ナポレオンフィッシュと泳ぐ日
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | ナポレオンフィッシュと泳ぐ日 | 佐野元春 | 佐野元春 | 佐野元春 | 23rdシングル(カット) 最高30位 売上1.4万枚 |
2 | 陽気にいこうぜ | 佐野元春 | 佐野元春 | 佐野元春 | |
3 | 雨の日のバタフライ | 佐野元春 | 佐野元春 | 佐野元春 | 24thシングルC/W(カット) |
4 | ボリビア-野性的で冴えてる連中 | 佐野元春 | 佐野元春 | 佐野元春 | |
5 | おれは最低 | 佐野元春 | 佐野元春 | 佐野元春 | |
6 | ブルーの見解 | 佐野元春 | 佐野元春 | 佐野元春 | |
7 | ジュジュ | 佐野元春 | 佐野元春 | 佐野元春 | 23rdシングルC/W(カット) |
8 | 約束の橋 | 佐野元春 | 佐野元春 | 佐野元春 | 22ndシングル 最高20位 売上3.9万枚 演奏前のカウント追加 30thシングル(再録音) 最高4位 売上70.3万枚 |
9 | 愛のシステム | 佐野元春 | 佐野元春 | 佐野元春 | |
10 | 雪-あぁ世界は美しい | 佐野元春 | 佐野元春 | 佐野元春 | 25thシングル(カット) 最高62位 売上1.2万枚 |
11 | 新しい航海 | 佐野元春 | 佐野元春 | 佐野元春 | |
12 | シティチャイルド | 佐野元春 | 佐野元春 | 佐野元春 | 24thシングル(カット) 最高47位 売上0.9万枚 |
13 | ふたりの理由 | 佐野元春 | 佐野元春 | 佐野元春 | 25thシングルC/W(カット) |
リリースデータ
1989年6月1日 1992年9月1日 2005年12月21日(紙ジャケリマスター) 2008年6月4日(限定編集版) 2013年2月20日(Blue-spec CD 2) 2019年11月13日(限定LP) |
最高2位 最高91位 初登場296位 初登場50位 300位圏外 - |
売上20.2万枚 売上0.3万枚 売上0.09万枚 売上0.4万枚 - - |
Produced by MOTO'Lion'SANO,COLIN FAIRLEY | EPIC EPIC Sony Music Direct Sony Music Direct Sony Music Direct GREAT TRACKS |
佐野元春6thアルバム。前作から2年半ぶり。先行シングル「約束の橋」を収録。演奏はシングルと同じだがシングルにはなかった演奏開始前のカウントが追加されている。その後年内に3シングル6曲がシングルカットされた。20thシングル「ガラスのジェネレーション (LIVE)」はライブ盤『HEATLAND』の先行シングルだったが、21stシングル「警告どおり 計画どおり」は普通に未収録。この「警告どおり 計画どおり」こそ9位にランクインしたものの、今作の先行となった「約束の橋」は20位と低迷。以後もシングルカット連発でついに50位を大きく割り込むほどシングル売上は低迷していたが今作自体は前作に続いて2位、20万枚突破を果たした。今作と同時発売で『HEARTLAND』を除く旧作6作が品番改定で一斉再発された。92年に再度品番改定で再発され、長年現行盤となっていた。05年に紙ジャケリマスター仕様で発売され、2013年には05年リマスター音源を使用したBlu-spec CD2で再発され、単独発売では2013年Blue-spec CD 2盤が現行盤。2019年にはアナログ盤として復刻された。
記念盤としては4作目となるがどういうわけか今作は20周年を待たずして19周年のタイミングである2008年に『ナポレオンフィッシュと泳ぐ日 限定編集版』としてデラックスエディションを発売。DISC-1はアルバム本編、DISC-2はデモやアウトテイク、未発表曲など同時期のレア音源を収録、DISC-3は『横浜スタジアム‘89・夏』を収録したライブDVD。
シングル「約束の橋」は前述のように20位でさほどヒットしていなかったが、92年にドラマタイアップを受けてボーカル再録音&リミックスでC/Wも変えて30thシングルとして再発したところ、ダントツ自身最大ヒット作となった。以後のベスト盤では基本全て92年盤で収録されるようになったため、オリジナルバージョンは今作か『MOTO SINGLES 1980-1989』にしか収録されていない。また厳密には今作収録のものには冒頭に演奏前カウントが加わっている。
今作はCOLIN FAIRLEYをプロデューサーに迎え主にロンドンで現地ミュージシャンの演奏で制作された。これに伴い『VISITORS』以来となる海外仕様(?)のMOTO Lion表記が復活している。THE HEARTLANDメンバーは「おれは最低」「雪-あぁ世界は美しい」の2曲のみに参加している。前々作『VISITORS』に続く現地ミュージシャンとの海外録音メインで制作された今作だがポエトリーリーディングやアコースティック調、バラードまで幅広くやりつつもポップ、ロックを中心に非常に聞きやすい内容。シングルカットの連発やレコードからCDへの移り変わり等もあったのかシングルヒットが出なくなってしまったものの引き続きヒットチューン連発で充実を感じる1作だ。決して売りに走っているわけではないがリスナーを踏まえつつも新しいこともやってバランスが良く置いてけぼりにはしないけど、同じ場所に留まらない潔さもある。「約束の橋」オリジナルバージョン目当て(厳密には冒頭にカウントが追加されていてシングルVer.は『Moto Singles 1980-1989』に収録されている)で今作を聞くという選択もあるかと思うけどそれで聞いても十分に満足できる1作だと思う。
89年盤 ナポレオンフィッシュと泳ぐ日(92年盤) 05年紙ジャケリマスター盤 08年限定編集版 13年Blu-spec CD2
印象度★★★★☆
2021.10.13更新