BACK BEATs #2〜Maki Ohguro&Staff Works〜

No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 DA・KA・RA ビーイング・スタッフ/大黒摩季 大黒摩季 葉山たけし 2ndシングル 最高2位 売上105.5万枚
2 あなただけ見つめてる ビーイング・スタッフ/大黒摩季 大黒摩季 葉山たけし 6thシングル 最高2位 売上123.6万枚
3 夏が来る(LIVE Version)
:LIVE NATURE #2 "BEST BEATs"仙台グランディ21:1998.9.11
ビーイング・スタッフ/大黒摩季 大黒摩季 葉山たけし 8thシングル ライブ盤『LIVE BEST』収録Ver.
4 永遠の夢に向かって(LIVE Version)
:LIVE NATURE #1 "POWER OF DREAMS"横浜アリーナ:1997.11.2
ビーイング・スタッフ/大黒摩季 大黒摩季 葉山たけし 9thシングル ライブ音源(初収録)
5 ら・ら・ら(LIVE Version)
:LIVE NATURE #1 "POWER OF DREAMS"横浜アリーナ:1997.11.2
ビーイング・スタッフ/大黒摩季 大黒摩季 葉山たけし 10thシングル ライブ音源(初収録)
6 いちばん近くにいてね ビーイング・スタッフ/大黒摩季 Being Staff&
大黒摩季
葉山たけし 11thシングル 最高2位 売上86.7万枚
7 愛してます ビーイング・スタッフ/大黒摩季 大黒摩季 葉山たけし 12thシングル 最高2位 売上46.4万枚
8 あぁ ビーイング・スタッフ/大黒摩季 大黒摩季 葉山たけし 13thシングル 最高2位 売上44.3万枚
9 アンバランス ビーイング・スタッフ/大黒摩季 大黒摩季 葉山たけし 15thシングル 最高4位 売上32.1万枚
10 太陽の国へ行こうよ すぐに〜空飛ぶ夢に乗って〜 ビーイング・スタッフ/
大黒摩季/AZUKI 七
大野愛果 葉山たけし 19thシングル 最高19位 売上6.4万枚
11 夢なら醒めてよ ビーイング・スタッフ/大黒摩季 大黒摩季 葉山たけし 20thシングル 最高10位 売上6.6万枚
12 WHITE CHRISTMAS lrving Berlin lrving Berlin 寺島良一 洋楽スタンダードカバー 初収録

リリースデータ

2001年10月31日 初登場24位 売上1.9万枚 B-Gram Records

大黒摩季4thベストアルバム。EMI移籍第2弾シングル「雪が降る前に」と同日発売にビーイングがぶつけてきた非公認作裏ジャケ1曲ごと、目次1曲ごと、各曲の歌詞ごとに「作詞:ビーイング・スタッフ/大黒摩季」という新表記がされている。「太陽の国へ行こうよ すぐに〜空飛ぶ夢に乗って〜」にはさらにAZUKI 七の名前も付属した。一方で作編曲は目次の下に小さく一括英字表記されているのみだが、さりげなく「いちばん近くにいてね」のみ作曲が「Being Staff&大黒摩季」に変更されている。今作以降、大黒摩季が2016年にビーイングに復帰するまでここに収録された楽曲は作詞作曲を一切表記しない方針を取ったアルバム以外は全て作詞表記にビーイング・スタッフ(Being Staffの場合もあり)が付属する事になり、これは本人公認作品にてセルフカバーをした際にも使用された。大黒摩季が歌詞を提供していたMANISHの楽曲ではコンピ盤『IT'S TV SHOW!』で1度使用されたがMANISHの単独ベスト盤では使用されなかった。また「いちばん近くにいてね」の作曲「Being Staff&大黒摩季」表記に関しては今作でも1箇所に小さく表記されているだけだったためそのまま忘れられたのか今作限定の表記となった。

未発表の「WHITE CHRISTMAS」カバーが初収録。また『BACK BEATs #1』の続編のようなタイトルになっているが1〜7までは重複しており、『BACK BEATs #1』の後にリリースされた楽曲は8〜11の4曲しかない。しかし『BACK BEATs #1』と重複している7曲のうちそのまま収録されたのは「愛してます」のみで、オリジナル音源だった3曲はライブバージョンに差し替えられ、remixされていた3曲は元の音源に戻されている

今作でやりたかったのは「作詞:ビーイング・スタッフ」表記ただ1点のみという歴史に残る珍作。続編の形を取っておいて前作以降の曲がほとんどなく「熱くなれ」も収録せずに被った選曲ばかりするという続編とは思えない意味不明な選曲も、今作の目的はビーイングが01年当時「作詞:ビーイング・スタッフ」表記をしたい曲ベストイレブンの発表でしかなかったためだろうか…。「熱くなれ」が入っていないということはビーイングスタッフが作詞に関与していないということか、NHKのオリンピックタイアップという別格級のタイアップ曲を内紛じみた状況に巻き込まないように気を遣ったのか…。ていうかそもそもビーイングスタッフって誰なのか。後の『BEST OF BEST 1000』では「長戸が書き換えた」の連発で「長戸」しか書き換えた人の名前が出てこないので長戸大幸と思われるが何故長戸大幸名義ではなくここでは匿名のスタッフとしたのか。印税目的ではなく、とにかく暴露だけしたかった…ということか。そして何故AZUKI 七だけ個人表記で足されているのか。AZUKI 七にしてみればゴーストが報われたというよりも完全に巻き込み事故じゃ…

アルバムとしては全く価値が無いといってもいいくらいで、「WHITE CHRISTMAS」を聞きたいとか、初収録と思われるライブ音源を聞いておきたいかとかそれくらいしかない。どう見てもお蔵入りカットのような写真がふんだんに盛り込まれたブックレットといい、随所の「作詞:ビーイング・スタッフ/大黒摩季」表記といい、非公認作でもここまで商売を放棄してただただ嫌がらせ臭しか漂わない珍作は滅多にお目にかかれるものではない。当然ビーイング復帰後はディスコグラフィーから抹消され、完全廃盤。当時のファンもスルーや激怒どころか唖然としたんじゃないかと思うけど、このような作品が普通に一般流通していたという事実にただ驚くしかない。歴史に残る珍盤として他に例を見ないオンリーワンな1作であり、1度は現物を実際に手に取ってみてこのようなありえない珍作が世に出たのが本当だったという事を確認してみるのは面白いと思う。

Maki Ohguro BACK BEATs #2〜Maki Ohguro&Staff Works〜  

印象度☆彡

2017.1.15更新

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