REMIX REBECCA
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | RASPBERRY DREAM | NOKKO | 土橋安騎夫 | Rebecca | 5thシングル 最高4位 売上21.8万枚 |
2 | 76th Star | NOKKO,沢ちひろ | 土橋安騎夫 | Rebecca | 4thアルバム『REBECCA IV Maybe Tomorrow』収録曲 |
3 | Maybe Tomorrow | NOKKO | 土橋安騎夫 | Rebecca | 4thアルバム『REBECCA IV Maybe Tomorrow』収録曲 |
4 | Love Passion | NOKKO,宮原芽映 | 土橋安騎夫 | Rebecca | 3rdアルバム『WILD & HONEY』収録曲 |
5 | (It's just a)SMILE | NOKKO,TOMMY MANDEL | 土橋安騎夫 | Rebecca | 5thアルバム『TIME』収録曲 英語詞Ver. |
6 | FREEWAY SYMPHONY | NOKKO | 土橋安騎夫 | Rebecca | 3rdアルバム『WILD & HONEY』収録曲 |
7 | Hot Spice | 宮原芽映 | 土橋安騎夫 | Rebecca | 4thアルバム『REBECCA IV Maybe Tomorrow』収録曲 |
8 | SECRET DREAM(CHEAP HIPPIES) | NOKKO,TOMMY MANDEL | 土橋安騎夫 | Rebecca | 5thアルバム『TIME』収録曲 英語詞Ver. |
9 | FRIENDS | NOKKO | 土橋安騎夫 | Rebecca | 4thシングル |
10 | WHEN A WOMAN LOVES A MAN(女が男を愛する時) | NOKKO | 土橋安騎夫 | Rebecca | 5thアルバム『TIME』収録曲 |
Remixed by Francois Kevorkian and Ron Saint Germain(1)、Jason Corsaro(2,4,6)、Daniel Abraham(3,7,8,9,10)、Larry Alexander(5)
リリースデータ
1987年5月31日(LP) 1987年5月31日(CT) 1987年5月31日(CD) 1991年8月23日(再発) 1994年11月2日(CD選書) 2013年11月27日(Blu-spec CD 2/13年リマスター) |
最高1位 最高1位 最高1位 100位圏外 100位圏外 300位圏外 |
売上11.2万枚 売上10.1万枚 売上20.9万枚 - - - |
Produced by REBECCA | CBSソニー CBSソニー CBSソニー ソニー キューンミュージック Sony Music Direct |
メンバー
Vocal,Chorus | NOKKO |
Synthesizers | 土橋安騎夫 |
Bass | 高橋教之 |
Drums | 小田原豊 |
REBECCA初のリミックスベストアルバム。現在のソニーの紹介では「初のベストアルバムであると同時に初のリミックスアルバム」と形容されている。全曲ニューヨークでリミックスが行われている。リミックスを担当したのはFrancois Kevorkian and Ron Saint Germain、Jason Corsaro、Daniel Abraham、Larry Alexanderの4組5人。「(It's just a)SMILE」「SECRET DREAM」(「CHEAP HIPPIES」を改題)の2曲は英語詞で新たにボーカルが新録音されている。「RASPBERRY DREAM」はアルバム初収録。LP/CT/CDチャート全てで3作連続1位を獲得、CD売上が初めてLP/CTを上回ったものの、累計売上自体は前2作のオリジナルアルバムを下回った。91年にSRCL品番で再発され、94年にはKSC2品番でCD選書シリーズの一環としてキューンから再発。04年のBOX収録時に初めてリマスターが施された。2013年にはBlu-spec CD 2による2013年最新リマスターでリミックスアルバム3作もオリジナル7作から9ヶ月後に再発された。2013年再発盤はオリジナルアルバム7作の歌詞カードがレコード盤を復刻した折り畳み用紙形式だったのに対してリミックス盤3作は通常のブックレットになっている。2013年リマスターはソニーの塩月博之が担当。今回入手したのは2013年盤。また2007年の紙ジャケリマスターと2015年のハイレゾ配信の際はオリジナルアルバム7作のみでラインナップから外されている。
90年代以降、特にマキシシングル主流になった直後にC/Wにリミックスが入ったり、リミックスアルバムが大量に(主にエイベックスが)世に出回るようになった。これらが基本的にボーカルだけ残してトラックは完全に打ち込みの新しいものに差し替え、元の演奏はほぼ使用されないか、部分的に使用されたり、全面加工されたり、ループに使用されたり、時にはボーカルも大胆加工されてほとんど原型が残っていないような打ち込み加工リアレンジのようなものがリミックスとして認識されるようになったが、この頃はまだそういった概念も無く、音のバランスを変更する程度の認識で、そもそもリミックス自体も珍しかったようだ。今作でのリミックスはあくまでNYのエンジニアの感覚で音のバランスを変えてミックスしなおしたといったもので、英語詞に変わった2曲以外はボーカルも演奏もオリジナルのままで、音が抜かれたり足されたりもしていない。後の『OLIVE』や12インチシングルで行っていたリミックスとは異なりremixed editionとほぼ同様の手法ながら、オリジナルと時代がそう変わらないこともあってremixed editionほど違いが分かりやすくはない。
全体的にはボーカルがやや引っ込み気味でリバーブがかかっている一方でバンドが前に出ている、シンセがあまり強調されずギターとドラムが強調されている、といった具合にそこはかとなく違う。当時のNYでの流行りの音に仕上げたといった感じだったんだろうか。恐らく多くのリスナーはリミックスというよりも普通に「RASPBERRY DREAM」と「フレンズ」(ここでは「FRIENDS」表記)が一気に聞ける初のベストアルバムとして今作を重宝していたと思われる。選曲は土橋がリーダーになって以降に限定されており、初期の木暮リーダー時代の1st、2ndアルバムの曲は入っていない。このため「ヴァージニティー」が入っていない。それ以外の選曲は大体他のベスト盤にも収録される曲が並んでいる。他のベスト盤には選出されない「FREEWAY SYMPHONY」が入っていたりするのと、今作でしか聞けない英語詞リメイクが2曲入っているというのがポイント。音の違いに関してもある程度オリジナルを聞いてから聞くとそれなりに違いを楽しめるようになってくるので、基本的にはある程度オリジナル音源を聞いてからチェックした方が楽しめる1作だと思う。そうなってからだと今作の音の違いはなかなか面白い。
2013年リマスターBlus-spec CD 2盤 94年CD選書盤 87年盤
印象度★★★★☆
2015.10.23執筆