BUTTERFLY EFFECT
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | THE DAY | 新藤晴一 | 新藤晴一 | 江口亮,Porno Graffitti | 43rdシングル 最高4位 売上4.0万枚 |
2 | Working men blues | 新藤晴一 | 岡野昭仁 | 江口亮,Porno Graffitti | |
3 | 君の愛読書がケルアックだった件 | 新藤晴一 | 新藤晴一 | 立崎優介,田中ユウスケ,Porno Graffitti | |
4 | I believe | 岡野昭仁 | 岡野昭仁 | 立崎優介,田中ユウスケ,Porno Graffitti | |
5 | LiAR | 新藤晴一 | 新藤晴一 | tasuku,Porno Graffitti | 44thシングル 最高6位 売上2.8万枚 |
6 | Fade away | 岡野昭仁 | 岡野昭仁 | 江口亮,Porno Graffitti | |
7 | クリスマスのHide&Seek | 岡野昭仁 | 岡野昭仁 | 江口亮,Porno Graffitti | |
8 | MICROWAVE | 新藤晴一 | 新藤晴一 | トオミヨウ,Porno Graffitti | |
9 | 夜間飛行 | 新藤晴一 | 新藤晴一 | 宗本康兵,Porno Graffitti | |
10 | 真っ白な灰になるまで、燃やし尽くせ | 岡野昭仁 | 岡野昭仁 | 江口亮,Porno Graffitti | 44thシングル両A面曲 |
11 | 170828-29 | 新藤晴一 | 新藤晴一 | tasuku,Porno Graffitti | |
12 | Montage | 岡野昭仁 | 新藤晴一 | 篤志,Porno Graffitti | 45thシングル両A面曲 |
13 | スパイス | 岡野昭仁 | 岡野昭仁 | tasuku,Porno Graffitti | |
14 | キング&クイーン | 岡野昭仁 | 岡野昭仁 | 立崎優介,近藤隆史, 田中ユウスケ,Porno Graffitti |
45thシングル 最高5位 売上2.7万枚 |
Strings Arrangement:クラッシャー木村(1)
リリースデータ
2017年10月25日 | 初登場3位 | 売上4.4万枚 | Produced by 田村充義 | SME Records |
メンバー
Vocal,Chorus,Acoustic Guitar(1,4,7,13) | 岡野昭仁 |
Electric Guitar,Acoustic Guitar(3,9) | 新藤晴一 |
ポルノグラフィティ11thアルバム。2年2ヵ月ぶりのアルバム。前作以降3シングルのA面5曲を収録。初回盤はライブCDとDVDの2枚が付属する仕様で、3月に台湾で行った「SPECIAL LIVE IN TAIWAN」の模様を収録した17曲入りライブCD+そのドキュメンタリーと「LiAR」「真っ白な灰になるまで、燃やし尽くせ」「Montage」のVideo Clipを収録したDVD付。「THE DAY」と「キング&クイーン」がDVD未収録なのはそれぞれのシングル初回盤DVDに収録していたためと思われる。シングル売上に大きな変化は無かったが、今作は前作の売上を下回った。
夏フェスに出演したら割と普通に現場にも観客にも受け入れられたのは1つ大きな経験に繋がったらしい。メンバーにとっては自分たちはTVメディア中心で活躍してきたのでロックフェスに出ているバンドとは相まみえない存在だとも考えていたようだが、時代も変わって許容してもらえるようになったと感じたらしい。これは単純に90年代末期〜00年代前半に広く知られる大ヒット曲を多数生み出したポルノグラフィティの場合、フェスに来るような観客にしても若手バンドにしてもフェスに触れるより前の頃にポルノグラフィティのヒット曲に親しんでいたためと思われる。
メンバーが思うポルノグラフィティのポジションが少し目に見えて変化するきっかけになるかもしれない予感は漂いつつ…彼らが身を置いているお茶の間、TVメディア中心という点では前作をリリースした2015年「オー!リバル」が久々にいつもよりヒットしたにも関わらず紅白に出れなくなり(最後の出演になった2014年には初めて過去曲送りにされていた)、そして今作リリース後の2017年末には00年以降17年連続出演していた「ミュージックステーションスーパーライブ」への出演までもが途絶えた。
そんなわけでお茶の間レベルではここ数年で一気に存在感が薄くなってしまい、ファン以外には最近どんな曲だしてたっけ?どころか、活動してんの?状態になりかねない状況だが(さすがに『CDTV』には出れるだろうから年末年始も全く見かけないことは無さそうだけど)、アルバムは前作同様に充実。個人的にはシングル曲の印象がちゃんと聞けば前作よりは上がってきていたとはいえ(逆にメディア露出が減ってきているのでちゃんと聞かないと耳に入らなくはなってきている)、アルバム最初と最後がシングル曲になっている曲目には少し不満を抱いたんだけど聞いてみたら確かにこの2曲は最初と最後しかない。「THE DAY」は1曲目を飾るにふさわしい勢いがあるし、「キング&クイーン」は明るくポップすぎるので他に置き場がないというのもあるがこの曲で終わるのは非常に前向きで聞き終えた感触もいい。
今回も曲によって共同アレンジャーを使い分けているが、概ねそのチョイスは固定になっていて今作に新たな参加アレンジャーはいない。このため新たなアレンジャーを次々に起用して生まれ変わったかのような勢いを見せていた頃の新鮮な感触は無くなって、安定のポルノグラフィティになってきたところはあるんだけどそれでもまだまだ攻めて進化している感じはあると思う。それだけにここでフェス向けに方針転換するのではなく、お茶の間向けのヒット曲狙いの姿勢は持っていてほしいなと思う。曲間で挨拶する岡野昭仁を見ないと年末年始感が出ない。
印象度★★★★☆
2017.12.20更新