STAR BOX

リリースデータ

メンバー

PRINCESS PRINCESS4thベストアルバム。解散した96年以来のリリース。今回はソニーの企画ベストシリーズ『STAR BOX』の一環で、TM NETWORK、TMN、バービーボーイズ、バブルガム・ブラザーズ、X、米米CLUB、爆風スランプ、REBECCA、UNICORNと同時発売。『STAR BOX』シリーズは元々洋楽で88〜90年、93年にいくつかの作品がリリースされていたが6年ぶりの名称復活で初の邦楽作品でのリリースだった。全作品完全限定生産とされ、中央が窓になった黒いスリーブケース、別冊でライナーや年表付のブックレットが付属する仕様だった。Xのみが01年に再発している。『STAR BOX』シリーズはこれにて終了となり、01年には『STAR BOX EXTRA』となり邦楽8作品がリリースされ、バービーボーイズ、バブルガム・ブラザーズ、米米CLUB、爆風スランプと共にそちらでもリリースされた。これに伴い、現在のソニーのディスコグラフィーに『STAR BOX EXTRA』は掲載されているが、今作は非掲載となっている。しかし配信はされている。

全曲集BOX『プリンセス・プリンセス大全集』を除くと「Birthday Song」はアルバム初収録。BOX以外でのアルバム収録は現在でも今作のみとなっている。また「POWER」は7thアルバム『BEE-BEEP』には収録されているもののベストアルバムへの収録は今作のみ。

「世界でいちばん熱い夏」が平成レコーディングなのでここだけリリース順ではないが、オリジナルで考えると時系列で並べられている。ブレイク前のシングルは収録せずに、ブレイク以降〜解散までを中心にした選曲になり、序盤からベスト盤必須の大ヒット曲はしっかり楽しめる。ここまでは他のベストアルバムと正直大差はない。

アルバム曲は「HIGHWAY STAR」だけにしたのと初期の曲を省いた事で空いた枠に後期の楽曲を多めに収録した点は解散時のベスト盤『The Greatest Princess』や後の『プリ2』などとは異なる。これにより活動後半の雰囲気も多少は味わえるというのは今作の特色だ。落ち着いた方向性を目指していただけにどうしても一連のヒット曲ほど1発で残るインパクトには欠けるが、収録機会に恵まれればもう少し良さに気づかれそうな曲は揃っていると思う。特に「Birthday Song」が現在もBOX以外で今作にしかアルバム収録されていないという点は今作の最大の価値として残っている。また01年の『STAR BOX EXTRA』とは5曲の重複があるが、今作に収録されなかったシングルを「夏の終わり」以外は網羅しているので2作組み合わせることで20thまでの全シングルA面を聞くことができるようになった。

印象度★★★★☆

2017.7.1更新

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