Every Breath You Take:The Classics

No タイトル 作詞作曲 編曲 備考
1 Roxanne Sting The Police 2ndシングル
2 Can's Stand Losing You Sting The Police 3rdシングル
3 Message in a Bottle Sting The Police 5thシングル
4 Walking on the Moon Sting The Police 6thシングル(カット)
5 Don't Stand So Close to Me Sting   7thシングル The Classics追加収録 The Singlesでは'86を収録
6 De Do Do Do, De Da Da Da Sting   8thシングル
7 Every Little Thing She Does Is Magic Sting   10thシングル(カット)
8 Invisible Sun Sting   9thシングル
9 Spirits in the Material World Sting   11thシングル(カット)
10 Every Breath You Take Sting   12thシングル
11 King of Pain Sting   15thシングル(カット)
12 Wrapped Around Your Finger Sting   13thシングル(カット)
13 Don't Stand So Close to Me '86 Sting   16thシングル(リメイク) 7thシングルのリメイク The Singlesでは5曲目
14 Message in a Bottle(NEW CLASSIC ROCK MIX) Sting   5thシングル New Mix The Classics追加収録

リリースデータ

1986年10月25日(『Every Breath You Take:The Singles』)
1989年9月6日(ゴールドCD)
1995年10月8日(リニューアル再発The Classics)
2003年4月23日(SACDハイブリッド)
2005年11月23日(DVD+今作+ライブ盤)
2007年4月25日(05年盤再発)
2021年8月25日(『Every Breath You Take:The Singles』)(MQA/UHQCD)
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初登場182位
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売上0.03万枚
ポニーキャニオン
ポニーキャニオン
ポリドール
ユニバーサル
ユニバーサル
ユニバーサル
ユニバーサル

メンバー

Bass&Vocal Sting
Guitar Andy Summers
Drums Stewart Copeland

THE POLICE初のベストアルバム『Every Breath You Take:The Singles』リニューアル盤。1983年の5thアルバム『Synchronicity』リリース後のツアーを経て各自ソロ活動を展開していて1986年にニューアルバムのレコーディングを行うために再集結するもStewart Copelandが落馬して鎖骨を骨折していた事も重なってセッションはうまく行かず最終的にStewart Copelandはドラムの打ち込みで参加する形で「Don't Stand So Close to Me」をリメイクした「Don't Stand So Close to Me '86」が制作された。この際に実は「De Do Do Do, De Da Da Da '86」も制作されていたそうだが出来の悪さからお蔵入りとなり、「Don't Stand So Close to Me '86」のみが発表される事となり、シングル化及び初のベスト盤『Every Breath You Take:The Singles』にも収録されて発売された。邦題は『ポリス・ザ・シングルス〜見つめていたい』。そしてこれを最後に事実上の解散状態となった。

1986年の『Every Breath You Take:The Singles』はその後89年にゴールドCDで再発されていたが、1995年にリニューアル発売したのが今作でタイトルは『Every Breath You Take:The Classics』に改められた。5曲目「Don't Stand So Close to Me '86」がオリジナルの「Don't Stand So Close to Me」に差し替えられ「Don't Stand So Close to Me '86」は時系列の13曲目に移動、さらにもう1曲新たにミックス変更された「Message in a Bottle(NEW CLASSIC ROCK MIX)」が追加収録された。これはPhil Nicoloによる原曲のミックス変更(表記上はRemixed by)で特に新たな音の追加は無くメンバーは関与していない模様。

当初の邦題は『ポリス・ザ・シングルス〜見つめていたい+2』と何故か"シングルス"のままで"+2"が加えられるのみだったが03年にSACDハイブリッド仕様で再発された際は原題に即した『ポリス・ザ・クラシックス〜見つめていたい』に改められた。03年のSACDハイブリッド再発はリマスター&SACD層は5.1chサラウンドの新規ミックス音源で収録されていて日本語解説も新たに書き直されている。単独ではこれが最新盤。05年にはDVD+今作+ライブ盤のDVD+2CDセット仕様で発売され、07年にもこれが再発されている。以後のベスト盤の再発は92年に発売されていた実質2枚目のベスト盤『GREATEST HITS』の連続再発へと移行していて今作の再発は停止していた。今回入手したのは03年盤(SACD再生環境は無いので通常のCDとして視聴)。

2021年にオリジナルアルバムがMQA/UHQCDで一斉再発された際には1986年オリジナルの『Every Breath You Take:The Singles』として復活した。英国オリジナル・アナログ・テープを基にした2021年DSDマスターを352.8kHz/24bitに変換して収録とされていてこれが最新リマスターとなる。

元のタイトル『The Singles』の通りにシンプルにシングルを時系列に並べたベスト盤。一部シングルが抜け落ちていてやや中途半端ながら有名なヒット曲は一通り入っている上に、3人の演奏から後半にかけてシンセを導入して幅が広がっていくまでの歴史もざっと辿っていける。最初に聞くのにボリューム的には最適な1作だと思う。こうして聞いていくと1番有名な「Every Breath You Take」は別格としてもシンセ導入後よりも3人だけで演奏していた初期の方が聞き応えがあって好みな曲が多いと改めて思う。「Don't Stand So Close to Me '86」は打ち込みのドラムがいかにも80'sで時代性が強すぎて味気ない…。「Message in a Bottle(NEW CLASSIC ROCK MIX)」は現代風のリミックスといった感じでこっちはなかなか面白い。

92年発売で近年も不定期に再発されている『GREATEST HITS』と比較してどうかというと、あちらも時系列のシングルコレクションなのでほとんど同じだが今作未収録の2シングル「So Lonely」「Synchronicity U」とアルバムから「The Bed's Too Big Without You」「Tea in the Sahara」が追加され、より完全なシングルコレクションに近い全16曲だが、今作の目玉である「Don't Stand So Close to Me '86」は93年のBOXか今作でしか聞けず、95年リニューアルで追加された「Message in a Bottle(NEW CLASSIC ROCK MIX)」も今作でしか聞けない。この2曲が貴重なわけでどちらかを取るなら今作の方がいいと思う。代表ヒットとなれば概ね今作でも十分であり、何故こっちを残さずに『GREATEST HITS』の方を定番ベストとして残してしまったのかは謎だ。ていうかリニューアルするなら「So Lonely」「Synchronicity U」も一緒に追加してインディーズの1st以外を揃えた全16曲仕様にすれば普通にまとまっただろうに。

03年盤SACDはSACD再生環境があれば5.1chサラウンドによる今作限定の新規ミックス音源を聞くことができるのでかなり新鮮なサウンドを聞けるらしい(SACDはハードル高すぎて再生環境が無い…)。ただCD層も03年時点でのBob Ludwigによる過去作品よりも迫力が増した新規リマスターで聞けるのはポイント。

なお03年盤SACD層には「De Do Do Do, De Da Da Da」がお蔵入りしていた「De Do Do Do, De Da Da Da '86」に何故か差し替えて収録されている(今作ライナーでは明らかに違う音源で収録されていると書いてある)らしい。この音源は今も正式に発表されてはいないようだ。

B00005FMA395年盤  B00008KL2J03年SACDハイブリッド盤  

B094CK3JYB2021年『Every Breath You Take:The Singles』)(MQA/UHQCD)

印象度★★★★☆

2020.9.9更新

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