COPY BAND GENERATION VOL.1
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | perfomed by | 原曲 |
1 | フレンズ | NOKKO | 土橋安騎夫 | 大黒摩季とフレンズ | 大黒摩季とフレンズ | レベッカ |
2 | 激しい雨が | 森山達也 | THE MODS | 大黒摩季とフレンズ | 大黒摩季とフレンズ | THE MODS |
3 | バスルームから愛をこめて | 康珍化 | 亀井登志夫 | 大黒摩季とフレンズ | 大黒摩季とフレンズ | 山下久美子 |
4 | どこまでも行こう | 小林亜星 | 小林亜星 | 葉山たけし | 大黒摩季 | ブリヂストンCMソング |
5 | 翼の折れたエンジェル | 高橋研 | 高橋研 | 大黒摩季とフレンズ | 大黒摩季とフレンズ | 中村あゆみ |
6 | SOMEDAY | 佐野元春 | 佐野元春 | 大黒摩季とフレンズ | 大黒摩季とフレンズ | 佐野元春 |
7 | HERO | DEAN PITCHFORD 訳詞:売野雅勇 |
JIM STEINMAN | 本間昭光 | 大黒摩季 | 麻倉未稀 |
リリースデータ
2004年3月17日 | 初登場23位 | 売上2.3万枚 | Produced by 武部聡志(1,2,3,5,6)、大黒摩季&葉山たけし(4)、大黒摩季&本間昭光(7) | 東芝EMI |
メンバー
Keyboards | 武部聡志 |
Drums | 真矢 |
Bass | 恩田快人 |
Guitars | 土屋公平 |
Vocal | 大黒摩季 |
大黒摩季とフレンズ、カバーアルバムCCCD。「どこまでも行こう」のみ初出が60年代のCMソングだが、それ以外は80年代の楽曲のカバーを収録。コピーバンドを結成し、「大黒摩季とフレンズ」名義でのアルバムとなり、ジャケットやブックレットでもバンドメンバーが登場しているが、全曲が「大黒摩季とフレンズ名義」の楽曲ではなく、「どこまでも行こう」「HERO」の2曲は大黒摩季の単独名義で表記されている。「HERO」はベースドラムが打ち込みになっており、「どこまでも行こう」はバンド演奏になっているが葉山たけしを中心とした別の演奏メンバーが演奏しているため2曲ともフレンズのバンドメンバーは一切参加していない。VOL.1とされているが、続編は発売されなかった。5月に大黒摩季とフレンズで一夜限りのライブを決行。今作未収録のカバーも多数披露され、ライブDVD『COPY BAND GENERATION LIVE VOL.1』として発売された。また公認アルバムにおいて3年3作続いたCCCDでの発売は今作が最後となった。
帯には"バンドだバンド、しかも大好きなバンドを集めてコピーバンド!顔も服も髪もなんもかも昔の生き方も歌と一緒に全部コピーしてみたい。」(大黒摩季)""すべてのコピーバンド・ジェネレーションに捧ぐ!史上最強のコピーバンドここに誕生。"とコピーバンドという単語が連呼されてコピーバンドと主張。何故かカバーという単語が使用されていない。
カバーとコピーの違いは明確な定義は無く、コピーバンドという言い方をするのは日本独自らしいけど、イメージとしてはコピーバンドというのはコピーという文字の通り、1つのバンドをリスペクトし、そのバンドの楽曲を独自にアレンジせずに原曲のままコピーして演奏するバンドの事を指すものだと思っていた。しかし、今作はどう考えてもコピーではなくカバーである。CMソング「どこまでも行こう」と最早バンドですらない「HERO」はコピーバンド名義ではなく大黒摩季の単独名義なのでまだいいとしても他の楽曲も「フレンズ」「SOMEDAY」「翼の折れたエンジェル」辺りは原曲も知っていたが普通にアレンジが独自のものに変わっていてこれはコピーじゃなくてカバーだろう。コピーバンドという言い方自体含めて80'sの文化をリスペクトしたということだったんだろうか。
というわけで単純に大黒摩季が豪華メンバーとバンドを組んで80'sリスペクトのロックカバーを行ったアルバム、と言い換えたほうがしっくり来る。ジャケットの服装は当時をコピーしていて大黒摩季もデビュー当時のようなチリチリヘアーになっていたりと80's臭&バブル臭がハンパないが、カバー自体は普通に原曲が持つ80'sな音の響きは04年現在のサウンドに置き換えられていて古さは感じず好感触。ノスタルジー化、懐メロ化していた曲達が21世紀に新たに蘇った感もある。ただこれでも十分にロックではあるけど、このメンツならもっと激しくしてしまっても良かったと思う。それこそ真矢が1年後に参加した相川七瀬の『R.U.O.K?!』くらいまで振り切っても大黒摩季のボーカルなら負けなかっただろうし。
もう少し反響があればライブでやったカバー含めたVol.2があったはずだが、この80'sリスペクトな企画は04年という時期に格好まで含めてやるには中途半端だったかもしれない。懐古モードもまだそこまで高くなく、当時の20代、ましてや10代の若者にはダサいとしか思えないような格好や髪形も80'sを体感している世代(04年当時でアラサー付近だと中高生くらいで体感があるか)じゃないと厳しいものがあったと思う。2010年代以降になって聞いた方が色々と1周してきてすんなり受け入れられるところがあった。
印象度★★★★☆
2017.1.28更新