ワインの匂い
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | 雨の降る日に | 小田和正 | 小田和正 | オフ・コース | |
2 | 昨日への手紙 | 鈴木康博 | 鈴木康博 | オフ・コース | 7thシングル(アルバム同発)C/W |
3 | 眠れぬ夜 | 小田和正 | 小田和正 | オフ・コース | 7thシングル(同発) 最高48位 売上4.6万枚 |
4 | 倖せなんて | 小田和正 | 小田和正 | オフ・コース | |
5 | ワインの匂い | 小田和正 | 小田和正 | オフ・コース | |
6 | あれから君は | 鈴木康博 | 鈴木康博 | オフ・コース | |
7 | 憂き世に | 鈴木康博 | 鈴木康博 | オフ・コース | |
8 | 少年のように | 小田和正 | 小田和正 | オフ・コース | |
9 | 雨よ激しく | 鈴木康博 | 鈴木康博 | オフ・コース | |
10 | 愛の唄 | 小田和正 | 小田和正 | オフ・コース | |
11 | 幻想 | 小田和正 | 鈴木康博 | オフ・コース | |
12 | 老人のつぶやき | 小田和正 | 小田和正 | オフ・コース |
リリースデータ
1975年12月20日(LP) 1983年11月21日(初CD化) 1985年9月28日 1991年6月7日 1992年6月24日(音蔵シリーズ) 1998年2月25日(Q盤シリーズ) 2001年9月7日(リマスター) 2005年3月24日(紙ジャケリマスター) 2009年1月21日(SHM-CD) 2019年9月25日(MQA/UHQCDリマスター) |
最高62位 - - - - - - - - |
売上1.8万枚 - - - - - - - - |
Produced by 武藤敏史 | EMI |
メンバー
Piano(1,3,4,6〜11),E.Piano(1,2,5,9,12),H.Organ(3,11),Arp Synthesizer(1,2,3,9,12),Mellotron(4),Clavinette(3),Cembalo(6,10) | 小田和正 |
A.Guitar(3,4,7〜10,12),G.Guitar(2,5),E.Guitar(9),Triangle(5),Drums(8),Percussion(6,8,10),Harmonica(7,10) | 鈴木康博 |
オフ・コース3rdアルバム。ライブ盤『秋ゆく街で』を経て1年7ヵ月ぶりのオリジナルアルバム。前作以降リリースされていた「忘れ雪」は未収録。「眠れぬ夜」が同時発売でB面(C/W)含めてそのまま収録された。「忘れ雪」はヒットを要請されたプロデューサーが用意した提供作だったが、これもヒットせず、今作からはプロデューサーが武藤敏史に交代となった。同時発売のシングルも今作も初チャートイン作となった。また「眠れぬ夜」は80年に西城秀樹がカバーしてトップ10ヒットとなっている。
CD化以降、EMIによるLP時代の作品のCD化復刻シリーズである音蔵やQ盤シリーズ等で再発されてきたが、01年のExMF Seriesと題されてのリマスター再発では、アナログからどのように処理を行ったのかの長い解説文をブックレットに掲載している。05年には紙ジャケリマスター、09年リマスターではSHM-CD仕様で再発されている。2015年にハイレゾ用にリマスターされたのが最新音源で2019年にはEMI時代のアルバムがこの2015年ハイレゾマスターを使用(192kHz/24bitマスターを176.4kHz/24bitに変換)したMQA/UHQCD仕様で再発。入手したのは01年盤。
プロデューサーが武藤敏史に代わったが、2人の才能を高く評価していた武藤敏史はやりたいように作れる場を与える事が大切だとして制作の時間をかなりじっくりと与えたという。凝るところに凝ったとはいえ、アレンジを物凄く複雑にしたとかではないので前2作に比べてすぐに分かるほどの緻密さは正直感じないところもあるが、クオリティは確かに上がっていると思う。ミディアム〜バラードが多かった中で比較的ポップな印象の「眠れぬ夜」はまさに初ヒットらしい1曲で今作の中でもずば抜けていると思ったけど、これも武藤敏史の要請でバラードだったのを改変したそうだ。当時不満もあったと思われるが売れるという結果を出したわけでここでのプロデューサー交代は成功する上でかなり重要だったんじゃないかと思う。「眠れぬ夜」以外はこれまでをさらにじっくりブラッシュアップした感じではあるが、日本的な情緒を排除して洋楽的な曲作りを一貫する小田曲に対して、鈴木曲には多少の日本的な情緒や当時全盛だったフォーク系のヒット曲に通じていくような空気が少し漂っていて、この2人の少し傾向の違う部分が混ざり合っていいバランスになっていると思う。
19年MQA/UHQCD 09年SHM-CD 05年紙ジャケ盤 01年盤
印象度★★★☆☆
2018.8.10更新