POSITIVE SPIRAL
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
Seed01 | POSITIVE SPIRAL | 大黒摩季 | 大黒摩季 | 西平彰 | |
Seed02 | Groove On〜脱いでごらん〜 | 大黒摩季 | 大黒摩季 | 河野圭 | |
Seed03 | 失意のオーロラ | 大黒摩季 | 大黒摩季 | 西平彰 | |
Seed04 | ROCK YOU,ROCK ME | 大黒摩季 | 大黒摩季 | Larry Honda | |
Seed05 | 最良の日 | 大黒摩季 | 大黒摩季 | 河野圭 | |
Seed06 | 名前もしらないキミに | 大黒摩季 | 大黒摩季 | Larry Honda | |
Seed07 | コレデイイノ?! | 大黒摩季 | 大黒摩季 | 武部聡志 | 30thシングル 最高60位 売上0.2万枚 |
Seed08 | テノナルホウヘ | 大黒摩季 | 大黒摩季 | 西平彰 | |
Seed09 | GO☆ | 大黒摩季 | 大黒摩季 | Larry Honda | |
Seed10 | 僕が君でキミがボクなら | 大黒摩季 | 大黒摩季 | 西平彰 | 30thシングルC/W |
Seed11 | 栄光の金バッチ | 大黒摩季 | 大黒摩季 | 西平彰 | |
Seed12 | START LINE | 大黒摩季 | 大黒摩季 | Larry Honda |
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
Seed13 | HEAVEN'S WAVES〜Dedicated to NATSUKI IIJIMA〜 | 大黒摩季 | 大黒摩季 | 西平彰 | 新曲 後に13thアルバム『すっぴん』通常盤のみDISC-2でCD化 |
Seed14 | Make A Wish〜Present for Make A Wish of Japan〜 | 大黒摩季 | 大黒摩季 | 西平彰 | 新曲 後に8thベスト『Greatest Hits 1991-2016』でCD化 |
Seed15 | Forever Rose〜Present for UNO KANDA〜 | 大黒摩季 | 大黒摩季 | 河野圭 | 新曲 後に31stシングル『IT'S ALL RIGHT』C/WでCD化 |
BonusTr01 | コレデイイノ?!|PV|〜What a peaceful world〜 | 30thシングル PV | |||
BonusTr02 | セルフライナーノーツインタビュー | 今作に対する本人のインタビュー映像 | |||
BonusTr03 | 言えなかった「ありがとう」 | 大黒摩季 | 大黒摩季 | 新曲 ピアノ弾き語り 未CD化 曲の前にインタビュー&メイキング |
リリースデータ
2008年1月30日 | 初登場39位 | 売上0.9万枚 | Produced by 大黒摩季、Except:武部聡志(Seed07) Sound Produced by 西平彰、Larry Honda、河野圭 |
EMIミュージック・ジャパン |
大黒摩季12thアルバム。2年7ヵ月ぶりのオリジナルアルバム。92年のデビューから15周年を過ぎて(07年が15周年だった)、15周年オリジナルアルバム、スーパーROCKな15周年プレミアム盤とも銘打たれている。帯には「待望の全曲書き下ろし」とあるが07年発売の30thシングル3曲のうち2曲を収録、両A面だった「恋の悪魔〜She's no angel〜」は未収録。初回盤にはCD未収録の新曲や本人インタビューなどを収録した初のDVD付。今作では楽曲ナンバーが"Seed"となっており、初回盤DVDにはCDから続く番号が割り振られている。07年に亡くなったプロウィンドサーファーの飯島夏樹へ捧げた「HEAVEN'S WAVES」、難病と闘う子供たちへのボランティア団体であるMake A Wish of Japanへ送った「Make A Wish」、結婚した神田うのへ送った「Forever Rose」といった未発売楽曲3曲がアルバム本編の実質的な続きとして収録され、ブックレットには歌詞も掲載されている。「言えなかった「ありがとう」」は書き下ろしの15周年の感謝ソングとなっており、インタビューからそのまま制作のメイキング映像に突入し、最後にピアノ弾き語りで披露され、ブックレットにはこの曲の歌詞も掲載されている。これ以外に初回盤にはフォトブックが付属し、CD/DVDケースと共に透明なスリーブケースに収納されている。公式作品としては1st以来の1万割れとなり、結果的にEMIでの最終作品となった。
15周年という事でブックレットにはここまでのシングル、アルバム、DVDのディスコグラフィーが掲載された(文字のみ、写真無し)。ここでは00年以降にビーイングからリリースされた作品は非掲載。休止中のリリースだったため公認なのか非公認なのかが曖昧だった00年の初のライブDVD『大黒摩季 LIVE BEATs』も非掲載となり、ビーイングでの作品は休止前最後のリリースだったベスト盤『BEST OF BEST〜All Singles Collection〜』までが公認作、以降は非公認だと改めて明示された。
タイトル通りにポジティブさに満ちていて、ポジティブの連鎖で前向きになろうというエネルギッシュな1作。色々な一面を見せてきたEMI時代だったが、15周年という事で今回はストレートに今の大黒摩季、ほぼ1周して戻ってきたかのようにパブリックイメージ通りの大黒摩季を全開で表現したような感じ。同じ前向きさでも前作が対象を不幸から幸せへ向かいたい女性と限定してしまったのに対して今作は対象を設定せずに幅広いリスナーが素直に受け止められる作風になっているのは良かった。
一方でアップナンバーが多くて全体は勢いが感じられる楽曲が並ぶものの12曲なのにトータルで70分オーバーと妙に長い。4分台わずか1曲、5分越えが大半、6分越え数曲、8分前後の曲までもが2曲もあるなど各楽曲が長いのがその理由。イントロの瞬間から長くなりそうないかにもな大作感はないのに1曲がなかなか終わらない…といった感じで、これは15周年なのでいつも以上に特別気合を入れた結果こうなってしまったのだろうか。EMI以降のフルアルバムは長さを感じるものが多かったがそれは14曲と曲数が少し多かったからであり、12曲の今作が70分オーバーは規格外だ。ここまで1曲1曲がこんなに長くはなかったはずだが…。このため序盤は今回EMI時代の最高傑作的な勢いあるんじゃないかと盛り上がるんだけどなかなか終わらない曲が続くので段々げんなりしてくるものがある。最後をあえて「START LINE」で終わらせる前向きさはいいんだけど、あまりに1曲1曲が長すぎる。もう少しスマートにまとまらなかったものか…。
そんな楽曲の長尺化による弊害か、新曲3曲が初回盤DVD送りになってしまっているが、この3曲もめっちゃ長い。この3曲はPV…というのとは少し違ってカラオケ映像よりも簡易なイメージ映像と歌詞が表示されるだけ。そもそもこの時期PVに手間かけるほどの予算が無かったのかPVとされている「コレデイイノ?!」もライブ映像を使用したものだったりする。3曲に関してはとにかくCDに収まりきらなかったのでDVDに入れる事になってイメージ映像を急ごしらえしたような感じ。映像としてのメインは今作と15周年の思いを語る大黒摩季のインタビューと感謝を歌にした「言えなかった「ありがとう」」の弾き語りで、これは15周年にふさわしいスペシャル感があった。ただ結局DVDもCDと同じくらい長い70分越えという収録時間になってしまい、今作とにかく長かった…。
印象度★★★☆☆
2017.2.5更新