HAPPINESS

No タイトル 編曲 備考
1 Interduce:“Hey! Baby”   英語での会話
2 THE END 西平彰  
3 Do it for me〜残照〜 西平彰  
4 LIFE〜episode T 〜誕生〜 西平彰  
5 負け犬のSHOUT!! 西平彰  
6 南風に乗って 西平彰  
7 後遺症 岡部啓一  
8 PRECIOUS PLEASURES 西平彰  
9 黄昏 西平彰  
10 瞬く星のように 花坂響  
11 OVER TOP 西平彰 28thシングル 最高87位 売上0.3万枚
12 リーマンブルース 武部聡志  
13 Happiness 西平彰  
14 ASAHI〜SHINE&GROOVE〜 本間昭光 27thシングル 最高55位 売上0.6万枚
CD-EXTRA:スペシャル写真集

※何故か作詞作曲表記一切無し。

リリースデータ

2005年6月22日 初登場28位 売上2.1万枚 Produced by 大黒摩季
Sound Produced by 西平彰
Except for 武部聡志(12)、本間昭光(14)、花坂響(10)、岡部啓一(7)
東芝EMI

大黒摩季11thアルバム。カバーアルバムを経て2年ぶりのオリジナルアルバム。『RHYTHM BLACK』以降に発売されたシングルのうち最も古い03年にリリースした26thシングル「いとしいひとへ〜Merry Christmas〜」は未収録となり、その後の2シングルを収録。CD-EXTRAとして本人ナレーション付のスライドショーが収録されている。今作には何故か作詞作曲を示すクレジットが抜け落ちており、一切表記されていない。またアレンジャー陣の下に「Featuring FRIENDS by」として『COPY BAND GENERATION VOL.1』に参加したバンドメンバー4名の名前と担当楽器が表記されているが彼らにのみ参加曲を示す曲番号が併記されていない。メンバーである武部聡志が編曲した「リーマンブルース」のみサポートギタリストの表記が抜けており、さらに大半がリズムが打ち込みの楽曲が並ぶ中でこの曲はバンドサウンドのため「リーマンブルース」にだけフレンズが参加している可能性が高い。2,3,4,5,6,8,9,11,13にはビーイング在籍のDIMENSIONの増崎孝司がギターで参加しており、ビーイング脱退後にビーイングからのサポートメンバーが参加するのは初となった。04年に発売された「ASAHI〜SHINE&GROOVE〜」まではCCCDだったが、以降はCD発売に戻った。東芝EMIは新たなるCCCDであるセキュアCDを一部に導入するなどしていたが大黒摩季作品には採用されなかった。

コンセプトは"不幸脱出マニュアル・アルバム"。冒頭でケンカして恋人と別れることを決意し、失意の底にいた女性が幾多の苦労を経て幸せを掴んでいくまでが描かれている。このためいきなり「THE END」でジ・エンドするというすさまじい始まり方になっていて前半は後ろ向きな楽曲が並び、中盤過ぎから幸せな空気へと変わっていく。大黒摩季本人が『RHYTHM BLACK』発売後の03年秋頃に入籍した影響なのか、幸せを実感していてこういうアルバムになったのかも。CD-EXTRAのスペシャル写真集では写真のダイジェストに合わせて妙に幸福感溢れる本人ナレーションが入っており、今不幸だと思っている女性たちに向けてエールを送るような姿勢になっていて随分雰囲気も落ち着いてる。

ただコンセプトはいいんだけど移籍以降のフルアルバムが毎回そうだったように今回も70分近い長さになっている上に、今回ほぼギター+軽めの打ち込みサウンド時々ブラス、ストリングスというライトで聞きやすいものの印象に残りにくい軽めの曲が延々と続くためどうにもダレてしまう。完全に自身の誕生から幼少期を綴ったような「LIFE〜episode T 〜誕生〜」は印象的ではあったけど、このコンセプトの中だと実話なのかストーリーなのか分かりにくくなってくるし…。後に続編が制作されている事からこの曲に関しては完全に自身の話と思われるが、そうなるとなんで今作のストーリーの中に急に組み込まれているのか少々謎だ。そもそもコンセプトからして今作の対象リスナーは恋に破れ現在が不幸だと自認する30代半ばくらいの女性へ向けた応援になってくるので対象外というのが決定的ではあるんだけど、どうも今までで1番しっくりこない1作だった。

Happiness  

印象度★★★☆☆

2017.1.30更新

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