オクリモノ
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | What do I sing? | 引地洋輔 | 引地洋輔 | 引地洋輔 | |
2 | 降りそうな幾億の星の夜 | 井手コウジ・引地洋輔 | 井手コウジ | 光田健一 | 13thシングル 最高12位 売上2.3万枚 |
3 | メロス | 奥村政佳 | 後藤冬樹 | 中村太知・光田健一 | |
4 | ハピ☆ラキ♪ビューティー | 奥村政佳 | 井手コウジ | 光田健一 | |
5 | Do it!! | 引地洋輔 | 野井洋児 | 光田健一 | 13thシングルC/W |
6 | RIDE ON | 奥村政佳 | 奥村政佳 | 光田健一 | |
7 | 夏の大三角 | 引地洋輔 | 引地洋輔 | 光田健一 | |
8 | 君のために僕が盾になろう | 井手コウジ・引地洋輔 | 井手コウジ | 光田健一 | 14thシングル(限定) 最高11位 売上1.1万枚 |
9 | パッティングLOVE | 土屋礼央 | 土屋礼央 | 光田健一 | |
10 | woman | 荒井健一 | 北野正人 | 中村太知・光田健一 | |
11 | to shy shy僕 | 土屋礼央 | 土屋礼央 | 光田健一 | |
12 | Song for you | 引地洋輔 | 引地洋輔 | 引地洋輔 |
リリースデータ
2006年10月4日 | 初登場12位 | 売上2.0万枚 | Sound Produced by 光田健一 | トイズファクトリー |
メンバー
加藤慶之 |
引地洋輔 |
荒井健一 |
土屋礼央 |
奥村政佳 |
加納孝政 |
RAG FAIR3rdアルバム。ベスト盤から11ヵ月、オリジナルアルバムとしては2年1ヵ月ぶり。前作以降のシングルのうちベスト盤に収録された曲は収録されず、ベスト以降の2シングルから3曲全てが収録された。これまでは編曲にグループ名義で参加していたが今作ではアレンジャーの単独名義になっており、RAG FAIR名義でのクレジットが無くなった。初回盤はシングル2曲のビデオクリップ、7月7日に行われたプラネタリウムライブ「七夕唱会」の模様を収録したDVD付。シングル、アルバム共にトップ10に届かず低迷した。
『RAGッ STORY』が良かったので今作からはリアルタイムで聞き始めた。初期の明るすぎてチャラついたイメージがついてしまったところを徐々に脱却して大人っぽい雰囲気へ移行しつつある感じはあったが、ベスト盤を区切りとしてより本格的なコーラスグループへと舵を切ったような印象の1作。先行シングル2作が落ち着いた大人のコーラスグループ路線のバラード〜ミディアムナンバーだった辺りからも明確だが、全体に明るい曲よりも聞かせる曲が増えた。アカペラバンドとしてというより綺麗なコーラスワーク主体に変わってきたところもあり、曲によってはベースドラムのリズム周りに打ち込み(場合によっては生ドラム)を使用。これはRAG FAIR名義でアレンジに参加しなくなり(OP/EDを担う最初と最後の曲では引地が単独名義で編曲してはいる)、アレンジャーに委ねてしまったのが原因だったのだろうか。奥村のボイパ、加納のボイスベースと一応共存させてはいるが、打ち込みリズムを使ってしまうと2人の存在感が一気に薄くなり、同時にRAG FAIR最大の魅力だったアカペラ自体が急に激減した感じがしてしまい、なんだかもったいない感じもした。声では絶対出せない響きのリズム音を入れたかったという事なんだろうけど、今作を境にそういった曲が増えてしまうのは正直なところ曲の枠を広げるよりも持ち味の喪失という印象が強かった。
とはいえ今作ではまだまだアカペラ主体の楽曲も聞くことができる。結果的に最も落ち着いた雰囲気のアルバムになったが今までとは一線を画す大人のポップスが増え、コーラスグループとしての実力の高さ、あくまで極上のポップスとして親しみやすさを忘れていないところは今作の魅力だ。
印象度★★★★☆
発売当時の感想を2017.7.26全面改訂