RHINOCEROS
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | ANGRY BIRD | 新藤晴一 | 新藤晴一 | 篤志,Porno Graffitti | |
2 | オー!リバル | 新藤晴一 | 岡野昭仁 | tasuku,Porno Graffitti | 42ndシングル 最高5位 売上4.1万枚 |
3 | Ohhh!!! HANABI | 新藤晴一 | 岡野昭仁 | シライシ紗トリ,Porno Graffitti | |
4 | wataridori | 岡野昭仁 | 岡野昭仁 | tasuku,Porno Graffitti | |
5 | Hey Mama | 新藤晴一 | 新藤晴一 | Porno Graffitti | 新藤晴一ボーカル曲 |
6 | 俺たちのセレブレーション | 岡野昭仁, 新藤晴一 |
岡野昭仁 | 江口亮,Porno Graffitti | 40thシングル 最高4位 売上3.4万枚 |
7 | Stand Alone | 新藤晴一 | 新藤晴一 | Porno Graffitti,宗本康兵 | |
8 | ワン・ウーマン・ショー〜甘い幻〜 | 新藤晴一 | 新藤晴一 | 宗本康兵,Porno Graffitti | 41stシングル 最高5位 売上2.7万枚 |
9 | ソーシャルESCAPE | 岡野昭仁 | 岡野昭仁 | 根岸孝旨,Porno Graffitti | |
10 | バベルの風 | 岡野昭仁 | 岡野昭仁 | tasuku,Porno Graffitti | |
11 | AGAIN | 新藤晴一 | 新藤晴一 | 立崎優介,田中ユウスケ,Porno Graffitti | |
12 | Good luck to you | 新藤晴一 | 新藤晴一 | 江口亮,Porno Graffitti | |
13 | 螺旋 | 新藤晴一 | 宗本康兵,Porno Graffitti | Instrumental | |
14 | ミステーロ | 新藤晴一 | 新藤晴一 | 立崎優介,近藤隆史, 田中ユウスケ,Porno Graffitti |
リリースデータ
2015年8月19日 | 初登場1位 | 売上6.4万枚 | Produced by 田村充義 | SME Records |
メンバー
Vocal | 岡野昭仁 |
Guitar | 新藤晴一 |
ポルノグラフィティ10thアルバム。2013年のベスト盤を挟んで3年5ヵ月ぶりのオリジナルアルバム。前作以降のシングルのうちベスト盤に収録された「カゲボウシ」「瞬く星の下で」「青春花道」「東京デスティニー」は未収録で、ベスト盤リリース後の3シングルを収録。シングル3作はそれぞれ「見んさい」「聞きんさい」「歌いんさい」をテーマとした「3さいシリーズ」としており、そこからアルバムタイトルも「さい」に引っ掛けて「サイ」の英訳となっている。ジャケットにもそのままサイが登場している。オリジナルアルバムとしては初めて本間昭光(ak.homma)が一切制作に関与していない作品となり、プロデュースからも名前が外れた初のアルバムとなった。リード曲は「Ohhh!!! HANABI」でMVも制作された。初回盤はシングル3作と「Ohhh!!! HANABI」のMVを収録したDVD付。
ak.hommaを離れて新たなアレンジャーと組むようになって勢いを増していたように感じていたので、ベスト盤を挟んだとはいえまさかオリジナルアルバムが3年半も開くとは思わなかった。もう離れて随分経過しているのにオリジナルアルバムとしてはこれが離れて最初の1作(前作ではアレンジでの参加は数曲に留まっていたが全体に関わっているプロデューサーとしての立場は維持している扱いだった)というのは意外な感じも。
シングル3作の時点ではなんだか微妙に期待と外してくるなぁ…という感覚があり、さすがにピークを越えてしまったのかとも思ったんだけど今作はかなり充実していると思う。岡野昭仁は近年のどんなシングルを出してもさほど数字が伸びない、DLの時代でアルバムを聞いてもらえない現状にかなり危機感を抱いているらしく、アルバムでもシングル級の強い曲を!という意識で今作の制作に向かったらしいんだけど、対して新藤晴一はその辺りの事はもう少しドライに捉えていてアルバムだからできるような曲もやろうという姿勢だったらしい。結果、2人のスタンスが微妙に異なっていた事からバラエティ豊か、バランスのいいロックでポップなアルバムになったように思う。岡野昭仁の曲は確かにリスナーが求めるポルノグラフィティに真っ向から応えていくような曲が多いけど、だからといって新藤晴一の曲が王道を外しているのかというとそんなことも無い。1曲目に異色の打ち込みロック「ANGRY BIRD」を持ってきたり、アルバム終盤4曲を勢いを落とさずに締めたりとアルバムを締めるのにかなり新藤晴一の曲が大きな役割を果たしているように感じられた。
要するに今作は非常に2人のバランスがいい。新たなアレンジャーたちと果敢に攻めた前作からするとまだ2作目、完全独立1作目だというのにかなりの年月が経過しているので既にかなりこなれたというか前作のような新鮮さよりも安定感や円熟味の方が増してきている感もあるにはあるし、これぞという新たな代表曲になるような最強の1曲も特にないとは思う。しかしオリジナルアルバムとしての満足度はとても高い1作になった。
印象度★★★★☆
2015.12.17更新