REBECCA LIVE '85-'86 -Maybe Tomorrow&Secret Gig Complete Edition-
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 備考 |
1 | オープニング BGM『光と影の誘惑』(4thアルバム『REBECCA IV Maybe Tomorrow』収録曲) | |||
2 | Hot Spice | 宮原芽映 | 土橋安騎夫 | 4thアルバム『REBECCA IV Maybe Tomorrow』収録曲 |
3 | 76th Star | NOKKO、沢ちひろ | 土橋安騎夫 | 4thアルバム『REBECCA IV Maybe Tomorrow』収録曲 |
4 | MC | |||
5 | 蜃気楼 | NOKKO | 土橋安騎夫 | 3rdアルバム『WILD & HONEY』収録曲 |
6 | ヴァージニティー | 宮原芽映 | 土橋安騎夫 | 2ndシングル(アルバム同発) |
7 | MC | |||
8 | London Boy | 沢ちひろ | 土橋安騎夫 | 4thアルバム『REBECCA IV Maybe Tomorrow』収録曲 |
9 | STEFANIE | NOKKO、有川正沙子 | 木暮武彦 | 2ndアルバム『Nothing To Lose』収録曲 |
10 | Cotton Time | NOKKO | 土橋安騎夫 | 4thアルバム『REBECCA IV Maybe Tomorrow』収録曲 |
11 | MC | |||
12 | フレンズ | NOKKO | 土橋安騎夫 | 4thシングル |
13 | Maybe Tomorrow | NOKKO | 土橋安騎夫 | 4thアルバム『REBECCA IV Maybe Tomorrow』収録曲 |
14 | WILD EYES | NOKKO、沢ちひろ | 土橋安騎夫 | 3rdアルバム『WILD & HONEY』収録曲 |
15 | ボトムライン | NOKKO | 土橋安騎夫 | 4thアルバム『REBECCA IV Maybe Tomorrow』収録曲 |
16 | MC | |||
17 | ガールズ ブラボー! | NOKKO | 土橋安騎夫 | 4thシングル両A面曲 |
18 | プライベイト・ヒロイン | NOKKO、沢ちひろ | 土橋安騎夫 | 4thアルバム『REBECCA IV Maybe Tomorrow』収録曲 |
19 | ラブ パッション | NOKKO、宮原芽映 | 土橋安騎夫 | 3rdアルバム『WILD & HONEY』収録曲 |
20 | フリーウェイ シンフォニー | NOKKO | 土橋安騎夫 | 3rdアルバム『WILD & HONEY』収録曲 |
21 | ラブ イズ Cash | NOKKO、沢ちひろ | 土橋安騎夫 | 3rdシングル |
22 | フレンズ(encore) | NOKKO | 土橋安騎夫 | 4thシングル もう1回披露 |
23 | MC | |||
24 | 瞳を閉じて | NOKKO | 土橋安騎夫 | 1stアルバム『VOICE PRINT』収録曲 |
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 備考 |
1 | OP | |||
2 | RASPBERRY DREAM | NOKKO | 土橋安騎夫 | 5thシングル |
3 | London Boy | 沢ちひろ | 土橋安騎夫 | 4thアルバム『REBECCA IV Maybe Tomorrow』収録曲 |
4 | MC | |||
5 | LONELY BUTTERFLY | NOKKO | 土橋安騎夫 | 6thシングル |
6 | MC | |||
7 | ラブ パッション | NOKKO、宮原芽映 | 土橋安騎夫 | 3rdアルバム『WILD & HONEY』収録曲 |
8 | MC | |||
9 | フリーウェイ シンフォニー | NOKKO | 土橋安騎夫 | 3rdアルバム『WILD & HONEY』収録曲 |
10 | アンコール | |||
11 | プライベイト・ヒロイン | NOKKO、沢ちひろ | 土橋安騎夫 | 4thアルバム『REBECCA IV Maybe Tomorrow』収録曲 |
リリースデータ
2017年7月26日(DVD) 2019年10月23日(Blu-ray、Secret Gigカット) |
音楽DVDチャート初登場2位(総合5位) 音楽Blu-rayチャート初登場7位(総合24位) |
売上0.92万枚 売上0.1万枚 |
Sony Music Direct |
メンバー
Vocal | NOKKO |
Synthesizers,Chorus | 土橋安騎夫 |
E.Bass,Chorus | 高橋教之 |
E.Guitar,Chorus | 古賀森男(DISC-1) |
E.Guitar,Chorus | 友森昭一(DISC-2) |
Drums | 小田原豊 |
REBECCA通算11th映像作品。DVDでは5作目。1985年12月25日の渋谷公会堂でのライブの模様(DISC-1)と1986年11月1日の早稲田大学文化祭でのシークレットライブの模様(DISC-2)を全曲収録。DISC-1のライブは86年に初の映像作品『REBECCA LIVE〜Maybe tomorrow〜』としてVHS、LD、00年にはDVD化もされていたが7曲の抜粋収録だった。DISC-2は当時1度だけTV放送され、2曲のみが過去の映像作品に収録されていた。2本とも今作では全曲収録の完全版となり、重複している部分も含めて再編集、最新ミックスが施されている。DISC-1のみリニアPCMと5.1chを選択可能。渋谷公会堂公演のレプリカチケット、当時の資料を掲載したブックレット封入。初回盤はプレイパス封入。また店舗購入特典として缶バッジ2個が付属した。
Blu-rayでの発売は無かったが、2019年に『BLOND SAURUS TOUR '89 in BIG EGG -Complete Edition-』リリース時に同時発売でBlu-ray化された。ただしDISC-2の内容はカットされており、これに伴いタイトルからDISC-2に関連する部分('86とSecret Gig)が削除され、『REBECCA LIVE '85-MAYBE TOMORROW Complete Edition-』となった。
当時は音楽ビデオというジャンルも黎明期でVHSでの発売でも全曲収録ではなく抜粋収録が当たり前だったようだ。DVDの時代になり、ちょうど99年にremixed edition展開によるリバイバルヒットがあったので初のDVD作品として『REBECCA IN FILMS Complete Edition』をリリースし、00年には2作のみが単独DVD化、04年のBOXでは過去の映像作品を一挙DVDにまとめ、一部追加収録もあったが完全版は実現していなかった。
このたび28年ぶりの全国ツアーに合わせて、31〜32年ぶりに完全版がリリースされる事となったが、単に当時の映像をそのまま出したのではなく、当時のディレクターだった板屋宏幸による全編再編集、近年のハイレゾリマスターやミックスを担当しているGOH HOTODAによる最新ミックスを施しているのでそれなりに手の込んだ作品になっている。しかもMCまで収録している文字通りの完全版というのが素晴らしい。
DISC-1
『REBECCA LIVE〜Maybe tomorrow〜』は未見だが重複した7曲の編集も全く異なっているようだ。全曲収録と引き換えに少しだけ収録されていたという舞台裏の映像は無くなってしまったようだが、MCも収録されており、ライブを丸々1本堪能できる。現役時代のREBECCAを見るのは今作が初めてとなったが、当時のNOKKOは若さと勢いと破天荒さに溢れていて思っていた以上に凄かった。跳ね回りながらパワー全開で歌い続ける姿は圧巻で、多少の雑さもその圧倒的なパワーで押し切れてしまう。若かった当時にしか出せなかった全力感で、再結成に至るまでNOKKOがREBECCAを封印していたとかコメントしていたのも再結成にあたってかなりの覚悟を持って挑んでいたのも改めて確かに納得。MCでは子供っぽい無邪気さを見せながらも、後で裏でスタッフに怒られんじゃないかというようなはっちゃけトークを繰り広げる大胆さも併せ持っていてこれまた魅力的。ていうかJUDY AND MARYのYUKIのスタイルってかなりNOKKOだったんだな…と今更繋がった。
一方でバンドのみなさんは全く喋らず、なんだか思った以上にバックバンド。演奏に関しては確実にキャリアを重ねた今の方が全員凄くなっていると思う。またNOKKOにしてもこれを知っている世代にとっては2015年再結成時のTV出演時で残念がる声が出たのも確かに分からなくもない。しかし今の方が技術的には向上して丁寧になっているのかなと思った。2015年、2017年の再結成以降のライブを見てから今作を見たので昔には昔の良さが、今には今の良さがちゃんとあるのを感じられた。
DISC-2
こちらは豪雨の文化祭という事でコンディションが劣悪レベルに悪い状況でのライブ。土橋・小田原はテントの中にいるものの雨で機材が故障→NOKKOが「Hot
spice」やりますとMC→機材故障でできません、別の曲、となってしまったり、曲ごとにNOKKOが次は何をやるのか土橋に確認していたりと、ドタバタした状況もそのまま映し出されていて全盛期だったにも関わらずこの状況でのライブという事でなかかなプレミア感が強い。残念ながら言うほど雨が強く降っている様子が古い映像からは伺えないが、このライブが伝説とされていたのも分かる。NOKKOの声も序盤でちょっとかすれ気味だが、この頃はそれをパワーでねじ伏せてしまうだけの若さがあって余裕で持ち直してしまう。
特筆すべき点は加入したばかりで結局年明けにツアー終了と同時に半年足らずで脱退してしまい(最新作だったアルバム『TIME』には参加していない)、スタジオ音源の参加作品が皆無という幻の(?)ギタリスト友森昭一がREBECCAでギター弾いている姿だろうか。彼が参加していた86年後半〜87年年明けまでのライブはあまり映像化もされていなかったので、いつの間にか正規メンバーではなく一時期参加していたサポートメンバー扱いされている始末だったが今作ではREBECCAのメンバーとしてちゃんとクレジットされている。過去の映像作品を持っていないので不明だが、参加曲が1,2曲入っているだけのものしかなかったようなので、友森昭一がREBECCAメンバーとして表記された作品はもしかしてこれが初なのでは。
その友森昭一だがNOKKOによるメンバー紹介の末に20歳の若手として紹介されている。そう、彼は歴代メンバーの中では1番若くてNOKKOよりも若い唯一のメンバーだった。紹介後にギターをウィンウィン弾いているんだけど、この時のギターの音色がキーボードみたいな音になっていたため、全くギターっぽく聞こえず、しばらく弾いている姿を見守っていたNOKKOにも「彼なりに一生懸命なんです…彼なりに一生懸命なんです!」と言われてしまう始末。半年足らずで辞めてしまったのはやはりバンドに馴染めなかったのだろうか…。
2017年現在の編集と音源ミックスを施した作品とはいえ、元が85年、86年の収録映像なので綺麗というほどではないが、若き日の…そして全盛期の姿をフルで捉えた初の映像であり、後追いリスナーとしては貴重な作品になった。なんかこのまま過去の抜粋映像作品群も随時完全版として作品化されていきそうな気もするが、中途半端ゆえにそこまで集める気はしていなかったのでこのように改めてリリースされるのは歓迎だ。
DVD Blu-ray『REBECCA LIVE '85-MAYBE TOMORROW Complete Edition-』
印象度★★★★☆
2017.10.16更新