ether[エーテル]
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 備考 |
1 | 春夏秋冬 | 藤巻亮太 | レミオロメン | |
2 | モラトリアム | 藤巻亮太 | レミオロメン | 5thシングル 最高8位 売上2.7万枚 |
3 | 春景色 | 藤巻亮太 | レミオロメン | 5thシングルC/W |
4 | アカシア | 藤巻亮太 | レミオロメン | 4thシングル 最高17位 売上2.3万枚 |
5 | 永遠と一瞬 | 藤巻亮太 | レミオロメン | |
6 | 深呼吸 | 藤巻亮太 | レミオロメン | |
7 | ドッグイヤー | 藤巻亮太 | レミオロメン | |
8 | 五月雨 | 藤巻亮太 | レミオロメン | 4thシングルC/W |
9 | コスモス | 藤巻亮太 | レミオロメン | |
10 | 3月9日 | 藤巻亮太 | レミオロメン | 3rdシングル 最高11位 売上13.9万枚 |
11 | 南風 | 藤巻亮太 | レミオロメン | 6thシングル 最高9位 売上5.3万枚 |
12 | 海のバラッド | 藤巻亮太 | レミオロメン |
Strings Arrangement:小林武史&四家卯大(1,5,6,11,12)
リリースデータ
2005年3月9日 2009年7月15日(再発) |
初登場2位 初登場150位 |
売上40.2万枚 売上0.09万枚 |
Produced by レミオロメン&小林武史 | SPEEDSTAR RECORDS(ビクター) OORONG RECORDS(エイベックス) |
メンバー
vocal,guitar | 藤巻亮太 |
drums | 神宮司治 |
bass | 前田啓介 |
レミオロメン2ndアルバム。3月9日に発売した「3月9日」のちょうど1年後である3月9日に発売。同日に初の武道館ライブも行った。前作以降の4シングル、C/Wからは2曲を収録。シングル「3月9日」「アカシア」までは個人表記だったが、「モラトリアム」、「南風」、今作と作詞作曲の表記が一括で「lyrics:藤巻亮太、music:レミオロメン、produced by レミオロメン&小林武史」と作曲が全てバンド名義になった。今作を最後に元に戻しており、後にベスト盤等に収録される際は個人表記に変更されているため、一時的に作曲クレジットをバンド名義で統一しようとしたものの結局辞めたものと思われる。今作では小林武史のキーボードでの参加曲が1,5,6,7,9,11,12と半数以上に増加した。「3月9日」がロングヒットして以降は、初のトップ10入りを果たし、先行シングルの「南風」が好調な中でリリースされ、一気に躍進した。
初回盤のみピクチャーディスク仕様。CDレーベルデザインがジャケットと同じものになっている。通常盤は文字が書かれていて大きく異なるが、違いがそこだけなので中を見ないと初回盤・通常盤の区別はつかない。エイベックス(OORONG RECORDS)移籍時の09年には権利ごと移動したためオリジナルアルバム全作がエイベックスから再発され、この際は1週だけランクインも果たした。ジャケットに品番が記載されているデザインだったため、再発の際には品番部分が変更になっており外見で見分けがつきやすいものとなっている。活動休止後しばらくしてOORONG RECORDSが消滅したため、09年盤も廃盤となり現在2種とも廃盤となっている。配信においては2014〜2015年にかけてSPEEDSTARに権利を戻して各シングル、アルバム全作が配信された。その後2019年10月1日には一転してOORONG-SHAへと権利を変更して再配信された。
シングル4作のうち3作はほぼ3ピースのストレートなロックサウンドだったが、先行シングルである「南風」で突如ストリングスが導入され、アルバムを再生したら1曲目からストリングスが鳴り始め、あからさまにポップになっていた…という事で、初期から聞いてきたリスナーには衝撃だったと思われる変化への過渡期のようなアルバム。小林武史が押し付けたというよりメンバーがより広く受け入れられ売れる音楽を作るために小林武史に依頼した、と言った方が恐らくは正しいんだろう。この頃からかつての多彩さを失いつつあり、ピアノストリングス一直線になってきていた小林武史のプロデュースワークは多くのファンに違和感を抱かせる事になってしまい、その始まりの1作にもなった。概ね1stから聞いてきたリスナーからは前の方が良かったとかオーバープロデュースとか散々だったが、今作を入口にしたリスナーは以前など知らないのでバランスのいいポップでロックなアルバムとして受け入れられたはず。個人的にもそうだった。いい意味で「なんとなくいい」曲が多く、じっくり聞くと非常に名盤だと思えてくる。好きな曲の多さだと今作よりも他のアルバムになってくるんだけど、アルバム全体の聞きやすさやバランスを考えると結局これが最高傑作だったかな…。
何故か『レミオベスト』には「3月9日」「南風」の2曲しか収録されず、「モラトリアム」「アカシア」さえはじかれてしまっているし、現在も3ピースのロックと音数の多いポップの両方が楽しめるレミオロメンのオリジナルアルバムの中でもマストな1作が今作だ。
印象度★★★★☆
発売当時の感想を基に2016.6.8修正