Enjoy
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | one | 小名川高弘 | 小名川高弘 | 小名川高弘 | |
2 | 泣きたいくらい | 大原櫻子/小名川高弘 | 小名川高弘 | 小名川高弘 | 9thシングル 最高6位 売上1.5万枚 |
3 | ツキアカリ | いであやか/坂井竜二 | 安岡洋一郎 | UTA | 1st配信シングル(カット) |
4 | energy | Sally#Cinnamon/小名川高弘 | 小名川高弘 | 小名川高弘 | |
5 | ひらり | 亀田誠治 | 亀田誠治 | 亀田誠治 | 6thシングル 最高7位 売上2.4万枚 |
6 | 夏のおいしいところだけ | 高橋久美子 | 水野良樹 | Mitsu.J | |
7 | マイ フェイバリット ジュエル | 秦基博 | 秦基博 | 河野圭 | 7thシングル 最高8位 売上1.6万枚 |
8 | Jet Set Music!〜Album ver.〜 | leonn | 杉恵ゆりか | 小名川高弘 | 7thシングルC/W |
9 | 甘えてしまうんだよ | 小林未奈 | 小林未奈 | 小名川高弘 | |
10 | さよなら | 水野良樹 | 水野良樹 | 小名川高弘 | 8thシングル 最高7位 売上1.5万枚 |
11 | いとしのギーモ | 大原櫻子/小名川高弘 | 小名川高弘 | 小名川高弘 | |
12 | Close to you | Sally#Cinnamon | 多保孝一 | 多保孝一/UTA | 3rd配信シングル(カット) |
13 | 青い季節 | いしわたり淳治 | 小名川高弘 | 小名川高弘 | 6thシングルC/W |
14 | Joy&Joy | Sally#Cinnamon | 多保孝一/UTA | 多保孝一/UTA |
リリースデータ
2018年6月29日 | 初登場7位 | 売上2.5万枚 | ビクター |
大原櫻子3rdアルバム。前作から2年ぶり。前作以降の4シングル、C/W2曲を収録。シングル「ひらり」を最後にデビュー以来のプロデューサー兼メイン作家だった亀田誠治が離れ、クロスする形でこれまでもいくつかの楽曲を担当していた小名川高弘がメインの作家となった。小名川高弘はかつて亀田誠治のプロデュースを受けていた元CHARCOAL FILTERのギタリストで解散後は亀田誠治の事務所で作家としての活動を続けていた。
初回盤Aは「ツキアカリ」MVとメイキング、「いとしのギーモ」メイキング、「Enjoy Photo Session Movie」を収録したDVD付、スリーブジャケット仕様、フォトカード7枚封入。初回盤BはEPサイズジャケットBOOKLET仕様。8月29日にリード曲だった「ツキアカリ」が配信シングルとしてシングルカットされた。といってもアルバム自体も元々配信されていたため、改めて単独で配信用のジャケ写を制作し、C/Wとして「Joy & Joy(5th TOUR 2018 Version)」を加えた形式での配信となった。9月5日には和田アキ子のトリビュート盤『アッコがおまかせ 〜和田アキ子50周年記念トリビュート・アルバム〜.』に「さあ冒険だ」のカバーで参加、これを同時に2作目の配信シングルとして単独配信で発売。このカバーは大原櫻子のアルバムには未収録。続けて9月12日には「Close to you」を「ツキアカリ」と同様の手法で配信でシングルカット、C/Wとして「青い季節 (5th TOUR 2018 Version)」を加えた。
女優業との兼業で、TVや映画ではあまり見なくなったが舞台中心で女優活動を展開。デビュー〜2016年夏まではやたらフジテレビのドラマばかり出ていたのはその時の所属がフジパシフィックミュージックだったからのようで、2016年途中で別事務所に移動してからはミュージカル中心になったようだ。またこれまで事務所が変わっても据え置きだったが、今作リリース後には公式サイトやFCが全て閉鎖になる形での事務所との契約終了が発表され、その後個人事務所での独立が発表された。レコード会社は一貫しているが事務所が落ち着かなさすぎるのは何故なのか。
3枚目くらいまでは亀田誠治で続けるとは思ってたので思っていたよりは離れたのが早かった。今作では亀田誠治が一番弟子的な存在の後進(小名川高弘)に道を譲ったような形になっている。売れっ子プロデューサーによる全面プロデュースというのはいきなりドカンと売れていきなりド王道を確立してしまい最初が1番勢いがある状態になるのでまあその流れ通りになってきたなぁ…というそんなアルバム。
その小名川高弘だがやはり一番弟子的なイメージというか、亀田誠治がやってきた前2作を綺麗に踏襲してイメージをキープしていて極力雰囲気を変えないようにしている印象。適宜提供曲を取り入れ、シングルでやや大人っぽくバラード続きになっていたところをアルバムではタイトルを『enjoy』にして明るい部分もまだまだ見せているという事で前作に続いてアルバム全体のバランスは非常に好印象。打ち込みが少し増えたが踊れるようなダンスナンバー的なレパートリーが欲しかったという本人の意向もあったようで、堅実気味な既発シングルに比べるとアルバムではかなり振り切って新たな一面も見せている。そろそろ初期からのイメージと本人の等身大にズレが生じてくる頃だと思うけど(いつまでも元気な優等生学生イメージを要求されるのと同級生も就職に向かっていくような時期に差し掛かった本人の実年齢や周囲の環境の変化との間で)、そういうバランスもうまくとれているんじゃないかと思う。
ただ1曲1曲のインパクトは普通にいい曲以上のところになかなかなってこない。でもまあ明らかに亀田誠治の曲でもどんどん初期の勢いを越えられなくなっていたので、亀田誠治を続けていてもたぶん小名川高弘メインの今作とさほど変わらなかったどころか、もう少し勢いが落ちていた可能性もあると思うので現状これがベストか。十分にいいアルバムではあるけど、このままの体制だとこれ以上は期待できない状態にはなってきたかなぁ…。最初に打ち出した魅力が若さ全開のはつらつさだっただけに、こうなってくるのは最初から分かっていたとはいえ、これはいかんともしがたい。自然体が今までのイメージの延長にあり続ければいいんだろうけど、後は本人次第かなぁ…(本人がイメージと実像のギャップに嫌気がさしてきたり疲弊してきたりするとYUIったり、misonoったりして音楽性も激変したりする事もあるので)。
印象度★★★★☆
2018.9.11更新