君住む街へ 1984→1988
No | タイトル | 作詩 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | 昨日見た夢 | 小田和正 | 小田和正 | オフコース | 14thアルバム『Still a long way to go』収録曲 |
2 | 夏の日 | 小田和正 | 小田和正 | オフコース | 26thシングル(カット) 最高15位 売上6.9万枚 |
3 | IT'S ALL RIGHT(ANYTHING FOR YOU) | 小田和正 | 小田和正 | オフコース | 32ndシングル 最高20位 売上2.7万枚 |
4 | 君の倖せを祈れない | 小田和正 | 松尾一彦 | オフコース | 26thシングルC/W |
5 | 白い渚で | 小田和正 | 小田和正 | オフコース | 13thアルバム『as close as possible』収録曲 |
6 | 逢いたい | 吉田拓郎 | 清水仁 | オフコース | 36thシングル(カット) |
7 | 気をつけて | 小田和正 | 小田和正 | オフコース | 11thアルバム『The Best Year of My Life』収録曲 |
8 | ENDLESS NIGHT | Randy Goodrum | Kazumasa Oda | Peter Wolf&OFF COURSE | 31stシングル(カット) 最高26位 売上5.3万枚 29thシングル「たそがれ」の英語バージョン |
9 | もっと近くに(as close as possible) | 小田和正・ Randy Goodrum |
小田和正 | オフコース | 33rdシングル(カット) 最高29位 売上1.7万枚 |
10 | she's so wonderful | 小田和正 | 小田和正 | オフコース | 35thシングル(カット) 最高80位 売上0.3万枚 |
11 | I'm a man | 秋元康 | 松尾一彦 | オフコース | 13thアルバム『as close as possible』収録曲 |
12 | 君が、嘘を、ついた | 小田和正 | 小田和正 | オフコース | 25thシングル 最高2位 売上31.6万枚 |
13 | 夏の別れ | 小田和正 | 小田和正 | オフコース | 36thシングル(カット) 最高82位 売上0.4万枚 |
14 | Tiny Pretty Girl | 松本一起 | 清水仁・ 松尾一彦 |
オフコース | 33rdシングルC/W(カット) |
15 | 緑の日々 | 小田和正 | 小田和正 | オフコース | 27thシングル(カット) 最高14位 売上8.3万枚 |
16 | 君住む街へ | 小田和正 | 小田和正 | オフコース | 34thシングル 最高11位 売上3.8万枚 |
リリースデータ
1989年2月1日 2022年6月15日(リマスターCD) |
初登場17位 初登場90位 |
売上5.0万枚 売上0.04万枚 |
ファンハウス Ariola Japan |
メンバー
Keyboards | 小田和正 |
Bass | 清水仁 |
Guitars | 松尾一彦 |
Drums&Percussion | 大間"ジロー"仁世 |
オフコース、ベストアルバム。解散直前にリリースされ、ファンハウス時代の楽曲の中からライブでよく演奏されていた楽曲を中心に選曲。解散前及び在籍中のレコード会社からのリリースだったがメンバーは関与していないため、非公認ベストアルバムとして扱われている。1月25日にEMIが6種のテーマ別ベストアルバムを同時発売する暴挙に出ていたが、ファンハウスからは今作のみがリリースされ、解散前後の時期にリリースされていたベスト盤の中では最大の売上を記録した。
ファンハウス時代には87年に『IT'S ALL RIGHT OFF COURSE SELECTIONV1984-1987』をリリースしていてこれが唯一のメンバー公認作だが、結果的にそこからオリジナルアルバム1枚で解散してしまったため、解散時にメンバーが関与した公式ベスト盤がリリースされずじまいとなった。
メンバーは関与していないものの完全な非公式作品という扱いでもなく、準公式、半公式のような立ち位置になっている。公式なベスト盤は『SELECTION』シリーズ3作のみとされているが、小田和正が93年にリリースしたアルバム『MY HOME TOWN』封入のディスコグラフィーにはオフコース時代からのアルバムが掲載された際には大量の非公認ベストが非掲載となる中でファンハウス移籍後にEMIと話し合いの場を設けたものの決裂した事で非関与でリリースされたベスト盤『YES-YES-YES』と今作の2作、及びオリジナルアルバム4枚をBOX化した『SPECIAL CD SET OFF COURSE 1984-1988』は掲載されている。また06年のベスト盤『i(ai)』DVDにおけるディスコグラフィーではBOXは削除されたが、『YES-YES-YES』と今作の2作はやはり掲載され、2016年のデータ本『小田和正 オフィシャル・データブック』でもこれに準じている。
ファンハウス時代の公式アルバム5作が2020年のBOX『コンプリート・アルバム・コレクションCD BOX』で初めてリマスターされたが今作は収録されなかった。しかし2022年6月15日(小田和正10thアルバム『early summer 2022』と同時発売)にファンハウス時代6作品が初めて単独リマスター盤としても発売された際には今作も加わり初リマスターとなった。
『IT'S ALL RIGHT OFF COURSE SELECTIONV1984-1987』はそのまま最後の1年が抜けているし、今作は今作で「call」「たそがれ」「夏から夏まで」といったシングル曲が抜けていて、どっちもどっちなところはある。また公式か非公式かも正直あまり区別されておらずどちらも再発されずに放置状態になっていたりするが、今作の方が中古で流通している数は多いようだ(というか『IT'S ALL RIGHT OFF COURSE SELECTIONV1984-1987』をほとんど見かけない)。
今作はファンハウス時代のみを対象としたベスト盤で唯一ファンハウス時代全期を対象としているというのが最大のポイント。これによりオールタイム選曲が可能になった『i(ai)』や『ever』でも拾いきれない楽曲を大量に聞くことができるというオフコースのベストアルバムの中では重複の少ないベストでもある。ただ前述のように「call」「たそがれ」「夏から夏まで」が抜けていてよりによってその抜けた3シングルはこの時代のトップ10ヒット4曲のうち3曲(もう1曲はオフコース全期の中でも3番ヒットの「君が、嘘を、ついた」)である。ただでさえEMI時代に比べて知名度の低い曲が多いのにヒットシングル3曲を綺麗に外したのは謎すぎる…。公認作である『IT'S ALL RIGHT OFF COURSE SELECTIONV1984-1987』に価値を残すことを気にしたのだろうか…。
いずれにせよ今作は最初に聞く1作というよりかは知名度の高い有名曲以外の4人になってから解散するまでをもう少し知りたいという場合に重宝される1作。4人のオフコースは4人での継続の意味を探しながら試行錯誤していたところが大きいと思うんだけど、味気ない80's打ち込みの導入に伴いバンドサウンドが機械的になってしまいどうにも全体に淡々としてしまったところはあるし、松尾や清水のボーカルはあまりに色が違いすぎてどうにもオフコースに感じられなかったりもする。個人的に4人時代はどうにもその良さをなかなか感じられないところはあったけど、「君が、嘘を、ついた」や「君住む街へ」などこの時代でもいいと思った曲もあった。
印象度★★★☆☆
2019.1.18更新