ROAD OF MAJOR
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 備考 |
1 | 僕らだけの歌 | 北川賢一 | 北川賢一 | 3rdシングル 最高6位 売上14.5万枚 |
2 | 雑草 | 上原彰兼,北川賢一 | 近藤信政,北川賢一 | 2ndシングル 最高3位 売上25.0万枚 |
3 | 大切なもの | 北川賢一 | 北川賢一,近藤信政 | 1stシングル 最高2位 売上90.8万枚 |
4 | 足跡 | 北川賢一 | 北川賢一 | 2ndシングル両A面曲 |
5 | 君がため | 北川賢一 | 北川賢一 | |
6 | F.L.D. | ロードオブメジャー | 北川賢一 | |
7 | スコール | 北川賢一 | 北川賢一 | |
8 | レールの行方 | 北川賢一 | 北川賢一 | |
9 | row,row,row | 北川賢一,hachi | 北川賢一,近藤信政 | |
10 | 夢追い人 | 北川賢一 | 北川賢一 | |
11 | 日付けのない日記 | 上原彰兼 | 北川賢一 | |
12 | 春雨 | 北川賢一 | 北川賢一 | 3rdシングルC/W |
リリースデータ
2003年9月24日 2005年8月22日(メジャー再発) |
初登場1位 | 売上47.1万枚 | Produced by ROAD OF MAJOR&Kazutoshi Takebayashi | tearbridge records JUNK MUSEUM(avex、cutting edge内レーベル) |
メンバー
Vocal | 北川賢一 |
Bass | 松本賢一 |
Guitar | 近藤信政 |
Drums | 上原彰兼 |
ロードオブメジャー1stアルバム。ここまでのシングル3作からA面4曲とC/W1曲を収録。2002年にテレビ東京系『ASAYAN』の後番組『ハマラジャ』の企画「ロードオブメジャー」にて"メジャーデビューを目指す最強バンドの結成"を目的として別々のアマチュアバンドで活動していた当時20歳そこそこの若者(79〜83年生まれ)4人をヘッドハンティングして結成、2002年8月28日にインディーズでデビューシングル「大切なもの」を発売。既にCDがだいぶ売れなくなってきていた事やTV発の企画だから当たるとも限らない事を『ASAYAN』終了も踏まえて判断したのか、番組からの条件は"O社初登場50位以内でメジャーデビュー、入れなければ即解散"という比較的緩い条件だったが、初登場16位を記録したため、あっさり企画達成となった。それこどろか初登場16位→16位→15位→11位→8位→3位→3週連続4位→3位→2位(最高位)…と上位にランクインし続けトップ10だけで19週ランクイン(2位1回、3位4回、4位6回)し、200位以内59週という1年を越えるロングヒットで90万枚を突破してインディーズシングル記録をぶち抜き更新して2度と破られないようなダントツの最大ヒットとなった。当然このままメジャーデビュー文句なしだったが、まだ結成間もなく未熟であるというメンバーの意向でインディーズでの活動を継続する事になり、今作までインディーズでのリリースを継続した。
tearbridge recordsというインディーズレーベルであったが、大手レコード会社エイベックスが運営していたインディーズレーベルである事が知られており、純粋なインディーズだと信じていた純粋なリスナーもいたものの、インターネットも普及しており、一般の同世代若者の間でも当初からエイベックスが絡んでいる事は比較的周知であった(サスケやHYほど隠す気が無かった感はある)。
次回作がリリースされる際にシングル3作と今作が一斉にメジャーで再発された。再発盤のランクイン記録は残っていない。
なんと冒頭から出し惜しみなく3シングル4曲を一気に並べてしまうという前のめりな構成。これによりのっけから勢いはクライマックスだが、その後も勢いを落とさずに若さ溢れる粗削りながらもそれゆえの熱さがあるアップテンポなロックナンバーが続く。終盤で一気に落ち着き、最後はボーカル以外不参加のC/W収録だったピアノバラード「春雨」で静かに締めるが、ここまで来たなら綺麗にまとめようとせずに全力全開で駆け抜けて終わった方が良かったかもしれない。恋愛よりも夢追い、10代の葛藤や悩みを振り切って背中を押してくれるような頼もしく前向きな存在を肯定してくれるような言葉が並んでいる青春全開な1作。「大切なもの」リリース当時高校3年生で今作リリース時は大学生になっていたのでドンピシャ…と思いきやなんか当時は冷めててこの手のバンドはひとまとに青春パンクとカテゴライズされていたが、もっと若い子向け(中学生向け)くらいな印象が謎にあった。実際、当時中学生だった弟世代の方が周囲でも流行っていたようで175Rと一緒に一時熱狂していたように記憶している。この流れはやがてパーティー系のラップミュージックの方に流れていって(ファンモンとかGReeeeNとか)青春パンクのブームは数年も持たずに過ぎ去っていってしまった。
そんな季節も過ぎ去って学生生活も終わりが見えてきた頃には彼らは解散してしまったが、その最後に出たベスト盤でけっこう良かったんだなと思った。さらにデビューから20年が経過して聞くとなんだかこの若さ全開の作風がとても眩しくいこの時だけのものだったんだなと思えるようになって懐かしく聞けるようになっていた。今作のド直球ぶりもたぶん当時聞いても突き抜けていってしまったと思うんだけど(前述のように中学〜高校前半くらいならアンセム的に励まされる曲になっていたかも)、改めて聞くとこの蒼さがいいよね。もうほとんどそれだけなんだけどそれでいい。若さとがむしゃらさ、まっすぐさが今作最大の魅力だろう。
印象度★★★☆☆
2022.10.13更新