FANFARE
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | Fanfare | 前田甘露 | 小名川高弘 | 小名川高弘 | |
2 | 笑顔の種 | 高橋久美子 | 山本加津彦 | 小名川高弘 | 14thシングルC/W |
3 | ポッピンラブ! | 大原櫻子 | 大原櫻子 | 中村圭作 | 13thシングル 最高17位 売上0.5万枚 |
4 | Greatest Gift | 脇阪真由 | 福田貴史,脇阪真由 | 福田貴史 | 13thシングル両A面曲 |
5 | 愛のせい Album ver. | 蒼山幸子 | 小名川高弘 | 小名川高弘 | 7th配信シングル |
6 | 寄り道 | 林田こずえ | じみ変(安達陽,保坂龍治) | 小名川高弘 | |
7 | ふわふわ | 大原櫻子 | 大原櫻子 | 小名川高弘 | |
8 | それだけでいい | 大原櫻子 | 小名川高弘 | 小名川高弘 | 14thシングル 最高16位 売上0.3万枚 |
9 | Door | 蒼山幸子 | 小名川高弘 | 小名川高弘 | 6th配信シングル |
10 | 初恋 Album ver. | 高橋久美子 | 小名川高弘 | 小名川高弘 | 8th配信シングル |
リリースデータ
2022年12月7日 | 初登場14位 | 売上0.45万枚 | ビクター |
大原櫻子6thアルバム。前作から1年9ヵ月ぶり。前作以降の2シングルCDから4曲全て、9〜11月に3ヶ月連続配信した3曲を初CD化で収録。前作以降の楽曲は全て収録されたがこれにより新曲は3曲のみで過去最少となった。「愛のせい」「初恋」はAlbum ver.となっている。1st以降ベスト含めて6作連続トップ10入りしていたが、今作でついにアルバム初のトップ10落ちとなった。
初回限定盤Aは「Fanfare」MV&メイキングを収録したDVD付。
初回限定盤B「ご褒美企画!? 櫻子のソロデイキャンプ」を収録したDVD付。アルバムでの初回盤DVD付2種は2nd以来となる(AはDVD付固定で、Bは1stではグッズ付、3rd〜5thはフォトブック付だった)。
通常盤はCDのみ。
ビクターオンラインストア限定商品として初回限定盤A、B、通常盤に配信3曲(「Door」「愛のせい」「初恋」)それぞれの仕様のクッション付での販売も行われた。
前々作でストックらしき1曲の作曲のみ、前作ではついに参加ゼロになっていた小名川高弘が今作ではメインプロデューサーに復帰。前作リリース後の最初のシングル13thの2曲以外は全面的に小名川高弘プロデュースとなった。亀田誠治プロデュース期の延長で普通にバンドサウンドを主体としていた小名川高弘だったが、今作ではなんとまさかの全面1人オケ制作。大原櫻子史上最小規模でのレコーディングとなっていて、レコーディングエンジニアと小名川高弘のAll Instruments&Programming表記しかないという曲ばかりとなり、「Greatest Gift」も1人オケなので、バンドサウンドが「ポッピンラブ!」1曲ポッキリ。ラスト2曲には弦が入っているものの、これも1人にヴァイオリンとヴィオラを兼任させる省エネ仕様の1人ストリングス…。さすがにここまで売上が落ちてしまうとこうも低予算になってしまうのかという人件費削減っぷりが凄い…。
元チャットモンチー高橋久美子、元ねごと蒼山幸子、実の姉である林田こずえ…と何故か作詞にばかり提供トピックが目立つものの…小名川高弘がここまで1人オケ制作連発するなんて初めて見たぞ…というくらい低予算全開な仕上がり。同時期に元Aqua Timez太志のLittle Paradeにも編曲で1曲参加している小名川高弘だが、Little Paradeにおいては小名川高弘のみがドラマーを呼んだ生のバンドサウンドで仕上げており、それ以外4曲は打ち込みであった。小名川高弘といえばそれほど生音重視派だったはずでその小名川高弘がここまで全面的に1人オケ制作を余儀なくされるというのは尋常ではなく、そこまで予算が縮小していてどうにもならなかったという事なのだろうか。バンド風の曲もあり、パッと聞きそんなに変わりはないが、やはり以前のような豪勢な生音ではなくなりどうにも寂しい限り。1曲目がタイトル通りにファンファーレ風味だったり、今作唯一の生バンド編成で自作曲でもある「ポッピンラブ!」の明るさが一際輝く一方で、大人バラード路線が増加してしまいどうにも地味に落ち着いてしまった感じ。曲数の少なさも相まって物足りなさ、急造感は漂う1作になってしまった。ここまで低予算1人オケ体制になるなら前々作のエレクトロ路線の方がまだ良かったが…。もう1曲の自作「ふわふわ」ではおふざけも見せているし(「愛しのギーモ」路線)、落ち着ききってしまったわけではないんだけど、意識して違う曲調に挑まないとすぐミディアム〜バラードに走ってしまうような…。
売上も下がる一方で今後予算が戻る事も無いのでこれ以上の制作体制に戻る事ももうないと思われ、そうなると地味バラード化していく女性シンガーの典型パターンに陥ってしまいそうだ。前作でビジュアルも含めてナチュラル志向に戻ったので安心だと思ったけどこうなると可能性があったのは前々作のエレクトロ新路線の方だったかもしれない。
印象度★★★☆☆
2023.1.21更新