SINGLES 1987-1992

No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 THE PRIVATE FANFARE   奥居香 奥居香 新曲 Instrumental 演奏:PPフィルハーモニック・オーケストラ
2 19 GROWING UP-ode to my buddy- 富田京子 奥居香 PRINCESS PRINCESS&笹路正徳 4thシングル(アルバム同発) 最高62位 売上1.6万枚
3 世界でいちばん熱い夏('92 mix) 富田京子 奥居香 PRINCESS PRINCESS&笹路正徳 2ndシングル 100位圏外
8thシングル(再発) 最高1位 売上86.5万枚
平成RecVer.ではなくオリジナルバージョンのnew mix
4 OH YEAH! 中山加奈子 奥居香 PRINCESS PRINCESS&笹路正徳 9thシングル 最高1位 売上57.5万枚
5 KISS 富田京子、
中山加奈子
奥居香 PRINCESS PRINCESS&笹路正徳 11thシングル 最高1位 売上40.1万枚
6 ジュリアン 中山加奈子 奥居香 PRINCESS PRINCESS&笹路正徳 10thシングル 最高1位 売上58.8万枚
7 恋はバランス('92 mix) 中山加奈子 鈴木キサブロー PRINCESS PRINCESS&笹路正徳 1stシングル 100位圏外 new mix
8 GO AWAY BOY 中山加奈子 中山加奈子 PRINCESS PRINCESS&笹路正徳 5thシングル(カット) 最高19位 売上4.7万枚
9 GET CRAZY! 中山加奈子 奥居香 PRINCESS PRINCESS&笹路正徳 6thシングル 最高13位 売上11.9万枚
10 M 富田京子 奥居香 PRINCESS PRINCESS&笹路正徳 7thシングルC/W(カット)
11 MY WILL('92 mix) 今野登茂子 奥居香 PRINCESS PRINCESS&笹路正徳 3rdシングル 最高75位 売上1.6万枚 new mix
12 ジャングル プリンセス 今野登茂子 中山加奈子 PRINCESS PRINCESS&笹路正徳 13thシングル(カット) 最高13位 売上13.4万枚
13 SEVEN YEARS AFTER 富田京子 奥居香 PRINCESS PRINCESS&笹路正徳 12thシングル 最高3位 売上28.1万枚
14 パイロットになりたくて 中山加奈子 今野登茂子 PRINCESS PRINCESS&笹路正徳 14thシングル 最高6位 売上12.3万枚
15 DIAMONDS<ダイアモンド> 中山加奈子 奥居香 PRINCESS PRINCESS&笹路正徳 7thシングル 最高1位 売上109.7万枚
16 晴れた日に 富田京子 奥居香 PRINCESS PRINCESS&笹路正徳 新曲

リリースデータ

1992年7月15日 初登場1位 売上133.9万枚 Produced by PRINCESS PRINCESS&笹路正徳 ソニー

メンバー

Vocal,Guitar 奥居香
Guitar,Vocal 中山加奈子
Bass 渡辺敦子
Drums 富田京子
Keyboards 今野登茂子

PRINCESS PRINCESS1stベストアルバム。当時メンバーはベスト盤を出さないとしていたため、あくまでシングルコレクションとして扱われた。デビューから2ヶ月前に発売されていた最新作までの1st〜14thまで14曲+人気の高かった「M」+オーケストラ演奏によるOPインスト「THE PRIVATE FANFARE」+新曲「晴れた日に」で構成されている。初期3シングルは'92 mixとされたリミックス(ミックス変更)が施されている。「世界でいちばん熱い夏」は8thシングルとしても再発されその際にC/Wに新たにリアレンジした"平成レコーディング"バージョンも存在していたが、今作ではオリジナルバージョンにミックス変更を施したもの。前作『DOLLS IN ACTION』以降にリリースされた「パイロットになりたくて」、そしてアルバム未収録だった「世界でいちばん熱い夏」「Diamonds」「OH YEAH!」「KISS」はアルバム初収録となった。

大ヒットシングルがアルバム初収録となった事もあり、特にシングル売上が大幅低迷して人気がピークを越えていた中で5週連続1位、前作『DOLLS IN ACTION』を上回り、アルバム3作目のミリオンにして『PRINCESS PRINCESS』に続く自身2番目のヒット作となった。初回盤は特殊ケース仕様。また同時発売で32DH品番だった1st〜3rdがSRCL品番で再発された。

ヒットシングルばかりアルバム未収録になっていた事もあって、当時の今作の需要は極めて高かったものと思われ、それゆえに急速な人気低迷が始まっていた中でも特大ヒットを記録したものと思われる。確かに「世界でいちばん熱い夏」「Diamonds」「OH YEAH!」「KISS」が揃ってアルバム初収録だったというのは驚きであると同時にそれらが一気に聞けるのは魅力的だ。結果的には最後の花火みたいになってしまい、以降のベスト盤でも大半がこの時期までの選曲になってしまうという事にもなったが…。

そんなわけで活動途中のシングルコレクションだが実はこれ1作でプリプリの有名ヒット曲は網羅できてしまう。しかも後のベスト盤ではほぼ外される1stシングル「恋はバランス」が収録され(ミックス変更はされているけど)、14枚目まで抜けなく収録+トップ級に有名な「M」まで聞けるので現在でも重宝される1作。アルバム曲で何でシングルにしなかったのかというくらい王道な曲は他にあるし、逆に直近の「ジャングル プリンセス」はそれらを差し置いて何故にシングルカットしたのか?とか先行シングルになった「パイロットになりたくて」も明らかに勢いが落ちてきている感じがしてパッとしないところがあり、シングルだけでは味気ない部分もあるにはある。その点では解散以降のシングル網羅に全くこだわらずに選曲しているベスト盤の方が優れている点だと思う。

それでも今作は80年代終盤〜90年代序盤にかけてトップ級の人気を誇ったPRINCESS PRINCESSの空気がほぼリアルタイムでパッケージされたシングルコレクションであり、時代を彩った大ヒット作。曲順も単に並べただけではなく、オーケストラインストで幕を開け、ライブで欠かせない「19 GROWING UP」からアルバム初収録の大ヒットシングル2作へ畳みかけ、そして最後に最大のヒット作「DIAMONDS<ダイアモンド>」を持ってくる流れは秀逸で、満足度が高い。

一方で新曲「晴れた日に」はけっこう落ち着いた感じの普通のポップナンバー。圧巻のシングルコレクションのラストを飾るにはやや地味であり、あまりこの先に期待が持てるといった感じがしないのは少し惜しい。

シングルズ 1987-1992

印象度★★★★☆

2017.5.31更新

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