風のクロマ
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | 翼 | 藤巻亮太 | 藤巻亮太 | レミオロメン&小林武史 | |
2 | オーケストラ | 藤巻亮太 | 藤巻亮太 | レミオロメン&小林武史 | 13thシングル両A面曲 |
3 | ランデブータンデム | 藤巻亮太 | 藤巻亮太 | レミオロメン&小林武史 | |
4 | リズム | 藤巻亮太 | 前田啓介 | レミオロメン&小林武史 | 12thシングルC/W |
5 | 透明 | 藤巻亮太 | 藤巻亮太 | レミオロメン&小林武史 | |
6 | 蛍 | 藤巻亮太 | 藤巻亮太 | レミオロメン&小林武史 | 11thシングル 最高4位 売上4.7万枚 |
7 | 青春の光 | 藤巻亮太 | 藤巻亮太 | レミオロメン&小林武史 | |
8 | RUN | 藤巻亮太 | 藤巻亮太 | レミオロメン&小林武史 | 11thシングル両A面曲 |
9 | 星取り | 藤巻亮太 | 藤巻亮太 | レミオロメン&小林武史 | |
10 | もっと遠くへ | 藤巻亮太 | 藤巻亮太 | レミオロメン&小林武史 | 13thシングル 最高6位 売上5.3万枚 |
11 | Merry go round | 藤巻亮太 | 前田啓介 | レミオロメン&小林武史 | |
12 | 茜空 | 藤巻亮太 | 藤巻亮太 | レミオロメン&小林武史 | 10thシングル 最高3位 売上8.7万枚 |
13 | Wonderful&Beautiful | 藤巻亮太 | 藤巻亮太 | レミオロメン&小林武史 | 12thシングル 最高3位 売上4.7万枚 |
14 | 幸せのカタチ | 藤巻亮太 | 藤巻亮太 | レミオロメン&小林武史 | 11thシングルC/W |
15 | 花火 | 藤巻亮太 | 藤巻亮太 | レミオロメン&小林武史 |
Strings Arranged by 小林武史&四家卯大(4,6,10,12)
Brass Arranged by 小林武史&山本拓夫(14)
リリースデータ
2008年10月29日 2010年3月3日(再発) |
初登場3位 - |
売上9.0万枚 - |
Produced by 小林武史&レミオロメン | SPEEDSTAR RECORDS(ビクター) OORONG RECORDS(エイベックス) |
メンバー
Vocal,Guitar | 藤巻亮太 |
Drums | 神宮司治 |
Bass | 前田啓介 |
レミオロメン4thアルバム。2年半ぶりのオリジナルアルバム。前作以降の4シングルからA面全6曲、C/Wからは2曲を収録。新曲7曲を加え、曲数、時間ともに最大最長となっている。初回盤はリード曲「翼」のMVとメイキング映像を収録したDVD付。アルバムにおける初回盤DVD付は今作が初となった。前作以降重いシングルが続いて初期リスナー、前作で獲得したリスナーが一斉に離れていき、、最大ヒットを記録した前作から一転して、一気に10万割れとなり前3作を下回るメジャー以降最低売上にまで低迷した。エイベックス(OORONG RECORDS)移籍時の09年には権利ごと移動したためオリジナルアルバム全作がエイベックスから再発されたが、今作だけは遅れて再発になり、次回作『花鳥風月』と同時発売だった。活動休止後しばらくしてOORONG RECORDSが消滅したため、09年盤も廃盤となり現在全種廃盤となっている。配信においては2014〜2015年にかけてSPEEDSTARに権利を戻して各シングル、アルバム全作が配信された。その後2019年10月1日には一転してOORONG-SHAへと権利を変更して再配信された。
ライブ盤に収録された「アイランド」で突入した暗黒モードは続くシングル「茜空」「蛍」と続き、共通して狂い咲くかのようなド派手なストリングスサウンドが飽和しまくる大作感溢れる激重さだった。「蛍」と両A面の「RUN」は軽快な曲だったが軽快すぎて逆に無理している感じも漂いとにかくレミオロメンは迷走してしまったという空気が蔓延。初期リスナーも新規獲得リスナーも恐らくこの時期に一気にいなくなってしまったようだ。「Wonderful&Beautiful」から開放へ向かい、ようやく迷いを抜けて「もっと遠くへ」では最高傑作的な力強さとストリングス派手サウンドの融合に成功。個人的にはここで下がりまくっていた期待感が一挙急上昇したが、多くのリスナーはとっくに離れた後だったようで時すでに遅かった…。
今作は迷いを抜けて新たなステージへ向かっていこうとしたという印象で、力強く前向きで開放的な雰囲気が特徴。象徴的なリード曲「翼」の前向きさと力強さはとても頼もしく最高傑作的な勢いに溢れている。これは前作で明るくポップに突き抜けた頃には無かったもので、迷いを経て吹っ切れたからこそ獲得できた力強さや前向きさだと思う。不幸だったのはいつまでも初期イメージや3ピース信仰で語られる事が多かった事で、今作には最早初期の頃の面影はほとんどないが前作よりは自分たちのサウンドを見つけつつあるような感じ。個人的にはNo.1級の「翼」「もっと遠くへ」が入っている事もあり、当時よりも後年になるにつれて好きなアルバムになっていった。
ただシングルを詰め込み、新曲も詰め込んだので75分オーバーの大作になってしまい、これがどうにもかったるい。バランスを取るように新曲と既発曲をほぼ交互に配置したはいいんだけど、迷いを抜けて力強い前向きさを獲得した時系列な流れにはなっていないのでバラバラな感じは否めず、後半にかけてどんどんダレてきてしまうのはちょっと惜しいところ。
印象度★★★★☆
08年当時の感想を2016.6.19修正