Don't Worry Baby
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | LIFE | 寺岡呼人/西野蒟蒻 | 寺岡呼人 | 寺岡呼人/鈴木Daichi秀行 | 7th配信シングル Another Mix |
2 | ザ・ファイター | 寺岡呼人 | 寺岡呼人 | 寺岡呼人 | 5th配信シングル Another Mix |
3 | ねぇ、そろそろ | 寺岡呼人 | 寺岡呼人 | 寺岡呼人 | 8th配信シングル |
4 | Go To Hell | 寺岡呼人 | 寺岡呼人 | 寺岡呼人 | 9th配信シングル |
5 | IR&R | 寺岡呼人 | 寺岡呼人 | 寺岡呼人 | |
6 | 神宮前ボーイズ | 寺岡呼人 | 寺岡呼人 | 寺岡呼人 | |
7 | 足長くないおじさん | 寺岡呼人 | 寺岡呼人 | 寺岡呼人 | |
8 | ゲームチェンジャー | 寺岡呼人 | 寺岡呼人 | 寺岡呼人 | |
9 | Sweet Devil Woman | 寺岡呼人 | 寺岡呼人 | 寺岡呼人 | |
10 | 何処にもいかないから | 寺岡呼人 | 寺岡呼人 | 寺岡呼人/鈴木Daichi秀行 | 6th配信シングル Another Mix |
BONUS TRACK(初回生産限定盤のみ) | |||||
11 | ドント・ウォーリー | 高橋和也/寺岡呼人 | 高橋和也/寺岡呼人 | 寺岡呼人 | 配信版ではカット |
Brass Arrangement:YOKAN(5,8,9)
リリースデータ
2023年11月17日(CD) 2023年12月15日(配信) |
初登場7位 | 売上1.7万枚 | All Produced by 寺岡呼人 | TOKYO RECORDS |
メンバー
Electric Guitar | 岡本健一 |
Bass | 高橋和也 |
Electric Guitar | 成田昭次 |
Keyboards | 前田耕陽 |
Drums | 青山秀樹 |
Acoustic Guitar,Other Instruments | 寺岡呼人 |
Rockon Social Club2ndアルバム。前作から8ヶ月ぶり。前作以降の4配信シングルを収録。7月21日配信の「ザ・ファイター」、9月22日配信の「何処にもいかないから」は新曲として発売告知されたが、10月4日に今作の発売を告知した段階で3曲の先行配信を告知。発売3週前に「LIFE」、2週前に「ねぇ、そろそろ」、1週前に「Go To Hell」が配信された。先行配信としていたが3曲とも専用ジャケットが制作され、公式ディスコグラフィーでもSINGLE枠に掲載され正式なシングル曲として扱われた。並行して活動していた男闘呼組は当初の予告通りに約1年の期間限定での復活を8月16,17,24,25日に日本武道館で開催した「LAST FOREVER」ライブにて終了させて正式に解散。元メンバー4人はそのままRockon Social Clubでの活動へと正式に移行した。前作に続いて紙ジャケット仕様。前作は収納部が1つの袋状の紙ジャケットだったのに対して今作は見開きで歌詞とCDが別々に収納できるタイプの紙ジャケとなる。「ドント・ウォーリー」は初回生産限定盤のみボーナストラックとされているが、品番は分けられておらず1種のみで、初回生産限定盤がなくなり次第、通常盤に切り替わるとされている。
12月15日に配信(DL/ST)を開始。「ドント・ウォーリー」はカットされ全10曲仕様。CDや公式サイトの曲目には一切の表記が無かったが配信版の今作では単曲配信時とは別音源扱いで「LIFE」「ザ・ファイター」「何処にもいかないから」の3曲にAnother
Mixの表記が加えられている。ミックス変更が施されていたようだが違いは不明。
前作時はメンバーは男闘呼組の4人に加えて寺岡呼人は空白を開けて"And Produced by 寺岡呼人"と表記され、サポートドラマーの青山秀樹は演奏クレジットに名前が載っているだけのサポート扱いでシルエットも4人だったが、前作リリース後に公式サイトが改められ、6人の写真へと変わっていた。今作でも6人の名前が正規メンバーとして空白なしで表記され(順番は男闘呼組メンバー4人→青山→寺岡、そして空白で"And Produced by 寺岡呼人") 、正式に6人組バンドとなった。メンバー表記部分は名前のみで、演奏クレジットに各メンバーの演奏楽器が記載されているが、曲によっては打ち込みでベース(高橋)、ドラム(青山)、キーボード(前田)のいずれかもしくは複数が不参加だったり、「ねぇ、そろそろ」「足長くないおじさん」の2曲ではギターも全て外部サポートを入れて寺岡以外は楽器演奏不参加となっている(ボーカル表記が無いため楽器を演奏していないとクレジット無しになってしまう仕様)。初回盤ボーナストラックの「ドント・ウォーリー」のみはAll Instruments:寺岡呼人となっていて今作で唯一の寺岡1人オケ制作となっている。
男闘呼組の解散ツアーを行いながらという状況の中で並行しての制作となったが、今回は前作以上に寺岡寺岡また寺岡という寺岡一色の作詞作曲編曲となっていて、ボーナストラックの「ドント・ウォーリー」に唯一高橋和也が関与しているくらい。これも書き下ろしではなく、メンバーインタビューによれば10代の頃に男闘呼組でパラオに行って海でボートに乗っている時に激しいスコールに遭った際に高橋が突然即興で歌い出したもので、男闘呼組の再結成ツアーMCの際に前田と高橋がこの事を覚えていた事から盛り上がったようで、その時の記憶を基に恐らく寺岡がバース以外の部分を構築して手を入れて完成させたものと思われる。MCで話したというパラオでの当時の思い出やメンバー6人の名前やバンド名を盛り込んだ遊び的な曲となっている。
男闘呼組の延長を意識して硬派なロックナンバー中心だった前作に対して今作は大きく幅を広げており、「LIFE」「ねぇ、そろそろ」のように打ち込み電子音主体の楽曲や朗らかな雰囲気の曲調やちょっと情けなくて可愛い感じのオジサンを主人公にしたような歌詞など硬派でカッコいいだけではなく、明るく楽しくポップな側面も見せている。今回も基本的には寺岡呼人が全面的に主導してこういう曲をやったら面白いだろうという感じで多種多様な曲を用意してきたようでメンバーはそこに全乗っかりといった感じ。ここに来て作家としての寺岡呼人が全盛期迎えているのかというくらい奮闘していてなかなかバラエティに富んだ新たな可能性を見せたアルバムにはなっていると思う。ただ前作では成田昭次が作曲を3曲共作していたので少しずつ入ってくるのかと思ったら一転して全部寺岡曲になってしまったのは意外だった。寺岡曲はどれもキャッチーで耳には残るのでこの方向性もありだとは思うんだけど、男闘呼組メンバーが今紡ぐ歌詞やメロディーがどんなものになるのか、4人とも曲作りから遠ざかって久しく(成田昭次はソロで2000年代までは継続的に曲を書いていたがそれでも10年以上ブランクがある)、なかなか曲作りというモードにならないのかもしれないが、せっかく継続的なバンド活動を再開したのだから曲作りも再開してほしいところではある。
印象度★★★★☆
2023.12.17更新