Fight & Kiss

No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 Fight & Kiss さかいゆう さかいゆう さかいゆう  
2 SLOW DISCO さかいゆう、
谷穂やちる
さかいゆう さかいゆう  
3 YAORA さかいゆう さかいゆう さかいゆう  
4 父さんの汽笛 さかいゆう さかいゆう さかいゆう、
武嶋聡
 
5 SWEET MEMORIES(Studio Session Live) 松本隆 大村雅朗 さかいゆう 松田聖子のカバー

リリースデータ

2018年6月20日 初登場86位 売上0.07万枚 All Songs Produced by さかいゆう AUGUSTA RECORDS(ユニバーサル)

さかいゆう2ndEP。2017年はリリースが無く、16年11月のシングル「再燃SHOW」以来となる新作。EPと銘打たれたのは2014年の『サマーアゲインEP』以来2作目だが、『サマーアゲインEP』はシングル扱い(新曲4曲+リミックス+インスト)、今作は新曲5曲だったためかアルバム扱いされている。事務所オフィスオーガスタが2016年末にユニバーサルと提携する事を発表したため、アリオラジャパンのオーガスタレーベルが閉鎖となり、ユニバーサルに新たにオーガスタレコードが設立されたため、アリオラにいた事務所メンバーは自動的に全員移籍となったが、さかいゆうはリリースが空いていたため今作が移籍後最初の作品となった(以前の作品はアルバム6作とシングル「再燃SHOW」を18年1月に再発済み)。リード曲として「Fight & Kiss」はMVが制作されたものの、DVD付での発売は無く、完全1種発売でプロモーションもほぼ皆無で、2週目には300位圏外となった。

iTunes Storeでの配信購入時のみ限定ボーナストラックとして「Fight & Kiss(Avec Avec remix)」が追加でDL可能

 

新作が滞ってきているのは少し気になるところだが、リード曲「Fight & Kiss」は期待以上の良作。この曲は本人ピアノと路上パフォーマンス動画が話題のベース&ドラムの2人組ユニット「Kyotaro & Rikuo(京陸)」のピアノ・ベース・ドラムの3人の演奏でファンキーかつスリリングな3楽器の絡みに聞きごたえがある。演奏形態といい風味堂がやりそうな方向性でもあるが風味堂も休止状態のままになっているし、さかいゆうならではの持ち味もちゃんとあると思うので久々にこういう曲が聴けて良かった。続く「SLOW DISCO」のノリも心地よかったんだけど、1人でキーボート関係+プログラミングを担当した「YAORA」はまったり、「父さんの汽笛」はポップな曲ではあるんだけど漁師の父ちゃんを息子目線で語るというシチュエーションがかなり限定されている上にサビ頭のフレーズが"僕の父さん 実はよう知らん"と良いメロディーにビミョーな感じのワードが乗っかってくるので(漁師といっても遠洋漁業なのかあまり家に帰らないのでそのため良く知らないという事らしい)変なインパクトはあるがちょっと曲…。何故こんなシチュエーション限定なんだ…?「SWEET MEMORIES」は松田聖子のカバーでスタジオセッション。元々バラードだがここでは更なるスローバラードに改変していてかなりクセも強く、一瞬「SWEET MEMORIES」だと分からなかった。

そんなわけで勢いよく始まるものの、EPとしては前回の「サマーアゲインEP」の方がアベレージは高かった。しかし「Fight & Kiss」「SLOW DISCO」は待った甲斐のある良曲だったのでそれだけでも十分良かった。逆にまったりしすぎな曲が出てきてもこの曲数だとそんなにダレずに聞けた。

しかしこの売上だと次でレンタル追放は確実で買わないと聞けなくなるミュージシャンがまた増えそうだ…。

Fight & Kiss  

印象度★★★★☆

2018.10.5更新

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