ゴールデン☆ベスト 白い雲のように
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | 白い雲のように | 藤井フミヤ | 藤井尚之 | 松浦晃久 | 1stシングル 最高3位 売上113.1万枚 |
2 | ツキ | 高井良斉 | 高見沢俊彦 | 松浦晃久 | 2ndシングル 最高4位 売上41.4万枚 |
3 | コンビニ | 高井良斉 | 兼本一也 | CMJK | 3rdシングル 最高6位 売上19.8万枚 |
4 | 君の青空/猿岩石 with バーサス | 高井良斉 | 宮崎歩 | 武沢豊・宮崎歩 | 4thシングル 最高5位 売上13.0万枚 |
5 | オエオエオ! | 高井良斉 | Bro.KORN | CHOKKAKU | 5thシングル(アルバム同発) 最高27位 売上3.4万枚 同時発売の1stアルバム『まぐれ』にremixで収録 |
6 | Christmas | 河村隆一 | 河村隆一 | CHOKKAKU | 6thシングル 最高19位 売上4.3万枚 |
7 | 君に会いに行こう | 高井良斉 | 兼本一也 | 亀田誠治 | 7thシングル 最高37位 売上1.6万枚 |
8 | 昨日までの君を抱きしめて | 佐野元春 | 佐野元春 | CHOKKAKU | 8thシングル 最高41位 売上1.1万枚 |
9 | 初恋 | TAKUYA | TAKUYA | ROBOTS | 9thシングル 最高37位 売上0.7万枚 |
10 | My Revolution | 川村真澄 | 小室哲哉 | 是永巧一 | 10thシングル 最高71位 売上0.8万枚 渡辺美里のカバー |
11 | どうして僕は旅をしているのだろう | 高井良斉 | 尾上一平 | 松浦晃久 | 1stシングルC/W |
12 | バイトの最後の日 | 高井良斉 | 広瀬香美 | 亀田誠治 | 3rdシングルC/W |
13 | ガラス越しに消えた夏 | 松本一起 | 大沢嘗志幸 | 是永巧一 | カバーミニアルバム『1986』収録曲 鈴木雅之のカバー |
14 | モーニングムーン | 飛鳥涼 | 飛鳥涼 | 是永巧一 | カバーミニアルバム『1986』収録曲 CHAGE&ASKAのカバー |
15 | 夏の終わりのハーモニー | 井上陽水 | 玉置浩二 | 西川進 | カバーミニアルバム『1986』収録曲 井上陽水、安全地帯のカバー |
16 | BAN BAN BAN(バン バン バン) | 桑田圭祐 | 桑田圭祐 | 西川進 | カバーミニアルバム『1986』収録曲 KUWATA BANDのカバー |
<ボーナストラック> | |||||
17 | 白い雲のように(オリジナル・カラオケ) | 藤井フミヤ | 藤井尚之 | 松浦晃久 | 1stシングルC/W |
リリースデータ
2008年8月20日 2017年8月30日(UHQCD) |
300位圏外 | Producer:田附章雄 | コロムビアミュージック |
メンバー
森脇和成 |
有吉弘行 |
猿岩石2ndベストアルバム。『ゴールデン☆ベスト』シリーズの1作として猿岩石名義での歌手活動終了からおよそ10年、猿岩石の解散から4年経過してのリリース。全シングルA面10曲とC/W2曲、カバーミニアルバム『1986』からオリジナル1曲を除く全曲、ボーナストラックとして「白い雲のように」のカラオケバージョンを収録。「初恋」は10年越しでアルバム初収録。1996年日テレの『進め!電波少年』のユーラシア大陸横断ヒッチハイク企画が大当たりして一躍大人気となり、企画終了後に勢いで歌手デビューしたところミリオンヒットになるも一過性の人気は続かず徐々にお茶の間からは姿を消した。地元広島ではレギュラー番組を持ち、局アナとKEN-JIN BAND名義で再び歌手活動も行っていたようだが、2004年ついに猿岩石を解散、KEN-JIN BANDは有吉と局アナと劇団ひとりでリリースしていたが番組が終了し消滅。その後、低迷期を経て有吉は毒舌キャラなどがウケて徐々に全国区のテレビ番組にタレントとして復活。そこそこの地位を獲得し始めていた時期での今作のリリースとなった。一方の森脇は猿岩石時代からホストクラブ経営説が流れるなど、実業家志向だったようで会社経営をしているという話だったが実際には職を転々としていたようだ。全曲デジタルリマスタリング。2017年にUHQCDとして再発され、現在はそちらが現行盤となっている。
その後、有吉は超大物タレントの1人として確固たる地位を築き、複数のレギュラー番組、海外旅行するだけで特番として成立してしまうほどの存在となった。森脇は2015年に芸能界復帰をするもバラエティ一番組の一巡で全く爪跡を残せずに速攻で事務所を辞めてしまい、YouTuberの支援を受けてまだ芸人が本格進出し始める前のYouTubeでロケットスタートをぶちかます事に成功したがこれも長く続かずに即低迷して終了…と何をやっても長続きせずうまくいかなかった。ついには当時の先輩芸人や電波少年時代のプロデューサーからも苦言を呈され、有吉とは連絡が取れないような状況となっていたが最終的に劇団に所属して舞台俳優となっている模様。
現役時代は中途半端な時期に早めのベスト盤『通信簿』を出してしまいフェードアウト気味の終了だったので、10年越しでのコンプリートシングルコレクションとなった。当時ほとんどお笑い芸人のイメージはなく、歌もそれなりに上手いので、お笑いの雰囲気は皆無。最後まで純粋に楽曲のまっすぐさが印象に残る。ストレートなJ-POP、オーソドックスなバンドサウンドを基本にしたフォークロック色の強い曲が多いが、「コンビニ」辺りは4,5年後のトレンド的なR&B風味も感じるし、「オエオエオ!」でBr.KORNを作曲に招いてたかと思えば、河村隆一、佐野元春、TAKUYA(JUDY AND MARY)など、一貫性は皆無ながら制作陣の豪華さもあってどの曲も完成度が高い。お笑い芸人がギャグでリリースすることは多々あるが、彼らの場合は秋元康(=高井良斉)の戦略もあってあくまで大マジである。これぞJ-POPのど真ん中。
残念なのは後半部分の選曲で、原曲の知名度が高いからってカバーアルバムからカバー全曲を投入したり、ボーナストラックがカラオケというのは安直すぎる。「白い雲のように」には8thC/Wに'98 Piano Strings Versionっていうアルバム未収録のレアな音源があったのに…。またC/WでもCMタイアップ等があった「少年の羽根」「声が聴こえる」「明日の夜は何してますか?」辺りならなんとなく覚えている人もいたと思うんだよなぁ…。
印象度★★★★★
2023.2.13修正