レミオロメン 10th Anniversary BOX
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 原曲、備考 |
1 | 雨上がり | 藤巻亮太 | 藤巻亮太 | 1stシングル |
2 | Sakura | 藤巻亮太 | 藤巻亮太 | ベスト『レミオベスト』収録曲 |
3 | 電話 | 藤巻亮太 | 藤巻亮太 | 2ndシングル |
4 | 春夏秋冬 | 藤巻亮太 | 藤巻亮太 | 2ndアルバム『ether[エーテル]』収録曲 |
5 | アカシア | 藤巻亮太 | 藤巻亮太 | 4thシングル |
6 | Wonderful&Beautiful | 藤巻亮太 | 藤巻亮太 | 12thシングル |
7 | 南風 | 藤巻亮太 | 藤巻亮太& 前田啓介 |
6thシングル |
8 | もっと遠くへ | 藤巻亮太 | 藤巻亮太 | 13thシングル |
9 | アイランド | 藤巻亮太 | 藤巻亮太 | 1stライブ盤『Flash and Gleam』収録曲 |
10 | 3月9日 | 藤巻亮太 | 藤巻亮太 | 3rdシングル 10th Anniversary Special CD BOX『Your Song』C/W(カット) |
Co-arranged by 皆川真人(2,6)
Strings arranged by 前田啓介&四家卯大(9,10)、皆川真人(2)
Brass arranged by 前田啓介&四家卯大(9)
リリースデータ
2010年12月6日 | 公式サイト予約限定生産 |
メンバー
Vocal&Guitar | 藤巻亮太 |
Bass | 前田啓介 |
Drums | 神宮司治 |
レミオロメン10周年記念BOX。結成日である2000年12月6日を起点とした10周年を控え、2010年8月2日〜9月30日まで公式サイトで予約が行われ、ピタリ10周年を迎えた12月6日頃に到着するように発送されたとされている。メインはファン投票で決めて10曲をリアレンジしたCDで加えて本やポスターなどをセットにしたスペシャルBOX仕様。これをベーシックセットとして上位互換として時計が付属するプレミアムベーシックセットも用意され、さらに様々なグッズをオプションで付属させることもできた。今回入手したのはCDのみ。今作でリアレンジされた10曲は一般発売されていないが、「3月9日」だけは11年1月に発売された10th Anniversary Special CD BOX『Your Song』の3曲目に「3月9日(10th Anniversary Ver.)」として収録された。
レミオロメンはずっと聞いていたものの公式サイトを訪れることはなかったので知らない間に発売され、知らない間に発売が終わっていた今作。後で『Your Song』に収録された「3月9日(10th Anniversary Ver.)」もストリングスライブ用にその時に新録音したものだと思っていた。ところが偶然2013年頃にハードオフで今作がBOX無しのCD部分だけの状態でさりげなく売られていたのを発見。その際に存在を知った。公式サイトで2ヶ月間予約を受け付けていただけで以降入手不可能になってしまった作品だが、このためだけにわざわざ全曲リアレンジされているのが最大の聞きどころである。10周年といっても結成起点で、デビューは03年なのでこの中で1番古い曲でも7年しか経過していないし、「Sakura」に至っては09年の曲なのでリメイクするには新しすぎるところもあり、それゆえに予約限定と販路を狭くしたのかもしれない。しかしこれがなかなか聞きごたえがある。
「雨上がり」→原曲もロックだがさらにカッコいいロックサウンドへ変貌
「Sakura」→2番から本格的にバンドが入る構成でバンドが入ってからはそこまで大きく印象が変わらない。キー下げをしている。
「電話」→激しかった演奏の勢いを抑えて徐々に盛り上がる構成、ロックなイメージを変えずに別アレンジとして成立させている。
「春夏秋冬」→ストリングス武史!な原曲から一転、ストリングスを排除し、アップテンポ化して激しいロックサウンドで攻めるというとんでもない変わりよう。
「アカシア」→今作唯一のアコースティックスタイルでのリメイク。
「Wonderful&Beautiful」→変わってはいるんだけど原曲のイメージは保ったまま。
「南風」→初めて小林武史の影響出まくりなポップ化を見せたシングル曲だったが、ストリングスを排除、3分18秒で終わってしまうほどに激しくアッパーなロックサウンドで駆け抜けるというとんでもない変わりよう。
「もっと遠くへ」→2番以降からバンドが入る構成。キーを下げストリングスもチェロのみだがバンドが入ってからは原曲とほぼ同じようなイメージだがアコースティックギターが比較的前に出ていて原曲よりスマートな雰囲気。
「アイランド」→ストリングスに溺れているような原曲だが、ストリングスも残しつつさらにブラスアレンジも加えて原曲より盛ったアレンジに。ストリングスの音がやや引っ込みブラスがいい味を出すようになったので多彩になったがイメージ自体はそんなに変わらない。
「3月9日」→超ストバラ化。
先に『Your Song』でストリングスまみれになった「3月9日(10th Anniversary Ver.)」だけ聞いていたのであまり期待していなかったんだけどストリングスまみれみたいなリアレンジをしたのは実は「3月9日」だけ。ロックな曲はより激しくロックに、いかにもストリングス小林武史だった曲のストリングスをカットしてロック化するなど、全体には原曲よりもロックバンド然としていてカッコよさを感じられる。物凄くクローズドな環境でしか販売されなかった上に、一般人が入手可能なのが「3月9日(10th Anniversary Ver.)」だけとかなんの冗談だ…。
印象度★★★★★