PRESENTs
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 設定 |
1 | 真夜中のホイッスル | 大黒摩季 | 大黒摩季 | 清水俊也 | for morito:age 24 office worker |
2 | 『愛してる』のかわりに〜Everything in my heart〜 | 大黒摩季 | 大黒摩季 | 扇谷研人&大黒摩季 | for akiyo:age 28 cosmetician |
3 | TRUE LOVE | 大黒摩季 | 大黒摩季 | 清水俊也 | for shinya & you:age 31,32 programmer,secretary |
4 | Come To Me,Once Again | 大黒摩季 | 大黒摩季 | 田辺恵二 | for kazu:age 19 college student |
5 | 海でも行こうか | 大黒摩季 | 大黒摩季 | 武部聡志 | for miki:age 33 kindergarten teacher |
6 | キイチゴ | 大黒摩季 | 大黒摩季 | 扇谷研人&大黒摩季 | for tony & L:age 35,29 producer,model |
7 | 赤い糸 | 大黒摩季 | 大黒摩季 | 武部聡志&大黒摩季 | for takuya:age 23 editor |
8 | Lonely Child | 大黒摩季 | 大黒摩季 | 武部聡志&大黒摩季 | for makizo:age 32 musician |
9 | River | 大黒摩季 | 大黒摩季 | 田辺恵二 | for Mr.Ichiyama:age 47 freeman |
10 | 3-Call & 1-Mail | 大黒摩季 | 大黒摩季 | 武部聡志 | for pablo & yukita:age 27,24 artist,student |
11 | 最後のプレゼント | 大黒摩季 | 大黒摩季 | 武部聡志 | for mari:age 30 nurse |
12 | 愛のうた | 大黒摩季 | 大黒摩季 | 武部聡志 | for everybody |
Horn Arranged by 山本拓夫(6)
Strings Arranged by 田辺恵二&弦一徹(9)
リリースデータ
2002年12月11日 | 初登場18位 | 売上2.8万枚 | Creative Visionary:大黒摩季 Produced by 武部聡志 |
東芝EMI |
大黒摩季9thアルバムCCCD。記憶に沁みる12のラブソングを収録したコンセプトアルバム。5月に発売されていたシングル「アイデンティティ」は未収録(次回作に持ち越し)で、全曲新曲、全曲ラブソングで構成されている。1曲ごとに人物名と年齢、職業が設定されており、最後の「愛のうた」のみ全員に捧げる形となっている。葉山たけしを離れ、武部聡志プロデュースとなっているが、プロデュース表記よりも上に"Creative Visionary:大黒摩季"という表記がされている。「TRUE LOVE」のピアノは大黒摩季本人が演奏。また「海でも行こうか」のアコースティックギターをTHE ALFEE坂崎幸之助、「赤い糸」のアコースティックギターをTHEATRE BROOK佐藤タイジ、「Lonely Child」のエレキギターをウルフルズウルフルケイスケ、コーラスをAmazons、「3-Call & 1-Mail」のコーラスを松本英子、「愛のうた」のドラムにLUNA SEA(当時解散)真矢が参加している。コピーコントロールCD採用の方針により、CCCDが採用され、04年まで採用され続けた。CDでの再発はされていない。シングルの売上も激減する中で、今作もオリジナルアルバム及び公認アルバムにおいて1st以来となるトップ10落ちとなり低迷した。
全曲ラブソングということでしっとりとしたミディアム〜バラードが並んだここまでのイメージの中ではかなり異色のアルバム。前作『O』がかなり多彩に攻めたロック寄りのアルバムだったので落差が激しい。全体におとなしい作風だが編曲を生音バンドサウンド中心に割と音数多め、歌だけではなく演奏も聞かせる形でオシャレに構築しているのでこれが何気に心地いい。名前年齢職業まで設定した事で、大黒摩季本人ではなく歌詞も1曲ごとに架空のストーリーが展開するようなイメージになっているのも新鮮だ。曲ごとに異なる人物を主人公にきっちり設定するのは同じ年にLINDBERGが『LINDBERG ]W』でやっていた手法にも近いところがあるが、これをやると本人の今までのイメージと随分変わってきて新鮮な効果をもたらす。まあこういうコンセプトはいかんせん今までとかなり印象が変わるので、賛否分かれそうではあるけど、コンセプトのおかげで前作や次回作以降でどうしても感じてしまう全盛期からのパワーダウンを感じさせず、別の進化として捉えられるし、EMI時代のアルバムの中ではかなり存在感のある1作になったと思う。
印象度★★★★☆
2017.1.22更新