は失われつつある。一気に変わったというよりは徐々に変わってきたので特に何かここで大きく変わったわけではないが、ブレイク間近の勢いはやはり今作にはみなぎってきていると思う。「さよなら」で急に良くなって売れたわけでは無かったことは分かる。有名なのは「夏の終り」でやはり改めて名曲だと思うけど、シングルになった「あなたのすべて」は5人組のバンド感が今まで以上に出ていてバンドとしての躍進も感じられる。
T氏とかイニシャルまで出しているのでてっきりT氏が特定されているのかと思ったが「去っていった友へ-T氏に捧げる-」のT氏は特に誰かを指しているわけではないとコメントしているようでファンの間でも憶測でしか語られていないようだ。
印象度★★★☆☆
2018.9.20更新