ZARD tributeU(初回盤)

No タイトル 作詞 作曲 編曲 ZARD原曲
1 君に逢いたくなったら… 坂井泉水 織田哲郎 鶴澤夢人&長戸大幸 20thシングル
2 眠れない夜を抱いて 坂井泉水 織田哲郎 鶴澤夢人&長戸大幸 4thシングル
3 あなたを感じていたい 坂井泉水 織田哲郎 鶴澤夢人&長戸大幸 13thシングル
4 星のかがやきよ 坂井泉水 大野愛果 鶴澤夢人&長戸大幸 40thシングル 
5 こんなにそばに居るのに 坂井泉水 栗林誠一郎 鶴澤夢人&長戸大幸 12thシングル
6 息もできない 坂井泉水 織田哲郎 鶴澤夢人&長戸大幸 24thシングル
7 ハイヒール脱ぎ捨てて 坂井泉水 栗林誠一郎 安部智樹&長戸大幸 6thアルバム『forever you』収録曲
8 Get U're Dream 坂井泉水 大野愛果 鶴澤夢人&長戸大幸 32ndシングル
9 Top Secret 坂井泉水 栗林誠一郎 麻井寛史&長戸大幸 5thアルバム『OH MY LOVE』収録曲
10 好きなように踊りたいの 坂井泉水 和泉一弥 麻井寛史&長戸大幸 3rdアルバム『HOLD ME』収録曲
11 瞳そらさないで 坂井泉水 織田哲郎 鶴澤夢人&長戸大幸 DEEN 5thシングル
6thアルバム『forever you』収録曲(セルフカバー)
12 Oh my love 坂井泉水 織田哲郎 鶴澤夢人&長戸大幸 5thアルバム『OH MY LOVE』収録曲

 

初回盤DVD
SARD UNDERGROUND 4th LIVE in TOKYO
No タイトル ZARD原曲、備考
1 揺れる想い 8thシングル 
2 愛は暗闇の中で 1stシングルC/W、44thシングル両A面曲歌詞Ver.
3   MC
4 きっと忘れない 10thシングル
5 君がいない 7thシングル
6 心を開いて 18thシングル
7   MC
8 少しづつ 少しづつ SARD UNDERGROUND 1stシングル ライブ当時発売前新曲
9 少女の頃に戻ったみたいに 25thシングル『運命のルーレット廻して』C/W
10 永遠 22ndシングル
11   MC
12 突然 7thアルバム『TODAY IS ANOTHER DAY』収録曲
FIELD OF VIEW 4thシングル
13 マイ フレンド 17thシングル
14 DAN DAN 心魅かれてく 7thアルバム『TODAY IS ANOTHER DAY』収録曲
FIELD OF VIEW 4thシングル
15 負けないで 6thシングル
16 Don't you see! 19thシングル ここからアンコール
17   MC
18 あの微笑みを忘れないで 3rdアルバム『HOLD ME』収録曲

リリースデータ

2020年10月7日 初登場16位 売上0.8万枚 Produced by 長戸大幸 GIZA studio

メンバー

Vocal 神野友亜
Guitar,Chorus 赤坂美羽
Bass,Chorus 杉岡泉美
Keyboard,Chorus 坂本ひろ美

SARD UNDERGROUND2ndトリビュートアルバム。前作から11ヵ月ぶり。今回も全曲ZARDのカバーで構成されている。2020年になって坂井泉水の未発表詞で制作したオリジナル新曲シングル「少しづつ 少しづつ」、「これからの君に乾杯」と2作発売していたが未収録。さらにC/Wで発表していたZARDカバーの「Good-bye My Loneliness」、「サヨナラは今もこの胸に居ます」、「かけがえのないもの」も未収録全曲が新規カバーとなっている。初回盤は2019年11月19日に東京・新宿ReNYで行われたライブ「SARD UNDERGROUND 4th LIVE in TOKYO」の模様をMCまで含めて全曲収録したライブDVD付。初回盤ジャケットはシングル「マイ フレンド」通常盤ジャケットは『ZARD BEST〜Request Memorial〜』のジャケ写を神野友亜で模倣したものとなっている。

今作ではGAK、徳永暁人は退いて安部智樹麻井寛史が新たに参加。鶴長コンビが大半という体制はそのままだが、全曲アレンジャー変えた?というレベルで作風激変。ボーカルに薄く被せたような震えエフェクトがなくなって普通にボーカルを聞くことができるほか、サウンド面でもドラムの打ち込みがある程度しっかりした音色になり、シンセ・キーボードで安っぽい電子音を乱用するのも控えられた。これにより前作の悪かったところ全修正という勢いで原曲のイメージを損なわずに安っぽさも感じない好カバーが並んでいる印象に変わった。オリジナルより全体に軽いといえば軽いんだけど今回は原曲と並ぶ好印象の曲もあって「星のかがやきよ」「あなたを感じていたい」辺りは特に甲乙つけがたい。「こんなにそばに居るのに」も良かったんだけど何故かこの曲だけ間奏で調子外れなラッパ音がぶちこまれてくるのでズッコケてしまう。どうもこれトロンボーン奏者がクレジットされていてその生演奏のようだ。これは今作の演奏クレジット唯一の生楽器奏者(残りはコーラスだけ)なんだけど何故唐突にトロンボーン奏者を起用してこんな妙な入れ方を…?

また「瞳そらさないで」はボッサ風になっていたZARD版ではなく、DEEN版準拠のリメイクになっていたりも。今作こそZARDトリビュートという事で期待していた期待にちゃんと応えてくるような仕上がり。マジで前作何だったのか。それともSARDに慣れてきたからなのか?と念のため前作も聞いてみたが前作の印象は変わらず、むしろ今作を聞いた後だと余計にヤバかった。こういう効果を狙ってある意味で前作を捨て駒にしていたのであれば凄いが、やはり大不評できっちり修正してきたという事なのかもしれない。いずれにせよ前作でアレンジの薄さやボーカルのエフェクトに怒りすら覚えたり残念に思った人でも今作はその残念な部分はきっちり修正されているので普通に聞ける内容になっていると思う。しかしヒット曲の大半を前作でやってしまったのが惜しい…。

初回盤DVD
サポートメンバーとしてZARDのライブバンドメンバーも担当したことがあり、三枝夕夏 IN dbメンバーでもあった岩井勇一郎(ギター)、車谷啓介(ドラム)を加えた6人編成。『ZARD tribute』収録曲から「もう少し あと少し…」以外の13曲と、坂井泉水の未発表詞で制作したオリジナル新曲「少しづつ 少しづつ」を2020年2月発売にかなり先駆けて先行披露。東京でのライブはこれが初だったようだ。

YouTubeに上がっていた初期のライブ風映像CD音源に被せただけっぽいものも混ざっていて率直にほとんど期待できないような音源だったが、メンバーが練習を重ねていたのは本当だったようで、その成果がこの時点でもかなり発揮されていると思う。まず音源がCDより明らかに良い。CDでは何か薄くエフェクトかけたような微振動加工ボーカルだった神野友亜のボーカルがまず良くなっているし、安っぽい打ち込み音全開だったのががっしり生ドラムになっていてちゃんとバンドになっているのが1番大きい。加えて連発されていた安っぽいシンセ・キーボードの音色も大幅改善。異様なまでに変な電子音だった部分の大半がごく自然なキーボードの音色に変更された曲が多く、唖然とさせられた「少女の頃に戻ったみたいに」の安っぽいイントロも普通の音色に変更。個人的に『ZARD tribute』でげんなりしたドラムとキーボード・シンセの音色がライブではほぼ全て変更されていて驚いた。ドラムは生演奏なのでこうなるとは当然としてもキーボードの音色変更までされているとは思わなかった(まあいちいち多種多様なヘンテコ電子音を曲ごとにいちいちスイッチして出すのも手間というのもあるのかもしれないが…)。

ギターのサポートを入れているのも効果的。というか序盤からギターソロ鳴ってる時の赤坂さん手元あれ?弾いてなくね?と思ったら、ギターソロはその横の岩井勇一郎がほぼ全部ギュインギュイン弾いていて赤坂さんバッキング刻んでいるだけだった。最初はカメラワークごまかしてるのかと思ったがそんな事も無く、普通に岩井勇一郎がギターソロ弾いているカットもアップになるし、ボーカルの背後に車谷啓介が映り込んでいるのでサポート2人の存在感もかなり大きい。なお「突然」では赤坂さんがちゃんとソロ弾いていたけど「突然」のギターソロって簡単なのだろうか…?

そんなわけでCDでは3人のメンバーのお飾り、添え物感が半端なく強いけどライブではちゃんと4人+2人でZARDのトリビュートバンドしているという事が良く分かる良いライブ映像だった。今作を聞くと『ZARD tribute』作り直してほしいな(有名曲かなりやっちゃってたし)と思っていたがその代わりになるライブアレンジだと思う。MC部分ではやや常連アイドルライブ感が早くも出ているのは気になった。

B08F6R3TBZ初回盤DVD付  B08F6TVTDY通常盤 

印象度★★★★☆

2020.12.5更新

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