WORLDILLIA
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | CLUB UNDERGROUND | 新藤晴一 | Tama | ak.homma,ポルノグラフィティ | |
2 | 惑星キミ | 岡野昭仁 | 岡野昭仁 | ak.homma,ポルノグラフィティ | |
3 | 元素L | 新藤晴一 | ak.homma | ak.homma,ポルノグラフィティ | |
4 | Mugen | 新藤晴一 | ak.homma | ak.homma,ポルノグラフィティ | 9thシングル 最高3位 売上25.7万枚 |
5 | デッサン#3 | 新藤晴一 | 新藤晴一 | ak.homma,ポルノグラフィティ | |
6 | ヴィンテージ | 岡野昭仁 | 岡野昭仁 | ak.homma,ポルノグラフィティ | |
7 | ワールド☆サタデーグラフィティ(★★★) | 新藤晴一 | ak.homma | ak.homma,ポルノグラフィティ | 10thシングルC/W |
8 | 素晴らしき人生かな? | 岡野昭仁 | Tama | ak.homma,ポルノグラフィティ | |
9 | 朱いオレンジ | 岡野昭仁 | 岡野昭仁 | ak.homma,ポルノグラフィティ | |
10 | Go Steady Go! | 新藤晴一 | Tama | ak.homma,ポルノグラフィティ | 9thシングルC/W |
11 | カルマの坂 | 新藤晴一 | ak.homma | ak.homma,ポルノグラフィティ | |
12 | didgedilli | 新藤晴一 | ak.homma,ポルノグラフィティ | Instrumental | |
13 | 渦(Helix Track) | 新藤晴一 | Tama | ak.homma,ポルノグラフィティ | 10thシングル 最高3位 売上10.7万枚 |
14 | くちびるにうた | 新藤晴一 | 新藤晴一 | ak.homma,ポルノグラフィティ |
リリースデータ
2003年2月26日 | 初登場2位 | 売上21.0万枚 | Produced by 田村充義、本間照光 | SME Records |
メンバー
Vocal,Chorus,Acoustic Guitar | 岡野昭仁 |
Electric&Acoustic Guitar,Chorus | 新藤晴一 |
Electric&Acoustic Bass,Trumpet,Chorus | Tama |
ポルノグラフィティ4thアルバム。前作から11ヶ月ぶり。前作以降のシングル2曲とC/Wから2曲収録。「ワールド☆サタデーグラフィティ」はアウトロのアレンジ変更、「渦」はボーカルへのエフェクトや演奏のバランスの変更などミックス変更がされている。「Mugen」はNHKサッカーW杯(日韓大会)のテーマ曲となってロングヒットはしたものの、これまでに比べると見劣りするシングル売上となり、CD不況にも歯止めがかからない状況もあって椎名林檎にわずかに及ばずの初登場2位からなんとか20万枚に乗せるも「Mugen」を下回り、2作続けて半減以上の大幅売上ダウンとなった。
2003年よりソニーレーベルが独自のコピーコントロールCDであるレーベルゲートCDをシングルのみに採用するようになったため「渦」はLGCDで発売されたが、今作は通常のCDだった。またSMEがソニーから独立した扱いになったため今作までがSRCL品番で発売され、次のシングル「音のない森」からはSME独自の新たな品番SECLへと変わった。
今作を引っ提げてのツアーは行われず、この年の8月から年末にかけて一気にシングル「音のない森」「メリッサ」「愛が呼ぶほうへ」「ラック」を立て続けにリリース。年末〜年始にツアーを開催した。これが結果的に3人での最後のツアーとなり、04年夏にベスト盤発売の発表と共にTamaが脱退を表明したため、結果的に今作が3人での最後のオリジナルアルバムとなった。
今作ではak.homma含めて4人がほぼ均等に作曲を担当。結果的に3人時代の集大成と言える3人時代の最終作に仕上がった。シングルが一気に地味になった事もあり(「Mugen」はわりかし派手ではあるけどこれまでに比べると弱い)、全体の印象も初期に比べて随分落ち着いた感じに聞こえてくる。勢いだけで一気に聞くには弱くなったが、わりと色々な曲調が入っているし、じっくり聞いていると意外といい曲が並んでいる事に気づく。トータルでのバランスは良く、明るさを戻しつつも前作のシリアスさを継続していてこの2作でだいぶアーティストっぽくなった感じがする。1番売れた2ndからは1曲しか選ばなかったのに、今作のアルバム曲からはベスト盤に3曲も選んでいるのでメンバーとしても満足度が高かったのかもしれない。
今作からTama脱退表明までは1年数ヵ月の期間があるのでこの時点で最後のつもりだったのかは不明。この後の4作は自作の「音のない森」「ラック」は今までのシングルに無い新鮮さとインパクトが、「メリッサ」「愛が呼ぶほうへ」は文句なしに抜群のヒット性が戻ってきていただけにそれらを含めたオリジナルアルバムを最後に作ってほしかったとは思う。なんだかんだ「音のない森」で初めて岡野昭仁が採用された以外は自作でシングル採用されるのはTamaでメインライターの印象は強かった。今作で均等になったように、前作で一旦作詞専念になっていた新藤晴一も再度作曲を増やし、岡野昭仁もじわじわと勢力を拡大して「音のない森」で初めてTama以外の自作しングル採用に到達するなどメンバー2人の作曲面での成長が著しかっただけに、作曲のパワーバランスは崩れつつあったのも確かだろう(あとTamaはほぼ作曲専任なので2人の作曲が増えると結果的にTamaが作曲で過半数を越えて数で圧倒しない限りはTamaのクレジットが1番少なくなる)。より自身のやりたい事を追求するならソロになるという選択肢も必然だったのかもしれない(実際不仲ではなく脱退後も交流はあるという)。
印象度★★★☆☆
2022.9.7修正