The Best Year of My Life
No | タイトル | 作詩 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | 恋びとたちのように | 小田和正 | 小田和正 | オフコース | |
2 | 夏の日 | 小田和正 | 小田和正 | オフコース | 26thシングル(カット) 最高15位 売上6.9万枚 |
3 | 僕等の世界に | 小田和正 | 松尾一彦 | オフコース | |
4 | 君が、嘘を、ついた | 小田和正 | 小田和正 | オフコース | 25thシングル 最高2位 売上31.6万枚 |
5 | 緑の日々 | 小田和正 | 小田和正 | オフコース | 27thシングル(カット) 最高14位 売上8.3万枚 |
6 | 愛を切り裂いて | 小田和正 | 松尾一彦 | オフコース | |
7 | 愛よりも | 大間仁世・ 松尾一彦 |
松尾一彦 | オフコース | 25thシングルC/W |
8 | 気をつけて | 小田和正 | 小田和正 | オフコース | |
9 | ふたりで生きている | 小田和正 | 小田和正 | オフコース |
リリースデータ
1984年6月21日(LP) 1984年6月21日(CT) 1984年8月18日(CD) 1988年12月10日(ピュアゴールドCD) 1991年12月21日 1994年5月25日(CD選書) 2022年6月15日(リマスターCD) |
最高1位 最高1位 - - - - 初登場78位 |
売上29.6万枚 売上13.6万枚 - - - - 売上0.04万枚 |
Produced by OFF COURSE | ファンハウス ファンハウス ファンハウス ファンハウス ファンハウス ファンハウス Ariola Japan |
メンバー
Keyboards | 小田和正 |
Electric Bass | 清水仁 |
Guitars&Harmonica | 松尾一彦 |
Drums&Percussion | 大間"ジロー"仁世 |
オフコース11thアルバム。ほぼ2年ぶりのオリジナルアルバム。鈴木康博脱退後、4人での再始動を決断するまでに時間がかかったが、オフコースが無くなっても1人1人がやっていけるようにと3年の期限付きでの活動継続を決定したとされている。84年4月のシングル「君が、嘘を、ついた」が4人での再始動作となった。先行シングルはこの1作のみで、C/Wの「愛よりも」共々収録されたが、今作収録の際にBill Schneeが全体のミックスを行い2曲のミックスもやり直したため、シングルバージョンとはフェードアウトの長さやイントロ部分などに違いがある。またEMIの制作部がそのまま独立して新レコード会社ファンハウスが設立されオフコースもファンハウスへ移籍しての再始動となった。「君が、嘘を、ついた」は「さよなら」「Yes-No」に続く3番ヒット作となり、今作も売上はやや下がったものの1位を獲得した。7月に「夏の日」、9月に「緑の日々」が相次いでシングルカットされた。「夏の日」はピッチを上げるなどの変更が施された。
2ヶ月遅れてCD化され、88年にはピュアゴールドCDとして再発された。以降91年に再発、94年には薄型マキシシングルケース仕様による「CD選書」シリーズの1作として再発された。この94年CD選書盤が最新となっており、EMI時代のような21世紀以降のリマスター再発が長らくなかったが2020年のBOX『コンプリート・アルバム・コレクションCD BOX』で初めてリマスターされた。また2022年6月15日(小田和正10thアルバム『early summer 2022』と同時発売)にファンハウス時代6作品が初めて単独リマスター盤としても発売された。
小田6曲、松尾3曲というバランスになり、小田の比重が当然大きくなっているが、オフコースを続けるからには新しいことをやっていこうという意欲を強く感じる1作。やや男らしくなったというか、松尾の曲で特にロック色を強く打ち出したり、基本となる部分はイメージを守っているもののこれまでのイメージを変えようとしている感がある。小田和正のボーカルもソロ(というか「ラブ・ストーリーは突然に」以降)のイメージにだいぶ接近してきた。ただ曲そのものよりもサウンドが思いっきり変わって今作から急に80'sサウンド全開になった。硬い機械音のドラムサウンドだったり、ベースもシンセだったりと80年代特有の人間味を感じさせないいかにも打ち込んでますみたいなコンピューターサウンドがかなり強く打ち出されるようになりこれが何とも味気ない。「君が、嘘を、ついた」もまさにそんな感じの機械的なサウンドになっていてだいぶイメージが変わったけど3番ヒットとかなり大きなヒットになったのはそれだけオフコースが待たれていたのだろうか(結果的に最後の大ヒットになり、以降は急激に失速してしまう)。まあそういう時代だったのでちょっと時代に合わせる事にしただけなのかもしれないけど後追いで聞くときつかったのがこの何とも味気ないサウンドだった。
印象度★★★☆☆
2018.12.6更新