Kissで犯罪クライム

No タイトル 作詞 作曲 編曲
1 Kissで犯罪クライム 松井五郎 中崎英也 安部王子
2 少女・アマゾネス 佐伯健三 岡田徹 岡田徹
3 AB/AC 佐伯健三 吉川洋一郎 吉川洋一郎
4 TOKYO彼女 松井五郎 プリンセス・プリンセス 安部王子
5 やさしい殺意 麻生圭子 岡田徹 岡田徹
6 くちづけは、お早目に 佐伯健三 松浦雅也 岡田徹

リリースデータ

1986年5月21日(LP)
1986年5月21日(CT)
1996年6月21日(初CD化)
最高48位
最高76位
100位圏外
売上0.1万枚
売上0.6万枚
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Produced by 岡田徹 CBSソニー
CBSソニー
ソニー

メンバー

Vocals&Guitars 奥居香
Vocals&Guitars 中山加奈子
Bass&Chorus 渡辺敦子
Drums 富田京子
Keyboards&Chorus 今野登茂子

PRINCESS PRINCESSデビューミニアルバム。84年に赤坂小町としてデビューし、シングル3枚、ミニアルバム1枚をリリースするも事務所を音楽座に移籍して85年にJULIAN MAMAへ改名。JULIAN MAMA時代はデビューに至らず、86年になってPRINCESS PRINCESSへ再改名して今作でデビューした。プロデュースはムーンライダーズの岡田徹が手掛け、PRINCESS PRINCESSというバンド名も岡田徹が名付けたとされている。今作では「TOKYO彼女」の作曲をバンド名義で手掛けた以外は提供曲となっている。今作リリース後にさらに事務所をシンコーミュージックへ移籍して自作でやるようになったためか、今作は現役時代にはCD化されずにレコードとカセットのまま廃盤となった。92年に1st〜3rdアルバムまでが品番を改めて再発された際にも今作はスルーされた。CD化していなかった事やミニアルバムである事からも今作はあくまでデビューミニアルバムであり、1stアルバムは次回作である『TELEPORTATION』である、というのが現役時代は徹底されていたようだ。

96年5月のライブを持ってバンドは解散。直後の6月に全曲集アルバム『プリンセス・プリンセス大全集』がリリースされ、この中で初CD化を果たした。また『プリンセス・プリンセス大全集』発売後には最終作である『The Last Princess』を除く『Majestic』までのオリジナルアルバムを廉価版として再発しており、その際に今作もラインナップに含まれ、単独での初CD化も果たした。この初CD化盤はさほど流通せずに廃盤となったたため、現在も希少価値が高くなっている。06年のアルバムBOX『10 Years After〜PRINCESS PRINCESS Premium Box〜』にも収録され、ここではリマスターが施されている。このBOXにおいては"オリジナルアルバム10枚"として扱われ、特にミニアルバムとして区別もされずに1作目として扱われた。リマスター盤での単独再発は今作含めて1作もされていない

デビュー作だが事務所が今作だけ異なり、提供曲中心なので浮いた存在となっている1作。浮いたどころか現役時代はCD化されずに放置され、『TELEPORTATION』を1stアルバムとしていたので黒歴史とか幻のデビュー作扱いだったものと思われる。ムーンライダーズの岡田徹プロデュースという事で、この人の色が濃くなっているようだけどとりあえずアイドルそのものであった赤坂小町のアイドル色を徹底排除し、ちゃんとバンドスタイルで制作している。赤坂小町時代は誰だか分らないぶりっ子歌唱だったボーカルもまだかなり若い感じだが奥居香だと判断できるくらいに変わってきた。…が、なんかやっぱり別物だこれ

よくアイドル色が強いと形容されるアルバムだが、個人的にはアイドルっぽさはあまり感じなかった。プリプリはメンバー全員が曲を書ける自作バンドとなったので、提供曲=アイドルバンドというイメージからアイドルっぽいとか言われてるんじゃないだろうか。明るくアイドルアイドルしているわけではなく、むしろ売れ線をあえて避けたような明るさやポップさに欠ける地味な作風だなという印象。ニューウェイブと形容されるような音楽性に近いと思うんだけど、元がアイドル的なガールズバンドという事もあってか、どうにも噛み合ってない感じ。この噛み合ってないなんとも不気味な感じが味といえば味だけど、今作のままだったらまずブレイクは無かっただろうなと…。

B00005G6Y9  10Years After~PRINCESS PRINCESS Premium Box~(DVD付)『10 Years After〜PRINCESS PRINCESS Premium Box〜』 

印象度★★★☆☆

2017.5.6更新

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