1st CONTACT
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 備考 |
1 | Fever! | ORANGE RANGE | ORANGE RANGE | |
2 | 上海ハニー | ORANGE RANGE | ORANGE RANGE | 2ndシングル 最高5位 売上24.1万枚 |
3 | ミッションinポッピプル | ORANGE RANGE | ORANGE RANGE | |
4 | ヤング8 | ORANGE RANGE | ORANGE RANGE | |
5 | サムライマニア | ORANGE RANGE | ORANGE RANGE | 1stシングルC/W |
6 | ゆうぐレッド | NAOTO | Instrumental扱いだがボーカルが入っている | |
7 | ビバ★ロック | ORANGE RANGE | ORANGE RANGE | 3rdシングル 最高3位 売上16.3万枚 |
8 | ジャパニーズピープル | ORANGE RANGE | ORANGE RANGE | |
9 | パーリィナイッ | ORANGE RANGE | ORANGE RANGE | 4thシングルC/W |
10 | O-MO-I | ORANGE RANGE | ORANGE RANGE | |
11 | TWSITER | ORANGE RANGE | ORANGE RANGE | |
12 | ベロシティー3000 | ORANGE RANGE | ORANGE RANGE | 3rdシングルC/W |
13 | キリキリマイ〜Album Ver.〜 | ORANGE RANGE | ORANGE RANGE | 1stシングル 最高50位 売上2.0万枚 |
14 | 落陽〜Long Ver.〜 | ORANGE RANGE | ORANGE RANGE | 4thシングル 最高10位 売上4.7万枚 |
15 | アンビエンタ | NAOTO | Instrumental | |
16 | 山内中校歌 | 喜屋武真栄 | 喜納昌隆 | メンバーの出身中学である山内中学校校歌のカバー |
Strings Arranged by 吉俣良(14)
リリースデータ
2003年12月17日 | 初登場2位 | 売上69.8万枚 | Produced by シライシ紗トリ | gr8!records(ソニー) |
メンバー
Hi-Vox | YAMATO |
Mid-Vox | HIROKI |
Low-Vox | RYO |
Programming,Vocoder,Synthesizer, Chorus,Guitar and other instruments |
NAOTO |
Bass | YOH |
Drums | KATCHAN |
ORANGE RANGE1stアルバム。03年6月に「キリキリマイ」でメジャーデビュー。2ndシングル「上海ハニー」でブレイクした(初登場11位から2週目にトップ10入り)。ここまでの4シングルから表題曲4曲全て、C/Wから3曲を収録。「上海ハニー」「ビバ★ロック」は表記は無いがシングルとは一部が変更されている。最後に収録されている「山内中校歌」はメンバー全員の出身中学の校歌のカバーでメンバーの希望で収録された模様。03年からソニーはシングルに独自のコピーコントロールCDであるレーベルゲートCDを採用していたため、4作ともレーベルゲートCD(CCCD)だったが、アルバムへのLGCD採用は04年年明けからだったため、今作はギリギリで免れ通常のCDで発売された。浜崎あゆみに及ばずに2位となったが、初動15万からロングヒットして70万枚近い大ヒットを記録した。現在は自身3番目の売上となっている。
メジャーデビューにあたってシライシ紗トリがプロデューサーとなった。またボーカル3名をHi、Middle、Lowと完全に住み分けさせて、インディーズ時代はかなり高く声を張っていたRYOは地声低音ボイスに。3者3様のボーカルスタイルが絡み合うスタイルを確立。ハーモニーを聞かせるようなスタイルではなく、全員でラップしたり騒いでいる曲だとそうでもないが、歌モノの曲だと基本的にはMidであるHIROKIをメインボーカルとして、RYOはラップ担当という感じに。YAMATOは地声が高いためHiになっているようだが、サビの高いところでも普通にHIROKIが主メロのままだったりするので、高音を聞かせるような場面はあまり無く、むしろちょっと個性的な声で彩りを与えているような感じ。
今作時点でもNAOTOのクレジットはライブ時にメイン楽器であるギターよりもプログラミングやシンセサイザーが先に出ており、主にバンド以外の打ち込みを担当していたようだが、今作ではバンドサウンド主体。打ち込みが目立ちすぎる事は無く、やかましいまでに激しいバンドサウンド+まくしたてるようなラップという当時"ミクスチャーロック"と形容されて若者の間でトレンドの1つになっていたスタイルの曲が並ぶ。
正直このミクスチャーロックのスタイルはノリ一直線なところが否めず、かなり同じような雰囲気の曲が連続する。ひたすら激しく、ひたすら言葉をまくし立てているのはじっくり聞くよりもノリとして楽しむのが正解。何も考えずにノリで聞いた上で楽しめる若さ溢れるやんちゃさが今作最大の聞き所だと思う。もちろんそんなノリ1本、激しいだけではここまで人気を掴むことはできなかったわけで、「キリキリマイ」こそゴリゴリのミクスチャーロックだが、「上海ハニー」「ビバ★ロック」のようにシングル表題曲はノリだけで終わらないキャッチーさ、口ずさみやすさ、親しみやすさが前面に出ていて非情に耳に残りやすい。先行シングルになった「落陽」ではメロウな部分も強調されていて、彼らが早期にブレイクできたのも大いに納得できる。ただアルバムでそういった親しみやすい曲がほぼなかったので、シングルのような曲を期待してアルバムを聞くと…うん…(汗)というところはある。
とはいえ今作の魅力はまだブレイク直後で本格的にメンバーが調子に乗る前だった事やそれ以前にメジャーデビュー直後に恐らくそこまで悪ノリする余裕はあまり無かったであろう事もあって、ミクスチャーロックバンドとしての姿勢で1本通していてそれなりに芯が通っているように感じられる。これは方向性が拡散していった上に、図に乗った発言を連発してしまい態度の悪さ(というか軽率な発言からの誤解)が露呈してしまった2nd3rd頃とは違うところかなと思う。
印象度★★★☆☆
2017.8.31更新