PROFILE〜SINGLES〜
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | FRUITS | 阿久延博・ 外間隆史 |
三木拓次 | RAZZ MA TAZZ | 11thシングル 最高54位 売上0.7万枚 |
2 | Private Eyes | 阿久延博 | 三木拓次 | 佐久間正英&RAZZ MA TAZZ | 1stシングル 最高100位 売上0.3万枚 |
3 | 僕のままで 君のままで -2nd Album Version- |
阿久延博 | 三木拓次 | 外間隆史+冨田恵一 with RAZZ MA TAZZ | 2ndシングル 100位圏外 |
4 | LOVE Re-Do -2nd Album Version- |
けいこMoon | 三木拓次 | 外間隆史+冨田恵一 with RAZZ MA TAZZ | 3rdシングル 最高59位 売上1.5万枚 |
5 | サヨナラのキスではじめよう -2nd Album Version- |
阿久延博 | 三木拓次 | 外間隆史+冨田恵一 with RAZZ MA TAZZ | 4thシングル 100位圏外 |
6 | 夜明け | 阿久延博 | 三木拓次 | YU IMAI with RAZZ MA TAZZ | 5thシングル 最高61位 売上0.6万枚 |
7 | Season Train -3rd Album Version- |
阿久延博 | 三木拓次 | YU IMAI with RAZZ MA TAZZ | 6thシングル 最高28位 売上9.3万枚 |
8 | MERRY-GO-ROUND | 阿久延博 | 三木拓次 | YU IMAI with RAZZ MA TAZZ | 7thシングル 最高10位 売上11.7万枚 |
9 | orion-New Mix- | RAZZ MA TAZZ | RAZZ MA TAZZ | YU IMAI with RAZZ MA TAZZ | 8thシングル 最高18位 売上6.6万枚 |
10 | あじさい | RAZZ MA TAZZ | RAZZ MA TAZZ | YU IMAI with RAZZ MA TAZZ | 9thシングル 最高19位 売上3.8万枚 |
11 | Regret | RAZZ MA TAZZ | RAZZ MA TAZZ | YU IMAI with RAZZ MA TAZZ | 10thシングル 最高39位 売上1.3万枚 |
12 | 天使に殺されたのは誰? | 阿久延博・ 外間隆史 |
三木拓次 | YU IMAI with RAZZ MA TAZZ | 新曲 |
リリースデータ
1998年6月24日 | 初登場17位 | 売上4.4万枚 | フォーライフ |
メンバー
Vocal | 阿久延博 |
A.Guitar | 横山達郎 |
E.Guitar | 三木拓次 |
Bass | 入江昌哲 |
Drums | 三村隆史 |
RAZZ MA TAZZ1stベストアルバム。94年のデビューシングルから最新作までの11作のシングル+新曲「天使に殺されたのは誰?」を収録。1ヵ月前の先行シングルとなった「FRUITS」はアルバム初収録でオリジナルアルバムには収録されていない。1曲目に最新シングルを配置した以外は時系列で収録されている。2nd、3rdアルバム期の曲はアルバムバージョン(当時は無表記かAlbum Mixだったようだが今作ではAlbum Versionで表記統一されている)が多く採用されている。また「orion」は今作用のNew Mixとなる。初回限定豪華32Pブックレット封入。これは別冊で写真集が入っているというわけではなく、歌詞カードに厚みがあってCDケースが10mmではなく12mmタイプになっているという仕様のようだ。
結果的には翌99年の5thアルバムを最後に季節ベストを残して解散。01年にはレコード会社の企画ベストシリーズ『Pure Best』シリーズの一環としてもベスト盤がリリースされている。解散を伴わない現役稼働中のベストアルバムは今作のみとなった。02年にメインライターだった三木が病死。06〜08年には阿久と横山の2人でrazz.として活動を行った。2018年末ソロ活動を行っていた阿久はソロラストライブを宣言してソロ活動を終了。年明け2019年にデビュー25周年を記念してRAZZ MA TAZZを阿久1人で復活させると発表した。ソロ公式サイトにて阿久は1人でRAZZ MA TAZZを復活させる決意と理由を語っていた。3人のメンバーの不参加については20周年の段階でメンバーへ打診したが連絡が取れないメンバーもいてそれ以外のメンバーもすでに音楽をやっておらず参加の意思も無かったため断念したと説明している。
RAZZ MA TAZZは今作を聞くまで知らなかった。1曲トップ10ヒットも放っているのだが、これが96年春頃の事で、まだJ-POPを聞き始めていない(96年夏から)。なのでブレイクしかけていた時期がギリギリでリアルタイムではなかった。もう1,2年後だったらこの規模のヒット曲なら確実に耳にしていたはずだ。『CDTV』を最も熱心に見ていた97年〜00年辺りは、歴代ミリオンヒット曲集や年間チャート特集もやっていてそういったところで入ってくる曲、もしくは97年以降なら多少ロングヒットしていれば耳に残っていて高校大学以降で最低でもベスト盤辺りまでは聞いているんだけど、どっちにも該当しなかった。オフ会を開催した2012年前後頃にRAZZを聞かないんですか?と言われ、一時期はあまり無かったんだけどその後新しい世代からなんで取り扱ってないのかと何度か聞かれた。とりあえず聞く予定のCDのストックが少ない時期にさらに時間に余裕がありそうだったので、1番分かりやすいであろう今作があったので手に取ってみた。なお今作まで知らなかった…と書いたが実は佐久間正英のコンピ盤『SAKUMA DROPS』のDISC-2には「Private Eyes」が収録されており、どうやら聞いていたらしい。しかし全く印象に残っていなかった。
ギターが2人いるバンドは珍しくはないが、1人がアコースティックギター専任になっているのが珍しい。実際にネオアコースティックバンドと形容されていて全曲アコースティックギターを生かしたさわやかでポップな質感のサウンドが展開する。もう1人がエレキギター専任なので路上出身のフォーク路線などともまた違う。ロックバンド的な佇まいでありながらアコースティックを生かしている。こういった作風で統一しているという点がこのバンドの最大の特徴で持ち味だと思う。ただ最大のヒット曲である「MERRY-GO-ROUND」はこの中では1番残る曲ではあったけど、どうも1曲1曲で残ってくるものが正直あまりなく、大ヒットにまでは至らなかったのは何となく納得できてもしまった。方向性が固まりすぎているので曲単位では同じような横一線な印象になってしまい全体の雰囲気はいいんだけど…というところにとどまってあまり残ってはこない感じ。
確かにこのサウンドは心地いい。分かる人にだけ分かるようなマニアックさは無くて、非常にストレートなので万人がいいと思えるようなサウンドだし、クセのないボーカルにしても好き嫌いが別れるようなタイプではない。90年代が時代単位で好きならRAZZ MA TAZZを聞いて嫌いだとか苦手だとか思う人は実際ほとんどいないんじゃないかとも思う。ただそれくらいパッと聞きの印象がいい割には残ってこなかった事もあってオリジナルアルバムを辿るまでは至らなかった。
印象度★★★☆☆
2017.10.2更新