ZARD tribute
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | ZARD原曲/備考 |
1 | 君がいない | 坂井泉水 | 栗林誠一郎 | 鶴澤夢人&長戸大幸 | 7thシングル |
2 | 愛は暗闇の中で | 坂井泉水 | 栗林誠一郎 | 鶴澤夢人&長戸大幸 | 1stシングルC/W、44thシングル両A面曲歌詞Ver./ 1stシングル『少しづつ 少しづつ』名探偵コナン盤のみC/W(カット) |
3 | 揺れる想い | 坂井泉水 | 織田哲郎 | 鶴澤夢人&長戸大幸 | 8thシングル |
4 | マイ フレンド | 坂井泉水 | 織田哲郎 | 鶴澤夢人&長戸大幸 | 17thシングル |
5 | 突然 | 坂井泉水 | 織田哲郎 | 鶴澤夢人&長戸大幸 | 7thアルバム『TODAY IS ANOTHER DAY』収録曲 FIELD OF VIEW 2ndシングル |
6 | 負けないで | 坂井泉水 | 織田哲郎 | 鶴澤夢人&長戸大幸 | 6thシングル |
7 | 心を開いて | 坂井泉水 | 織田哲郎 | 徳永暁人&長戸大幸 | 18thシングル |
8 | DAN DAN 心魅かれてく | 坂井泉水 | 織田哲郎 | 鶴澤夢人&長戸大幸 | 7thアルバム『TODAY IS ANOTHER DAY』収録曲 FIELD OF VIEW 4thシングル |
9 | あの微笑みを忘れないで | 坂井泉水 | 川島だりあ | GAK(from ZAMB)&長戸大幸 | 3rdアルバム『HOLD ME』収録曲 |
10 | きっと忘れない | 坂井泉水 | 織田哲郎 | 鶴澤夢人&長戸大幸 | 10thシングル |
11 | Don't you see! | 坂井泉水 | 栗林誠一郎 | 徳永暁人&長戸大幸 | 19thシングル |
12 | 少女の頃に戻ったみたいに | 坂井泉水 | 大野愛果 | 徳永暁人&長戸大幸 | 25thシングルC/W |
13 | もう少し あと少し… | 坂井泉水 | 栗林誠一郎 | 鶴澤夢人&長戸大幸 | 9thシングル |
14 | 永遠 | 坂井泉水 | 徳永暁人 | 徳永暁人&長戸大幸 | 22ndシングル |
リリースデータ
2019年9月18日 | 初登場24位 | 売上0.6万枚 | Produced by 長戸大幸 | GIZA studio |
メンバー
Vocal | 神野友亜 |
Guitar,Chorus | 赤坂美羽 |
Bass,Chorus | 杉岡泉美 |
Keyboard,Chorus | 坂本ひろ美 |
SARD UNDERGROUND1stトリビュートアルバム。デビューアルバム。全曲ZARDのカバーで構成されている。GIZAで別々にレッスンを受けていた4人がZARDの作品に共鳴し、4人でスタジオに入りZARDのカバーをする日々が始まり、真剣なメンバーの様子を伝え聞いた長戸大幸が“ZARDの作品を後世に伝えていってくれる存在”としてZを反転させてSにしたSARD UNDERGROUNDと命名して2019年2月3日に初ライブを行い、今作でデビューとなった、とされている。「永遠」の作編曲の徳永暁人が新たに長戸大幸と共に自らリアレンジを担当している以外には原曲の作編曲者は不参加。ディレクターとして当時ZARDに関わっていた寺尾広は今作にもディレクターとして参加(コーラスでも1,7,10,14に参加)、収録曲には入っていないが「世界はきっと未来の中」「この涙 星になれ」などのシングル表題曲を作曲した岩井勇一郎もディレクターとして参加(コーラスでも8に参加)している。またジャケット写真はアルバム『TODAY IS ANOTHER DAY』のジャケット写真を再現したものとなっていて同アルバムからFIELD OF VIEWへの歌詞提供セルフカバーが2曲選曲されているが、表題曲「Today is another day」は選曲されていない。初動2000枚を割る不振となったが、100位以内3週、300位以内に合計6週ランクインし、累計売上は一応初動の2倍以上を記録した。
「愛は暗闇の中で」は原曲ではなく、坂井泉水没後のリメイクで44thシングル両A面として発表された2番Aメロに未発表の歌詞が4行追加されたバージョン(44thシングルでは追加歌詞部分は上木彩矢が歌唱)のカバー。44thシングルでの歌詞表記と同じく追加部分のみ坂井泉水の手書きの歌詞で掲載されている。また「きっと忘れない」は坂井泉水の歌詞の第1稿ver.でカバーしている。これは原曲の1番と2番の歌詞を入れ替えたもので、「粉雪」という単語を2番で出すことで冒頭で季節を限定しない意図で当時入れ替えて完成形としたと明かされている。
突如始まったZARDトリビュートバンドというプロジェクト。ドラムがいないというのもあるが、打ち込み全開の作風となっていてバンド感が薄い。You Tubeにあるライブ映像も半分くらいはCDのオケ丸被せしてないか…?というもので、正直なところ演奏メンバー3人の文字通りのお飾り感がハンパない。今作のミュージシャンクレジットには楽器の参加者は記載せずにコーラス参加者しか記載しない形式を取っているが、実態はアレンジャーのほぼ1人オケ制作になっていると思われ(鶴澤夢人もしくは徳永暁人がギター(時々ベース)&プログラミングみたいな)、メンバーほとんど演奏してないんじゃないだろうか。
これはさすがに神野友亜1人にZARDを背負わせるのは責任が重すぎるので、バンド形態にする事で責任というか重圧を分散させたというのと、とりあえず美人1人より美人4人揃えた方が華やかでZARDファンのおじさん達の食いつきがいいだろうとかそのくらいの効果しか考えていないような…。せめてサポートドラマーと少々の同期を入れればメンバーでバンド演奏できるようなバンドアレンジにすればいいのに全くその気が無いのが凄い。バンド感が無くとも現代にZARDが蘇ったようなアレンジになっていればいいんだけど、DAIGOの『Deing』同様に原曲よりも軽さが際立ってしまうようなスカった感じのアレンジが続く。率直に鶴澤夢人&長戸大幸コンビのリメイクアレンジは往年のアレンジャー達の手腕に全く及んでいないように思えてしまうが、「永遠」原曲作者である徳永暁人も同じようなアレンジをしているので、プロデューサー判断で確たるものがあってわざとこういう軽い感じにさせているのだろうか。ドラムだけ異様にスッカスカすぎてデモみたいなのでドラムだけでも差し替えればかなり印象変わるんだけどなぁ…。
肝心のボーカルは良くも悪くもない普通な感じではあるんだけどどういうわけか常にうす〜く加工されているかのような微妙に声が振動しているような機械ボイス。ZARDというよりこれは小松未歩や三枝夕夏らを筆頭とした往年のGIZA studioのトリビュートをしているかのようだ。ZARDカバーという企画以前に、バンド形態なのにバンド感無さすぎなアレンジの軽さ、何故ボーカルを加工してしまい普通に聞かせてくれないのか、この点がどうにもこうにも最大のネックになってしまった。
印象度★★★☆☆
2019.12.7更新