AIR
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | ラブラブなカップル フリフリでチュー | 土屋礼央 | 土屋礼央 | RAG FAIR | 1stシングル 最高5位 売上12.0万枚 |
2 | 恋のマイレージ | 土屋礼央 | 豊島吉宏 | 幾見雅博&RAG FAIR | 2ndシングル(3rd同発) 最高1位 売上14.1万枚 |
3 | Sheサイド ストーリー | 引地洋輔 | 原一博 | 幾見雅博&RAG FAIR | 3rdシングル(2nd同発) 最高2位 売上10.4万枚 |
4 | tea time lover | 土屋礼央 | 土屋礼央 | 幾見雅博&RAG FAIR | |
5 | regret | 引地洋輔 | 引地洋輔 | 幾見雅博&RAG FAIR | |
6 | dolphin | 奥村政佳 | 奥村政佳 | 幾見雅博&奥村政佳 | Vocal Percussionソロ(奥村ソロ) |
7 | あさってはSunday | 土屋礼央 | 土屋礼央 | 幾見雅博&RAG FAIR | 4thシングル 最高2位 売上9.9万枚 |
8 | ALL ABOUT LOVE | Ralph McCartny | 荒井健一 | 幾見雅博&RAG FAIR | |
9 | だから忘れない | 引地洋輔 | 原一博 | 幾見雅博&RAG FAIR | |
10 | マジカル恋のパワー | RAG FAIR | 幾見雅博 | 幾見雅博&RAG FAIR | 2ndシングルC/W |
11 | In My Heart | 加藤慶之 | 加藤慶之 | 幾見雅博&RAG FAIR | |
12 | 空がきれい | 土屋礼央 | 豊島吉宏 | 幾見雅博&RAG FAIR | 5thシングル(限定) 最高4位 売上5.7万枚 |
13 | かえりみち | 奥村政佳 | 奥村政佳 | 幾見雅博&RAG FAIR | 4thシングルC/W |
リリースデータ
2003年1月22日 | 初登場3位 | 売上20.8万枚 | TOY'S FACTORY |
メンバー
ボーカル | 加藤慶之 |
ボーカルパーカッション | 引地洋輔 |
ボーカル | 荒井健一 |
ボーカル | 土屋礼央 |
ボーカル | 奥村政佳 |
ベースボーカル | 加納孝政 |
脱退メンバー | |
ベースボーカル | 高久陽介(1,10) |
RAG FAIR1stアルバム。02年1月に1stシングル「ラブラブなカップル フリフリでチュー」を発売し、続く2枚同時発売の2nd3rdシングルではO社初登場1,2位を記録しシングル最大のヒットを記録。02年の紅白には「恋のマイレージ」で出演した。1週間前の限定シングル「空がきれい」までの5シングル、C/Wから2曲を収録。今作が自身断トツ最大のヒット作となった。デビュー時にメンバーだったBass Vocal担当の高久陽介は1stシングルを最後に脱退、デビュー前のメンバーで就職のために脱退していた加納孝政は高久の脱退を受けて会社を辞めて再加入した(結局活動休止を経て再開するも停滞状態が続いていた2013年6月に2012年で再度脱退していた事が公式発表された)。レコーディング時期に差があったのか、高久脱退後の2ndシングルC/Wだった「マジカル恋のパワー」は高久がBass Vocalになっているほか、「恋のマイレージ」「Sheサイド ストーリー」は高久でも加納でもなく、別の人物(Masao Makino)がBass Vocalとして表記されている。
ネプチューンの冠バラエティ『力の限りゴーゴゴー!!』のコーナー「ハモネプ」は素人のアカペラグループを募って大会を開いていた。また同時期にゴスペラーズがアカペラシングル『ひとり』を大ヒットさせていたのも手伝い、アカペラが1つのブームになっていた。02年のフジテレビの27時間テレビはハモネプをメイン企画として取り上げるなど過熱したが、番組自体は末期状態で間もなく終了。アカペラブームは01〜02年がピークだった。
ブームの中で番組を通じて知名度を得てメジャーデビューするグループもいくつか出てきた。RAG FAIRはその中でも最も成功したグループで、番組出演や関連のCD、イベント、そもそもデビュー作となった前作が番組とのタイアップ色が強かったため、ハモネプ出身者と認識されるようになっていた。しかしRAG FAIR自体はハモネプの大会には1度も出場した事は無く、ゲストとして出ただけだった。番組で注目されたのは別グループ「レプリカ」として先に番組に出て大会にも出場していた奥村政佳。その口でやっているとは思えないボイスパーカッションが特に注目されていた。INSPiやチン☆パラなど同じく番組を通じてデビューしたグループのポイパ担当や、番組とは関係ないところで本格派のボーカルグループと見られていたゴスペラーズでさえアカペラでボイパを行えばいかにも口でシパシパ言っている感じになっていたのに、奥村のボイパは本物のパーカッションのように聞こえ、その凄いボイパの奥村が所属する本家のグループがRAG FAIRだった事から、番組界隈のグループの中でも特に別格扱いになったものと思われる。
今作ではそのアカペラを最大の武器としており、メンバーの自作曲も数多く収録され、奥村のボイパソロまで収録。一部ではギターやシンセ、ピアノ、弦楽器などを取り入れているものの、あくまでアカペラをメインに足している程度の使い方。番組イメージとメンバーのいかにも学生生活を謳歌した大学生ノリのチャラついた風貌(特にメインボーカルの土屋が妙にこなれたノリのいい態度とグラサン、何故かいつでもファーを身に着けているというのがとにかくチャラかった)もあって、個人的にもイメージがあまり良くなかった。素人上がりが一過性のブームに乗って調子に乗っている、すぐ消えるくらいの見方をしていた人も多かったと思われ、実際ブームと共にひたすら人気はシュリンクしていってしまったのも事実。
ただブーム去った後、フラットに今作を聞いてみると圧倒的に親しみやすくポップな楽曲群、ほぼ6人の声だけでここまで多彩な事をやれる幅広さに驚いた。とにかく今作は楽しく聞ける1枚になっていて、チャラいイメージで当時聞かなかったのは損だったなと改めて思った。
印象度★★★★☆
2017.7.12更新