エスカパレード

リリースデータ

メンバー

Official髭男dism1stアルバム。2015年のデビュー以降ミニアルバム3枚をリリースしていたがフルアルバムは今作が初。3rdミニアルバム『レポート』より後にリリースされた配信シングル、配信EPから全曲収録。17年7月に「Tell Me Baby/ブラザーズ」が両A面の配信シングルとしてリリースされ、10月に4曲入りの配信限定EP『LADY』をリリース(4曲のうち2曲は「Tell Me Baby」「ブラザーズ」だったので新曲は2曲)。加えて同時発売の限定盤紙ジャケ仕様で「ノーダウト」が初のシングルCDとして発売された。今作まではインディーズだが、同時発売のシングル『ノーダウト』はポニーキャニオンからの発売でメジャーデビューとなった。初回盤は2017年12月8日マイナビBLITZ赤坂で行われた「Official髭男dism one-man tour 2017-winter-」から10曲を収録したライブDVD付。

「ノーダウト」は月9ドラマ『コンフィデンスマンJP』主題歌に起用され一躍話題となった。当時ドラマを見ていたので主題歌も聞いていたはずだが当時はなんか玄人受けしそうなオシャレな感じの曲がかかってるな程度で聞けばそういえばかかっていたあの曲かと思い出す程度の印象しか無かった。このため今作発売時点で評判は良かったようだけど今作発売のタイミングでは今作を聞くまでは至らなかったが、その後さらに躍進して明確に耳に残る曲が出てきたので、2ndアルバムに合わせてその前に今作も聞いてみた。

「ノーダウト」を毎週聞いていてもそんなに印象に残らなかっただけに今作もポップに聞かせる部分が多くて雰囲気は好印象だけど1曲1曲でそこまで強烈に残ってくるものは無かった。「115万キロのフィルム」「ノーダウト」「LADY」「発明家」辺りが今作の中ではポップさで突き抜けた曲かなとは思うけど、それでもそこまで明確に好きな曲というところにはならなかった。全体にはまあまあ好感触というぼやっとした感じなのでたぶん何度か聞いているうちにもっと馴染んでくる曲が多くなってくるようなそんな1作なのかなと。

初のフルアルバムにしてはけっこう幅広い音楽性を見せていて実力が高そうな感じはする。単に売れ線ポップ狙いに留まらない奥深さがあるというか。またメインライターにしてボーカルが藤原聡の担当楽器がピアノというのもあるが、ギターがあまり主張しないとか、あまりバンドっぽくない打ち込みっぽいアレンジの曲が多いのはいかにも最近のバンドっぽい。楢�ｱ誠がベースだけでなくサックスを吹けるためか、ブラスサウンドが随所で目立つのはストリングス飽和の10年以上を経てその時代が過去となっていくような新たな時代の到来を予感させる。

あと収録曲は「ESCAPADE」でタイトル曲かと思いきやよく見るとアルバムタイトルは『ESCAPARADE』(アルバム正式タイトルはカタカナ表記だが御丁寧にジャケット上部に「ESCAPARADE」と英字表記)なので違うタイトルなのが微妙にややこしい…。

初回盤DVD付　　通常盤　

印象度★★★☆☆

2019.12.26更新

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