CITY POP LOVERS

No タイトル 作詞 作曲 編曲・プロデュース 原曲
1 SPARKLE
/さかいゆう feat. Ovall, Kan Sano, Michael Kaneko, Hiro-a-key
吉田美奈子 山下達郎 さかいゆう 山下達郎(1982)
2 砂の女
/さかいゆう feat. 関口シンゴ
松本隆 鈴木茂 関口シンゴ 鈴木茂(1975)
3 ゴロワーズを吸ったことがあるかい
/さかいゆう feat. Ovall
かまやつひろし かまやつひろし Ovall かまやつひろし(1975) 10/5先行配信
4 真夜中のドア〜stay with me
/さかいゆう feat. Shingo Suzuki
三浦徳子 林哲司 Shingo Suzuki 松原みき(1979)
5 プラスティック・ラブ
/さかいゆう feat. Kan Sano
竹内まりや 竹内まりや Kan Sano 竹内まりや(1984) 11/9先行配信
6 ピンク・シャドウ
/さかいゆう feat. Michael Kaneko
岩沢二弓,
岩沢幸矢
岩沢二弓,
岩沢幸矢
編曲:さかいゆう()
P:Michael Kaneko
ブレッド&バター(1974)
7 夢で逢えたら
/さかいゆう feat. Nenashi
大瀧詠一 大瀧詠一 Nenashi 大滝詠一
吉田美奈子(1976)
8 やさしさに包まれたなら
/さかいゆう feat. Mabanua
荒井由実 荒井由実 Mabanua 荒井由実(1974)
9 オリビアを聴きながら [Bonus Track]
/さかいゆう feat. さらさ
尾崎亜美 尾崎亜美 さかいゆう 尾崎亜美(1978)
10 夏のクラクション [Bonus Track]
/さかいゆう
売野雅勇 筒美京平 さかいゆう 稲垣潤一(1983)

※「夢で逢えたら」を最初に発表したのは1976年の吉田美奈子だが、公式サイトでは原曲を大滝詠一扱いとしている。

リリースデータ

2022年11月30日
2023年1月25日(LP)
初登場位 売上万枚 newborder recordings(ユニバーサル)

さかいゆう & origami PRODUCTIONSカバーアルバム。さかいゆう単独ではなくorigami PRODUCTIONSとの共同名義。各楽曲メンバーがアレンジとプロデュースを担当(「ピンク・シャドウ」のみ編曲はさかいゆうでプロデュースがMichael Kaneko)。演奏もほぼ全てさかいゆうとorigami PRODUCTIONSメンバーで行われている。7,80年代のシティポップカバー10曲を収録。各楽曲feat.形式になっているもののボーカリストではなくアレンジプロデュース演奏者となっていて、ボーカル参加があるのは「オリビアを聴きながら」のさらさのみ。10月5日に「ゴロワーズを吸ったことがあるかい」、11月9日に「プラスティック・ラブ」が先行配信された。ラスト2曲はorigami PRODUCTIONS参加ではないためかではないためかボーナストラック扱いとなっている。

初回盤は「酔鯨酒造 presents さかいゆう sings Whale Song」ライブ映像収録DVD付。
通常盤はCDのみ。
アナログ盤は2ヶ月後の2023年1月25日に発売。ボーナストラック2曲をA面、B面のラストにそれぞれ配置する形となったため、「オリビアを聴きながら」が5曲目へ移動している。

シティポップをテーマにしつつ、自身が好きな曲を基本的には並べているようだ。昨年のDEENとの選曲の被りが「真夜中のドア〜stay with me」「プラスティック・ラブ」「夢で逢えたら」の3曲、アーティスト単位だと山下達郎、荒井由実(松任谷由実)も選曲しているので、まあシティポップでマストな選曲をするとどうしてもこの辺りで被るか。origami PRODUCTIONSとの共同制作となり、トラックメイカーではあるがマルチに演奏出来る集団でもあるようで冒頭3曲はドラムも入っている。ただ「砂の女」はベースが打ち込みだし、4曲目以降はほとんど打ち込みのトラックメイカー寄りな制作スタイルが続き、「ピンク・シャドウ」ではさかいゆう自らドラムを演奏している程度でバンド編成は無い。終わってみればアルバム序盤だけバンド編成で後は打ち込みスタイルといった印象。

まあこれが現代のクリエイター集団っていうところなのかな…と感覚的にピンとこない部分もあった。この点に関してはインタビューで、さかいゆうとメンバーが集まってレコーディングしたのではなく、完全リモートで制作したと語っていたのでそれも大きかったように思う。たぶんorigami PRODUCTIONS自体が今時のトラックメイカー的なクリエイター集団という特性はあると思うんだけど、普段から個人作業してそうな集団だし、新コロ前までさかいゆうがやっていた世界を回って現地ミュージシャンとコミュニケーションしながらレコーディングする手法とはかなり異なるのでそれは当然音にも出てくるのだろう。これはこれで現代のカバーアルバムとして十分にいいカバーにはなっているけど、率直にさかいゆう単独で存分にアレンジセンスを発揮したカバーで聞きたかったというのはある。

またさかいゆうはインタビューでこの時期の楽曲への思い入れがある事を語っていて実際ボーカルにもそれが強く出ているように思う。「SPARKLE」から山下達郎に寄せたようなボーカルスタイルになっているし、今回は曲ごとにボーカルの印象がけっこう違う。一方でorigami PRODUCTIONSの面々はさかいゆうからの依頼を受けた立場であってシティポップにも選曲にもさかいゆうほどの思い入れは当然無い。ある程度フラットに現代風に変えていくような変化の役割も担っていたと思われ、それが良かったのかそうでもないのかは微妙なところではある。正直これシティポップなのかなぁ…という感じもしなくもない。そもそもシティポップ自体が割と曖昧だった上に曖昧なものにさらに現代解釈したニューシティポップだネオシティポップだ言われているので解釈の幅は広いんだろうけど…。「夢で逢えたら」も怪しいしDEENはこれをボーナス扱いにしていたが、「やさしさに包まれたなら」はさすがにシティポップではないような…。松任谷以降の80年代の一定の時期はシティポップ括りにされているのは分かるんだけど、荒井由実時代のいわゆるユーミンが最初に認知された時は既存のフォークなどの括りで表現できないからニューミュージックと呼ばれるようになった…みたいな認識だったのでは?いつの間にか荒井由実・松任谷由実が最初からシティポップの元祖的存在だったみたいな事言いだしているプロリスナーもいるみたいでよく分からん事になってきているようだ。

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印象度★★★★☆

2023.1.7更新

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