tribute to REBECCA DREAM DISCOVERY
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 原曲・備考 |
1 | Maybe Tomorrow〜reciation version〜 /広末涼子 | NOKKO | 土橋安騎夫 | ジョー・リノイエ、 鈴川正樹、 ハリー細谷 |
4thアルバム『REBECCAW Maybe Tomorrow』収録 詩の朗読(歌唱なし) |
2 | Love Passion /全日本女子プロバンド | NOKKO・宮原芽映 | 土橋安騎夫 | 全日本女子プロバンド | 3rdアルバム『WILD & HONEY』収録曲 |
3 | one more kiss /猫沢エミ | NOKKO | 土橋安騎夫 | 猫沢エミ&CATFOODS | 10thシングル |
4 | フレンズ /Jungle Smile | NOKKO | 土橋安騎夫 | 吉田ゐさお | 4thシングル |
5 | 真夏の雨 /辛島美登里 | NOKKO | 土橋安騎夫 | FK.MA | 8thシングル『NERVOUS BUT GLAMOROUS』C/W |
6 | MOON /久宝留理子 | NOKKO | 土橋安騎夫 | 白井良明 | 9thシングル(カット) |
7 | 76th STAR /SHINO-娘 | NOKKO・沢ちひろ | 土橋安騎夫 | 吉田健 | 4thアルバム『REBECCAW Maybe Tomorrow』収録曲 |
8 | Super Girl /チェキっ娘 | NOKKO | 土橋安騎夫 | 吉俣良 | 12thシングル(カット) |
9 | London Boy /佐々木ゆう子 | 沢ちひろ | 土橋安騎夫 | 田中花乃 | 4thアルバム『REBECCAW Maybe Tomorrow』収録曲 |
10 | 蜃気楼 /高橋洋子 | NOKKO | 土橋安騎夫 | 福岡ユタカ | 3rdアルバム『WILD & HONEY』収録曲 |
11 | 瞳を閉じて /Petty's Oblien | NOKKO | 土橋安騎夫 | 小倉信二 | 1stアルバム『VOICE PRINT』収録曲 |
12 | Maybe Tomorrow /沢田知可子 | NOKKO | 土橋安騎夫 | 小野沢薫 | 4thアルバム『REBECCAW Maybe Tomorrow』収録 |
リリースデータ
1999年11月10日 | 初登場77位 | 売上0.3万枚 | ドリームマシーン、ワーナー |
REBECCAトリビュートアルバム。99年春にドラマ『リップスティック』主題歌起用による「フレンズ」のリバイバルヒット及びベスト盤『Complete Edition』がヒットを記録した後に企画された。REBECCAが在籍していたソニーでは無く、ワーナー系列のレコード会社によるもので、翌00年に一時的にREBECCAが再結成して唯一の新作シングル「神様と仲なおり/HELLO TEENAGE」をリリースしたのもワーナー系列のレコード会社だった。参加メンバーのうち広末涼子は歌唱せずにオケをバックに歌詞を朗読するのみとなっている。全日本女子プロバンドはSHOW-YAの寺田恵子(Vocal)、五十嵐美貴(Guitar)、PRINCESS PRINCESSの渡辺敦子(Bass)、富田京子(Drums)、SIMBA SALOONの力石理江(Keyboards)によるバンド。SHINO-娘は今作限定のアーティスト名で篠原ともえ(Vocal&Drums)の別名義。演奏クレジットでも他の演奏メンバーが通常表記されている中で1人だけローマ字のTOMOE SHINOHARA名義としていて匿名性を強くしている。リバイバルヒットからすでに半年弱経過していて熱が冷めつつあったことと参加メンバーがフレッシュさに欠けていたことなども重なりほとんど話題にならず売上は不振だった。
冒頭の星野京子という人物(そもそも誰?)のライナーには"今日の失敗にヘコんでも、明日の朝元気に目覚める勇気をくれる。そんなアルバムになった。"と締められているが全くそうは聞こえない。REBECCAの明るく元気でポップな部分よりも、影の部分が際立つような全体に落ち着いた暗めなトリビュートアルバムに仕上がっている。まずもってREBECCAと同世代前後かそれ以上という発売時点でヒットから遠ざかっていたアラサー以上のミュージシャン中心、新人にしても既に継続的な作品リリースをしていた末期の頃で数年内に解散またはリリース停止…といった面々ばかりで、フレッシュさが出しようが無くどうしても落ち着いた部分、深みや重さの方が原曲より前に出てしまう。まさかREBECCAのトリビュートアルバムがこんな辛気臭い作品になってしまうとは予想外だ。ガールポップなる言葉が飛び交っていたこの時期にガールポップ感のカケラも無いって。
唯一アイドルグループのチェキっ娘は若さと明るさが出ているけどこれもボーカルがのっぺりおとなしいユニゾンで今一つ元気さに欠けるし、10代だった広末は歌わせてすらもらえないし、篠原ともえもわざわざ別名義にして匿名性を高めてしまい当時のイメージである破天荒さは微塵も出さないノーマルな歌唱スタイル。1番期待していたJungle Smileも「フレンズ」の闇の部分をブーストしたような感じになってしまい、"どこで壊れたのohフレンズ"がマジで破滅的過ぎて心が沈んでしまうこと不可避…。
現役時代にREBECCAを聞いていた世代に向けてもう1度聞いてもらうというのがコンセプトだったんだろうか。せっかく現役時代のREBECCAを知らなかった当時の10代がリバイバルヒットによってREBECCAを知った絶好の機会だったのだからもっと若手や新人中心に固めて元気で明るいガールポップなカバーを並べて、来る21世紀へ向けて新世代へREBECCAの名曲たちを語り継いでいく形のを前面に出したコンセプトにすればよかったのにどうしてこうなった。ていうか当時も今もソニーミュージックの力なら可能だったはずで00年代半ば以降にPRINCESS PRINCESSやJUDY AND MARY、DREAMS COME TRUEでやったあの感じでやってくれれば…。
印象度★★★☆☆
2016.3.8更新