夏のせい ep
No | タイトル | 備考 |
1 | 夏のせい | 7月24日Apple Music限定配信 |
2 | 猫じゃらし | 4月6日配信シングル |
3 | Light The Light | 3月20日ストリーミング限定配信 |
4 | 新世界 | 5月9日配信シングル |
5 | ココロノナカ(Complete ver.) | 6月3日ストリーミング限定配信曲の完全版 |
6 | 夏のせい(English ver.) | 7月24日Apple Music限定配信 |
※作詞作曲編曲表記なし
リリースデータ
2020年9月2日 | 初登場4位 | 売上2.2万枚 | ユニバーサル |
メンバー
Vo,Gt,Pf,Program | 野田洋次郎 |
Gt,Program | 桑原彰 |
Ba,Program | 武田祐介 |
Drum Support | 森瑞希 |
RADWIMPS1stEP。『天気の子 complete version』から10ヵ月ぶりのCD作品。2020年3〜7月にかけて相次いで配信で発表していた新曲をまとめた作品。配信シングルとして専用ジャケットが作られて各配信サイトで販売されたのは「猫じゃらし」「新世界」の2曲だけで、「夏のせい」はApple Music限定、「Light The Light」「ココロノナカ」はストリーミング限定での配信となっていた。「猫じゃらし」は午後の紅茶CMソングだったが今作発売後もRADWIMPS名義ではなく野田洋次郎のソロ名義でクレジットされたまま放送されていた。
初回盤は「Light The Light」Music Video」「猫じゃらし」Teaser、「猫じゃらし」Music Video(#RADnekojarashi ver.)、「猫じゃらし(Orchestra ver.)」Music Video、「 ココロノナカ Movie (Stay Home ver.)」 。「夏のせい 」Music Vide、「夏のせい」ミュージックビデオ メイキング映像を収録したBlu-ray付がA、DVD付がB。
RADWIMPSは当初3月20日より「こんにちは日本〜KONNICHIWA NIPPON〜TOUR 2020」を予定していたため、2月末から始まった新コロによるライブ封じがド頭から直撃、全中止を余儀なくされ、ツアー初日だったはずの3月20日に「Light The Light」を書き下ろして配信。このため今作は新コロ直下における春〜夏にかけてれまでとはまるで異なる環境の中で書き下ろされた楽曲集となる。3月の「Light The Light」は当時大変だった中国人の友人に励ますような曲をと提案されて書き下ろされたというもので、ライブは封じられたがまだ深刻なのは中国武漢で日本でそこまで深刻じゃなかったくらいの時期に書かれたと思われるが、5月の「新世界」ではあっという間の緊急事態宣言直下でMステ出演のために書き下ろされたもっと直接的なメッセージになっている辺りにも2020年という時系列が刻まれている。4月発売とはいえ午後ティータイアップの「猫じゃらし」はなCM用に新コロ関係なくそれより前に準備していた可能性も高そうだが、それ以外は現状の中でのRADWIMPSらしい前向きなメッセージ性が強い印象。表題でもある「夏のせい」はそんな中では普通に夏を歌った曲だが、RADWIMPSにはこういった季節をテーマにしたような曲は特に無かっただけにストレートに歌われる夏の風景はノスタルジックでもあり、訪れなかったいつもの夏をせめて曲の中でだけは今までの夏に浸っていたいというようなそんな思いも感じられ少し切なくもなる。
全体にはストレートに励ますといういうよりはいつか取り戻せる日が来たらという決意と希望を提示してくれるような全体に優しくも穏やかな楽曲集でロック的な盛り上がりも通常時は漂っているような重いサウンドも皆無。過去2度の映画タイアップモードの時は普段よりもだいぶ売れ線な感じになっていて、今作も普段よりはややそちらに近い感じではある。それでも映画2作で興味を持った人に過去の重いサウンドのオリジナルアルバムを聞かせるよりは今作の方が聞きやすいんじゃないか、という程度。中心となる曲は無く、映画モードの時の挿入歌くらいな感じの曲が並んでいるようなイメージだろうか。いずれにせよ普通に2020年が経過していたら無かった、2020年を刻んだ1作ではあると思う。
印象度★★★☆☆
2020.11.22更新