Gossip
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | Get Mad | Andy Dodd/Adam Watts/Steve Diamond/相川七瀬 | Andy Dodd/Adam Watts | ||
2 | black butterfly | 日暮愛葉 | 日暮愛葉 | 中西ゆういちろう | DVDシングル(DVD+CD)C/W |
3 | A Boy Like Her | Samuel Waermo/Sebastian Thott/Didrik Thott | Samuel Waermo/Sebastian Thott/Didrik Thott | ||
4 | Gossip | 相川七瀬 | Didrik Thott/Sebastian Thott/ Calle Bjorsell/Jez Ashurst |
Didrik Thott/Sebastian Thott/Calle Bjorsell | |
5 | Take Me Away | 相川七瀬 | Thomas G:son | Thomas G:son | |
6 | Crystal Heart | 相川七瀬 | Three Djwal Khul | Three Djwal Khul/Aiko Shibata/長田直也 | |
7 | P・A・R・T・Y | 相川七瀬 | Fredrik "Figge" Bostrom/Anna Engh | Fredrik "Figge" Bostrom | |
8 | Girl Friend | 相川七瀬 | Samuel Waermo/Thomas G:son | 中西ゆういちろう | DVDシングル(DVD+CD)C/W |
9 | Fine Fine Day | Stefan Olsson/Tony Nilsson | 岡田光司 | DVDシングル(DVD+CD) | |
10 | ひとつになって | 相川七瀬 | 池田綾子 | "SPACEWALKER (Gee,Wall5,@2)" | |
11 | HERO〜Holding Out For a Hero〜 | 訳詞:売野雅勇 Dean Pitchford |
Jim Steinman, | "SPACEWALKER (Gee,Wall5,@2)" | 葛城ユキ、麻倉未稀による日本語カバーのカバー 原曲はBonnie Tyler「Holding Out for a Hero」 |
Strings Arr,Chorus Arr:@2(10)
リリースデータ
2011年2月16日 | 初登場140位 | 売上0.07万枚 | Produced by 相川七瀬 | avex trax |
Rockstar Steady唯一のアルバム。2010年の15周年を経て相川七瀬が新たに立ち上げたプロジェクトで、16年目に向けて“新たなロックシーンを築くこと”を目標に掲げ、15年の間に培った仕事、恋愛、結婚、出産といった女性としての経験を活かし、“女性としてかっこいい生き方”や、世の女性が求めている事を実現させるべく、女性による女性のためのバンド“Rockstar Steady”を結成すると2010年秋に発表。12月にDVDシングル『Fine Fine Day』をリリースして年明けに今作がリリースされた。『Fine Fine Day』は事実上シングルCDのDVD付を主従逆転させたもので、DVDには「Fine Fine Day」MVとオフショット映像を収録、CDには3曲を収録していた。今作にはその3曲を全て収録。相川七瀬の新作という認識がファンの間でもされていなかったのか、別名義プロジェクトが回避されたのか、初登場140位1週ポッキリで300位圏外となり、初の100位圏外、最低売上を大幅更新する大コケとなった。今作以降の相川七瀬のアルバムでも未だ今作を下回る順位(100位圏外)、売上は記録していない。
大コケしたのも正直大きく影響したと思われるが1ヶ月後に発生した東日本大震災により、今後の活動は白紙となり、そのままこのプロジェクトは凍結、自然消滅した。2013年の次のアルバム『今事記』はロック路線ではなく、インタビューではチャリティライブで「夢見る少女じゃいられない」を歌っても盛り上がりはするけどちょっと違うのではないか、被災者に寄り添えないのではないかと考え、当初Rockstar Steadyの2枚目を作る予定だったが路線を変更したことを語っていた。以後20周年で織田哲郎カバーをロックアレンジで行う形でロック路線も復活。2016年以降のアルバムはロック路線に戻っているが、Rockstar Steadyが再始動することは無く、現在はRockstar Steadyの公式サイトもリンクが張られたままリンク切れとなり、完全消滅している。
一応"女性による女性のためのバンド“Rockstar Steady”"と紹介していたが、今作はそもそもロック路線ではあるがバンドではない打ち込みデジタルロック路線で、ドラマーのサポート参加も1曲も無い。大半がアレンジャーのみか、ギター、たまにベースのサポートが入っているのみだが、基本的にそれらの演奏陣もみんな男性っぽい名前が並んでいる。よってそもそもバンドではないが女性演奏メンバーでもない。ライブでは女性サポートを入れて女性バンド編成で演奏していたのだろうか…。先行のDVDシングル「Fine Fine Day」と冒頭3曲がいきなり全英語詞となっているので洋楽ロック的な雰囲気を醸し出して今までのイメージと少し違う新プロジェクト感を出したかったのかもしれないが…サウンド面ではそこまで新しさはない。メロディーも基本的にキャッチーで聞きやすいJ-POPである。『Reborn』で導入していたスカスカデジタルロックをもう少し本来の打ち込みロック路線に戻したくらいの感覚。
この新名義のテーマはレズビアン、同性愛の要素であり、これをかなり前に出していてジャケットやMVでも女性同士で絡み合っていたりキスシーンがある。当時のデイリースポーツで「相川七瀬、レズビアンキャラ開眼」というタイトルでこのプロジェクトを紹介する記事が書かれており、その中で前年に同性愛者限定のイベントライブに呼ばれてレズビアンの人たちの間での人気を本人が認識、さらに新宿二丁目でのビアンイベントで700人も集めた事がきっかけと書かれていたようだ。このプロジェクトに対しては「同性同士ならではの、女の子に対して恋する気持ちを女の子は誰でも潜在的に持っている気がします。男の子とは分かち合えない部分を歌にして、ソロとは違う世界観を表現していきたい」と説明していて自身がそうだとは一切明言はしていない。それどころか相川七瀬本人は結婚して子供もいる事から自身が共感できる範囲での説明に留めたものと思われる。
結果的には100位以内にも入らない1000枚にも届かない大コケで多くのリスナーがスルーしてしまう事態となった事からあくまで局所的な人気に本気になり過ぎてしまって全力でその方面に振り切ってみたものの大半のリスナーが置いてけぼりになってついていけないファンの方が多かったのかもしれない。震災が無ければこの名義での次回作も考えていたそうだが、結果的に妙に浮いた立ち位置の実験コンセプト作になってしまったような…。
印象度★★★☆☆
2022.2.2更新