The Best of Dreams

No タイトル 作詞 作曲 備考
1 ウェラム ボートクラブ(Single Version) 木暮武彦、有川正沙子 木暮武彦 1stシングル 100位圏外
2 ヴァージニティー(New Remix) 宮原芽映 土橋安騎夫 2ndシングル(アルバム同発) 100位圏外 Remix
『EARLY REBECCA』収録Ver.のNew Remix
3 ラブ イズ Cash NOKKO、沢ちひろ 土橋安騎夫 3rdシングル 最高54位 売上3.8万枚
4 フレンズ NOKKO 土橋安騎夫 4thシングル 最高30位 売上30.7万枚
5 プライベイト・ヒロイン NOKKO、沢ちひろ 土橋安騎夫 4thアルバム『REBECCA IV Maybe Tomorrow』収録曲
6 ボトムライン NOKKO 土橋安騎夫 4thアルバム『REBECCA IV Maybe Tomorrow』収録曲
7 Maybe Tomorrow NOKKO 土橋安騎夫 4thアルバム『REBECCA IV Maybe Tomorrow』収録曲
14thシングルC/W(カット)
8 RASPBERRY DREAM(Straight Remix) NOKKO 土橋安騎夫 5thシングル 最高4位 売上21.8万枚 Remix
9 WHEN A WOMAN LOVES A MAN NOKKO 土橋安騎夫 5thアルバム『TIME』収録曲
10 CHEAP HIPPIES NOKKO 土橋安騎夫 5thアルバム『TIME』収録曲
11 モノトーン ボーイ 松本隆 土橋安騎夫 7thシングル 最高3位 売上15.4万枚
12 MOON NOKKO 土橋安騎夫 9thシングル(カット) 最高20位 売上4.6万枚
13 Super Girl(Straight Remix) NOKKO 土橋安騎夫 12thシングル(カット) 最高11位 売上4.3万枚 Remix
SUPER REMIXに参加したSteve Vaiのリードギターを使用
14 LITTLE ROCK(New Remix) NOKKO 土橋安騎夫 13thシングル 最高4位 売上11.3万枚 Remix

リリースデータ

1990年8月1日 初登場1位 売上51.9万枚 CBSソニー

メンバー

Vocal,Chorus NOKKO
Keyboards,Chorus 土橋安騎夫
Bass,Chorus 高橋教之
Drums 小田原豊

REBECCA1stベストアルバム。91年1月のツアー最終日を持って活動休止を発表し、休止中に発売された。91年2月に再開することなく解散が発表されたため、休止中にリリースされた唯一のアルバムにして解散前(現役時代)に発売された唯一の正規ベストアルバムとなる。また今作以降95年まで毎年何かしらの企画アルバムのリリースが続いた。「モノトーン ボーイ」「LITTLE ROCK」はアルバム初収録。シングルバージョンでは「ウェラム ボートクラブ」「ラブ イズ Cash」がアルバム初収録。また「ヴァージニティー」「RAPSBERRY DREAM」「Super Girl」「LITTLE ROCK」には新たなミックスが施されている。既にメンバーはソロ活動へ移行していたが、休止から半年ちょいのタイミングで初の本格ベスト盤ということもあって、『BLOND SAURUS』をわずかに上回る売上を記録し、以降多数リリースされたベスト盤の中では最大売上となった。また今作が最後の1位獲得作品(初登場と3週目に記録)にもなった。リミックスされた4曲は現在も今作のみの収録となっているが、今作にしか収録されていない楽曲自体は現在無い。初回盤はBOXケース入り仕様。

メンバークレジットは「Musician」枠でまとめられているが、まずこの時点での正規メンバー4人、空白を開けて固定のサポートメンバーであるギターの是永巧一、パーカッションの中島オバヲまでは参加楽曲ナンバーの表記なしでクレジットされている。ここまでは分かるが是永・中島の後に空白を開けずに何故か2代目ギタリストの古賀森男が4,7のLead Guitarとしてクレジットされている。その後に空白を開けてから初期メンバー木暮武彦、小沼達也の名前が並んでいる(何故か小暮は1,2なのに小沼のクレジットは1だけになっていて「ヴァージニティー」は参加していない事になっている)。さらに空白を開けて5thアルバム『TIME』でサポートを担当していたギタリスト2名やプログラミング、バイオリン、トランペット等のその他の楽器担当者が並んでいる。固定サポートメンバーと元メンバーの表記の仕方がちょっと謎だ。

時系列にシングルを中心にしつつも、明るく元気でポップなREBECCAのイメージに沿った王道な選曲のベストアルバム。以降大体似たような選曲のベスト盤が頻繁に出ているので現在は最も音が古い今作をわざわざ手に取る必要もないけど、今作を手に取る事で大体90年当時の音の雰囲気が体感できる。99年にremixed editionでREBECCAを知った後に今作を聞いたところ、その当時(00年代前半頃だったと思う)はしょぼさと古臭さしか感じなかった。2015年に迫力を増した2013リマスター盤オリジナルアルバムを聞いた後に今作を聞いたところ、なんとも素朴に聞こえてきたもののほぼ同レベルの音量で聞けばこれはこれで当時ならではの味があると感じられるようになった。現在はリマスター盤やremixed editionとのお手軽な聞き比べ用として重宝される1作だと思う。

リミックスされた4曲に関してはStraight Remixはタイトル通りにストレートにバンド感を強調した感じ(「RASPBERRY DREAM」のイントロのドラムの躍動感が分かりやすく、93年の『REBECCA SINGLES』で聞けるシングルバージョンと比べるとシングルバージョンがしょぼく聞こえる)だが、そこまで大きく変わった感じはしない。New Remixの方がもう少しいじった感じ。またバージョン違いがけっこう細かい

「ヴァージニティー(New Remix)」は『EARLY REBECCA』にのみ収録されていたギターのイントロの後にドラムだけ先行して入ってから他の楽器が入ってくる(原曲はギターの後に他の楽器が一緒に入ってくる)バージョンを新たにリミックスしたもののようだ。『EARLY REBECCA』とイントロは同じだが響きが異なる。

「Super Girl(Straight Remix)」はシングルカットした際のSUPER REMIXにてリードギターをSteve Vaiが担当したが、今回のバージョンにも彼の名前がクレジットされている。しかしSUPER REMIXのオケは引き延ばしを施したダンスリミックスだったのに対して、今作のオケはほぼ原曲のもの。今作は原曲のオケにSteve Vaiのリードギターを使用した合体版、といった感じの仕上がり。ギターソロ部分はオリジナル音源ではなくSUPER REMIXのものと同じギターソロが鳴っている(ように聞こえる)。

また「LITTLE ROCK(New Remix)」にはOverdubsのクレジットがされているので、原曲には無かった音を足しているっぽい。シングルではフェードアウトで終わっていたのが演奏が最後まで収録されているのでこのことを指しているのだろうか。あと何故か「MOON」にもリミックスエンジニアのクレジットがあるのが地味に謎。「MOON」のテイクは『POISON』のものだと表記されているのに何故だ…。

B00005G3EG

印象度★★★★☆

2015.11.3執筆

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