Cafe Bohemia

No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 Cafe Bohemia(Introduction)   佐野元春 佐野元春  
2 冒険者たち Wild Hearts 佐野元春 佐野元春 佐野元春 19thシングル 最高7位 売上7.3万枚
3 夏草の誘い Season In The Sun 佐野元春 佐野元春 佐野元春 18thシングル 最高9位 売上5.8万枚
4 カフェ・ボヘミアのテーマ Cafe Bohemia 佐野元春 佐野元春 佐野元春  
5 奇妙な日々 Strange Days 佐野元春 佐野元春 佐野元春 17thシングル 最高5位 売上8.9万枚
6 月と専制君主 Sidewalk Talk 佐野元春 佐野元春 佐野元春 5th12インチシングルC/W(カット、Extended Mix)
7 ヤングブラッズ Youngbloods 佐野元春 佐野元春 佐野元春 15thシングル 最高7位 売上17.8万枚
3rd12インチシングル 最高13位 売上6.8万枚
8 虹を追いかけて Chasing Rainbow 佐野元春 佐野元春 佐野元春  
9 インディビジュアリスト Individualists 佐野元春 佐野元春 佐野元春 6th12インチシングル(カット、Extended Mix) 最高38位 売上1.5万枚
10 99ブルース 99Blues 佐野元春 佐野元春 佐野元春 5th12インチシングル(カット、Extended Mix) 最高25位 売上2.3万枚
11 Cafe Bohemia(Interlude)   佐野元春 佐野元春  
12 聖なる夜に口笛吹いて Christmas Time In Blue 佐野元春 佐野元春 佐野元春 4th12インチシングル 最高7位 売上13.4万枚
25thシングル『雪-あぁ世界は美しい』C/W(カット)
13 Cafe Bohemia(Reprise)   佐野元春 佐野元春  

Brass arrangement:佐野元春(2,3,4,5,7,9
Brass & Strings arrangement:佐野元春(6,8
Strings arrangement:西本明(7)

リリースデータ

1986年12月1日(LP)
1986年12月1日(CT)
1986年12月1日(CD)
1989年6月1日(CD)
1992年9月1日(CD)
2005年12月21日(紙ジャケリマスター)
2006年12月6日(The Essential Cafe Bohemia)
2013年2月20日(Blue-spec CD 2)
2019年8月21日(限定LP)
最高2位
最高3位
最高3位
100位圏外
100位圏外
最高266位
初登場61位
300位圏外
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売上15.1万枚
売上6.2万枚
売上9.7万枚
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売上0.1万枚
売上0.5万枚
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Produced by 佐野元春 EPIC
EPIC
EPIC
EPIC
EPIC
Sony Music Direct
Sony Music Direct
Sony Music Direct
GREAT TRACKS

メンバー

Vocal,Guitar 佐野元春
Keyboards 西本明
Piano 阿部吉剛
Bass 小野田清文
Drums 古田たかし
Percussion 里村美和
Sax ダディ坂野
Trumpet 石垣三十郎
Trombone ボーン助谷

佐野元春5thアルバム。佐野元春 with THE HEARTLAND名義。前作から2年5ヵ月ぶり。前作以降の5シングルを収録、さらに年明けに12インチシングルでリミックスバージョンとして2作3曲がシングルカットされた。16thシングル「リアルな現実 本気の現実」は未収録となったがこれはポエトリーリーディングスタイルの楽曲でカセットブック『ELECTRIC GARDEN』からのシングルカットだった。今作ではレコーディングでもTHE HEARTLANDと本格的に制作するようになり、これに伴い作品の名義も佐野元春 with THE HEARTLANDとなった。またこれまでサックス担当のダディ坂野もTHE HEARTLANDのバンドメンバー扱いされていたが、ホーン隊は新たに2名が加わってTHE TOKYO BE-POPと命名された。演奏クレジットではホーン隊3人は個人名が表記されずにBrass:THE TOKYO BE-POPとグループ名で処理されているが、巻末のメンバークレジットでは個人名で全員記載されている。15作目にして「ヤングブラッズ」がシングル初のトップ10ヒットとなり、以降シングルでのトップ10ヒットを連発。今作は1位こそ逃したものの前作とほぼ同等の30万枚突破を果たした。CDでのランクインは初となった。92年の再発盤には前作まではあったRE-MASTERED:MISTUKAZU TANAKAの記載が今作から無くなっており今作以降はリマスターされていない模様。05年に紙ジャケリマスター仕様で発売され、2013年には05年リマスター音源を使用したBlu-spec CD2で再発され、単独発売では2013年Blue-spec CD 2盤が現行盤。2019年にはアナログ盤として復刻された。

記念盤としては3作目となる発売20周年を記念して2006年に発売された『The Essential Cafe Bohemia』はDISC-1は本編13曲+C/W3曲を追加収録、DISC-2は新録音曲や12インチシングルバージョン、コンピ盤やカセットブック第2弾『ELECTRIC GARDEN #2』収録曲を収録、DISC-3は当時のドキュメントやライブ映像等を収録したDVD。

2021年のBOX『MOTOHARU SANO THE COMPLETE ALBUM COLLECTION 1980-2004』ではTed Jensenによるリマスターが施され、これが最新リマスターとなる。

今作のタイトル表記は各種「Cafe Bohemia」バージョン違いを除くと全曲「日本語表記 英語表記」で統一され、シングル曲はリリース時とは異なる表記となっている。また『The Essential Cafe Bohemia』や『MOTOHARU SANO THE COMPLETE ALBUM COLLECTION 1980-2004』リリース時は「ワイルド・ハーツ-冒険者たち Wild Hearts」「シーズン・イン・ザ・サン-夏草の誘い Season In The Sun」「クリスマス・タイム・イン・ブルー-聖なる夜に口笛吹いて Christmas Time In Blue」などが「カタカナ表記含むタイトル 英語表記」に変更された。

THE HEARTLANDと初めて本格的に制作された今作だがギタリストの固定メンバーがいないように今作では佐野元春本人が大半のギターをメインで演奏している。革新的すぎた、率直に言えばNYにかぶれすぎて彼方まで行ってしまった前作に対して今作は日本のミュージシャンとしてこれまでを踏まえつつも渡米前に戻るわけではなく、新たなフィールドに立ったような印象を受ける。前作からかなりの時間を要したこともあり、そこまでの過程をまとめた1作といった立ち位置だろうか。シングルでの連続トップ10ヒットとなっていたのはこの時期のみだが、シングルヒット連発だった時期だけあってシングル曲がキャッチーで非常に気持ちよく聞けて耳に残る。前作同様にシングル切りすぎなのもあってややシングルアーティストな印象に寄ってしまった感はあるが、メロディアスさが戻り、加えて洗練されたアレンジ、THE HEARTLANDがほぼ固定のバンドとしてまとまってきた事で、非常に聞きやすいアルバムに仕上がっていると思う。

B00005G4G892年盤  B000BNM8GU05年紙ジャケリマスター盤  B000I6BLIQ06年『The Essential Cafe Bohemia』  B00AAKVVY42013年Blu-spec CD2盤 

印象度★★★★☆

2021.10.5更新

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