The Last Princess
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 備考 |
1 | Bye Bye | 中山加奈子 | 奥居香 | |
2 | プロポーズ | 中山加奈子 | 奥居香 | |
3 | 渚は涙のパラダイス | 今野登茂子 | 渡辺敦子 | |
4 | ガラクタヲ吹キ飛バセ | 中山加奈子 | 渡辺敦子 | |
5 | Hello!! | 今野登茂子 | 奥居香 | |
6 | ひまわりとカーディガン | 富田京子 | 渡辺敦子 | |
7 | 恋はカンターレ | 富田京子 | 今野登茂子 | |
8 | 純愛 | 中山加奈子 | 奥居香 | 20thシングルC/W |
9 | まわれ!メリーゴーランド | 富田京子 | 中山加奈子 | |
10 | Fly Baby Fly | 富田京子 | 奥居香 | 20thシングル 最高28位 売上3.2万枚 |
リリースデータ
1995年12月13日 | 初登場10位 | 売上16.9万枚 | サウンド・プロデューサー:笹路正徳 | ソニー |
メンバー
Bass,Vo | 渡辺敦子 |
Guitar,Vo | 中山加奈子 |
Drums,Vo | 富田京子 |
Keyboards,Vo | 今野登茂子 |
Vocal,Guitar | 奥居香 |
PRINCESS PRINCESS9thアルバム。2年ぶりのオリジナルアルバムにして解散を発表してのラストオリジナルアルバムとして発売された。2月に発売されたシングル「Birthday Song」は未収録。95年10月「Fly Baby Fly」発売と同時に解散を発表して2ヶ月後に今作が発売された。94年末に次のアルバムに向けての方向性の話し合いがまとまらずに解散話が浮上し、94年4月には既にレコード会社関係者には解散が伝えられていた。「解散を遊ぼう」をキャッチコピーにしてラストツアーは96年1〜5月の間に全県ツアーを敢行し、96年5月31日の日本武道館公演で解散した。解散を発表しての作品だったが「Fly Baby Fly」は低迷し、今作もトップ10入りギリギリにまで低迷した。96年6月21日に今作以外のオリジナルアルバム全てが廉価再発されたが、最新作だった今作はラインナップに含まれていない。06年のアルバムBOX『10 Years After〜PRINCESS PRINCESS Premium Box〜』収録時にはリマスターされている。
まとまらなかった次のアルバムの話し合いというのは初期衝動を求めて新しい事をやっていきたいという意見と、今までのイメージを大事にしようという意見だったと言われている。後者の「今までのイメージ」というのはここ数作で徐々に落ち着いた大人の雰囲気に変わってきていたのと30代に突入する事を踏まえてその路線をもう少し伸ばしていこうという感じだったようだ。
結果どちらでもなく解散を前提にしたラストアルバムとなった今作。別れた意見のどちらにも属さない、なんだか良く分からない散漫なアルバムに仕上がった。全体には落ち着いた曲が多く、今までにないと言えば無いんだけどあまり覇気が感じられない。ひとまずやり残す事が無いように色々な可能性に手をつけてみたといった感じだろうか。なんだかんだアルバム10作、すべて毎回方向性が変わってきていて前と同じ方向性でのアルバムを作ってこなかったプリプリらしいといえばらしいんだけど…。最後なのでもっと王道を聞きたかったというのもある。今作にはプリプリっぽいと思えるような曲がほとんど無い。「Fly Baby Fly」こそプリプリの王道の名残を感じられる曲でこれで終わる事でなんとなく綺麗に締まっているのは救いか。
印象度★★★☆☆
2017.6.23更新