ロクデナシ
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | ジャニーズ A GO GO | 高橋一也 | 高橋一也 | 男闘呼組 | 10thシングル(同発)『TOKYOプラスティック少年』の歌詞アレンジ違い |
2 | IN THE RAIN | 小竹正人 | 成田昭次 | 男闘呼組 | |
3 | 見えない虚像 | 岡本健一 | 岡本健一 | 男闘呼組 | 10thシングルC/W |
4 | AN EASY SONG | 小竹正人 | 成田昭次 | 男闘呼組 | |
5 | 無頼放浪 | 高橋一也 | 田中厚・高橋一也 | 男闘呼組 | |
6 | 星空の下で | 前田耕陽 | 前田耕陽 | 男闘呼組 | |
7 | HOPI PEOPLE | 高橋一也 | 平山牧伸・高橋一也・シメ中島 | 男闘呼組 | |
8 | 感じながら… | 岡本健一 | 岡本健一 | 男闘呼組 | |
9 | ONE DAY | 小竹正人 | 成田昭次 | 男闘呼組 | |
10 | YOU'RE MY DREAM | 高橋一也 | 高橋一也 | 男闘呼組 |
リリースデータ
1993年8月21日 | 初登場35位 | 売上1.8万枚 | Producer:HIROMASA KAKIZAKI | BMGビクター |
メンバー
Guitar,Vocal,Chorus | 成田昭次 |
Keyboards,Vocal,Chorus | 前田耕陽 |
Bass,Vocal,Chorus | 高橋一也 |
Guitar,Vocal,Chorus | 岡本健一 |
Piano,Electric Piano,Organ,Wurlitzer,Programming,Synthesizer | 田中厚 |
Drums | 平山牧伸 |
男闘呼組8thアルバム。バラードベスト『Best of Ballads』から8ヶ月、前作から1年ぶりのオリジナルアルバム。シングル「TOKYOプラスティック少年」と同時発売だが、「TOKYOプラスティック少年」は未収録で、歌詞とアレンジを変えた「ジャニーズ A GO GO」として収録。事実上の解散後のリリース。93年6月にメンバー全員で出演していた舞台の終了と同時にジャニーズ事務所が突如として高橋一也を解雇したためそのまま男闘呼組は活動不可となった。予定されていた夏のコンサートも中止されたが、何故か作品のみリリースされた。メンバー稼働もなく、解雇から2ヶ月近く経過していて話題性にも乏しい状態だったため売上はさらに低迷した。
今作ではクレジットが本名表記に戻され、編曲も男闘呼組名義で統一されている。固定サポート以外のメンバーはHirokazu"Gino"Akiyamaがドラム、八木のぶおがブルースハープ、シメ中島がコーラスとして表記されているが参加曲の表記は無い。
唐突な解雇劇から2ヶ月、置き土産のようにリリースされた最終作品。突如解雇してコンサートまで飛ばしておいてお蔵入りさせずにしれっと発売する一方で残った3人のメンバーもそのまま解散なのかも良く分からないままに自然消滅…と何かと謎が多すぎる。既に人気も低迷しきっていたためかこの顛末すら世間にはあまり記憶されてないみたいだし、売れなくなっていたのをいい事に男闘呼組と忍者の末路はあまりに無茶苦茶だな…。そもそも今作いつの間に用意されていたのか。舞台終了より前に完成していた事になるが、前作までの流れ無視でメンバー4人の作曲が突如ほぼ均等、前作まで岡本健一は自分のバンドで曲作っている状態だったのにアレンジも前曲バンド名義で統一…となっていて何だか怪しいといえば怪しい。高橋不在の中で残る3人で完成させたような感じでもないし…。
そんなわけで今作はこれまで以上にバラバラで4人のソロをまとめたような散漫な印象の1作。最後までハードなロック路線を軸にはしていたものの今作の場合はどこか音が軽いような気もして、これは本来もう少しアレンジを詰めるはずが制作が止まってそのまま出したので本当に未完成だからなのか、残ってた未発表曲だけかき集めたからなのか…。メンバーの意思が見えにくく、状況からしても前代未聞な1作だ。解雇される直前に「ジャニーズ A GO GO」なんてタイトルの曲をよりによって高橋が書いていたというのもなんだそれ。挑発行為か…?最後の「YOU'RE MY DREAM」は何故か最後のメッセージみたいなラブソングになっていて、予見していたのか…?この曲の序盤で"もうすぐこの街にも新しい風が"と歌われているが、この1年後ジャニーズから新しい風となる次のバンドTOKIOがデビューする…というのも予言みたいだ。
印象度★★★☆☆
2020.6.10更新