No Damage 14のありふれたチャイム達
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
Boy's Life Side | |||||
1 | スターダスト・キッズ | 佐野元春 | 佐野元春 | 佐野元春 | 9thシングル(リメイク) 最高58位 売上4.5万枚 5thシングルC/Wのリメイク |
2 | ガラスのジェネレーション | 佐野元春 | 佐野元春 | 佐野元春、伊藤銀次 | 2ndシングル 100位圏外 |
3 | SOMEDAY | 佐野元春 | 佐野元春 | 佐野元春 | 4thシングル 100位圏外 90年シングルCD盤 最高27位 売上4.3万枚 |
4 | モリスンは朝、空港で | 佐野元春 | 佐野元春 | 佐野元春 | 10thシングルC/W エンディング部分変更 |
5 | IT'S ALRIGHT | 佐野元春 | 佐野元春 | 佐野元春、伊藤銀次 | 2ndシングルC/W |
6 | Happy Man | 佐野元春 | 佐野元春 | 佐野元春 | 8thシングル(カット) 100位圏外 |
7 | グッドバイからはじめよう | 佐野元春 | 佐野元春 | 佐野元春 | 10thシングル 最高34位 売上5.5万枚 |
Girl's Life Side | |||||
8 | アンジェリーナ | 佐野元春 | 佐野元春 | 大村雅朗 | 1stシングル 100位圏外 |
9 | So Young | 佐野元春 | 佐野元春 | 佐野元春 | 9thシングルC/W 一部追加録音、リミックス |
10 | Sugartime | 佐野元春 | 佐野元春 | 佐野元春 | 7thシングル 最高77位 売上1.6万枚 一部別テイク |
11 | 彼女はデリケート | 佐野元春 | 佐野元春 | 佐野元春 | 6thシングル 100位圏外 沢田研二へ提供 セルフカバー オープニング追加 |
12 | こんな素敵な日には (On The Special Day) |
佐野元春 | 佐野元春 | 佐野元春 | 6thシングルC/W |
13 | 情けない週末 | 佐野元春 | 佐野元春 | 大村雅朗 | 1stアルバム『BACK TO THE STREET』収録曲 |
14 | Bye Bye Handy Love | 佐野元春 | 佐野元春 | 佐野元春 | 4thシングルC/W 中間部を編集 |
リリースデータ
1983年4月21日(LP) 1983年4月21日(CT) 1983年5月21日(CD) 1989年6月1日(CD) 1992年9月1日(リマスターCD) 2005年12月21日(紙ジャケリマスター) 2013年12月25日(DELUXE EDITION) |
最高1位 最高2位 100位圏外 100位圏外 100位圏外 初登場240位 初登場14位 |
売上23.2万枚 売上13.3万枚 - - - 売上0.1万枚 売上1.1万枚 |
Producer:佐野元春(1〜7,9,10,14) 小坂洋二,佐藤文彦(8)、大滝詠一(11,12) |
EPIC EPIC EPIC EPIC EPIC Sony Music Direct Sony Music Direct |
佐野元春1stベストアルバム。前作から11ヶ月ぶり。ここまでのシングル10作からA面7曲、C/W5曲、アルバムから1曲を選曲。レコードではA面をBoy's Life Side、B面をGirl's Life Sideと振り分けて収録。統一感を出すために一部楽曲には編集が加えられた。3rdアルバム『SOMEDAY』以降の9th、10thシングル「スターダスト・キッズ」、「So Young」、「グッドバイからはじめよう」、「モリスンは朝、空港で」はA面B面4曲全てアルバム初収録でオリジナルアルバムには未収録となった。これ以外にも大滝詠一主催のコンピ盤『NIAGARA TRIANGLE Vol.2』に参加した際にシングルカットされた「彼女はデリケート」は佐野元春のアルバムには初収録、そのB面「こんな素敵な日には(On The Special Day)」は完全アルバム初収録。また4thC/W「Bye Bye Handy Love」もアルバム初収録となった。発売1ヶ月前の3月まで行っていたツアーにてニューヨークに行くと発表、今作を置き土産として以後1年間活動が途絶えた。そんな中で今作は自身初の1位を獲得してそのまま4週連続1位となったが、本人がそれを知ったのは既に渡米した後だったという。自身最大のヒット作となった。92年の再発盤は田中一三によるリマスター。05年に紙ジャケリマスター仕様で発売されたが、2013年2月のBlu-spec CD2化の際はラインナップに含まれなかった。
2013年12月に発売30周年を記念した『NO DAMAGE:DELUXE EDITION』として2CD(Blue-spec CD 2)+DVD仕様で発売。記念盤としては5作目にして初めてベストアルバムの記念盤となった。DISC-1はリマスター、DISC-2は発売直前に行われていてライブ内でNY行きを宣言した初CD化ライブアルバム『ROCK & ROLL NIGHT LIVE AT THE SUNPLAZA 1983』、DVDは当時公開されて商品化されていなかったドキュメント映画『Film No Damage』を収録。
2021年のBOX『MOTOHARU SANO THE COMPLETE ALBUM COLLECTION 1980-2004』では今作はDISC-21、『ROCK & ROLL NIGHT LIVE AT THE SUNPLAZA 1983』もDISC-14に収録された。単独盤ブックレットには今作についての当時の本人インタビューが掲載されていたがBOXではカットされている。
今作用に一部を作り直したり曲間を調整したり、パーティーアルバムというコンセプトに基づいて全体にノリのいい曲を並べるなどベストアルバムとしても丁寧に編集していて本人が積極的に関わっているところが好印象。シングルを中心にアルバム未収録C/Wも積極的に収録したという側面もあるが、初期の佐野元春を分かりやすくまとめた最初の1枚に選びやすいベスト盤だと思う。これで一気に1位を獲得したというのも納得だし、ここで初めてちゃんとレコードを手に取った始まりの1枚になったという思い入れのある当時のリスナーも多そうだ。ヒット曲はないが代表曲とされる曲はこの時点でもだいぶ揃っている。オリジナルまで辿るのはなぁ…というリスナーにも便利なアイテム。
92年盤 05年紙ジャケリマスター盤 2013年DELUXE EDITION
印象度★★★★☆
2021.9.2更新