Doll
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | 水色 | SAYAKA | 北野正人 | tasuku | 3rdシングル 最高16位 売上1.0万枚 |
2 | 上弦の月 | SAYAKA | 北野正人 | tasuku | 4thシングル 最高32位 売上0.4万枚 |
3 | カナリヤ | SAYAKA | 北野正人 | tasuku | |
4 | La La Sunday | SAYAKA | 北野正人 | tasuku | |
5 | garden(acoustic ver.) | SAYAKA | SAYAKA | tasuku | 2ndシングル 最高13位 売上2.4万枚 |
6 | 〜Noise from silence〜 | 13秒のインスト | |||
7 | ever since | SAYAKA | 奥田俊作 | 松岡モトキ | 1stシングル 最高5位 売上12.4万枚 |
8 | Believe again | SAYAKA | 奥田俊作 | 松岡モトキ | 2ndシングルC/W |
9 | 螺旋 | SAYAKA | TATOO | 鳥山雄司 | |
10 | four hours | SAYAKA | 北野正人 | tasuku | 3rdシングルC/W |
11 | Mermaid | SAYAKA | 林浩司 | 鳥山雄司 | 2ndシングルC/W |
リリースデータ
2005年2月23日 | 初登場47位 | 売上0.6万枚 | Produced by 北野正人(day after tomorrow)(1〜5.10) 松岡モトキ(7,8)、鳥山雄司(9,10) Co-Produced by 奥田俊作(7,8) |
ソニー |
SAYAKA1stアルバム。シングルA面4曲とC/Wからは3曲を収録。1曲はインストなので新曲は3曲となる。「garden」のみリアレンジでの収録。このためシングルバージョンはアルバム未収録となった。02年5月、松田聖子の娘として大々的にデビュー。プロモーションの割には大ヒットには至らず、続く2ndシングルまでは1年3ヵ月ものブランクが生じた。作詞だけでなく作曲にも挑戦した初の自作曲となったが、またしても1年1ヵ月のブランクが生じた。04年9月の3rd「水色」以降はday after tomorrowの北野正人をメインの作家に迎えて今作に至るまで継続的な音楽活動を展開した。また今作発売と同時期に北野正人(30)との熱愛が報じられた(当時のSAYAKAはまだ10代だったため年の差も話題に)。今作から1ヶ月後にはシングル楽曲のPVとメイキングを収録したDVD『Dolls』をリリース。5月になって芸能活動の休止を発表して表舞台から姿を消した。06年になって本名の神田沙也加として活動を再開。舞台を中心とした女優業を行いながら徐々に活躍の場を広げていった。2011年には歌手デビュー10周年を記念して新作『LIBERTY』をリリース。12年には企画ユニットSilent Lilyを結成しシングル1作を発売(当時は1stシングルという宣伝のされ方をしていたものの何の説明も無く自然消滅してしまったが、後に本人が期間限定企画だったとコメントしている)。14年には新ユニットTRUSTRICKを結成して活動している。また同年にはアニメ映画『アナと雪の女王』の日本語吹き替えで主人公アナを担当。松たか子と共に劇中歌も含めて演技と歌唱力が再評価された。
アイドル色は一切なく、あくまでアーティスト然とした雰囲気を持ったアルバム。収録されていない1stと4thのC/W2曲はどちらもアイドル色の強い曲だったがあえてそれは避けている。特に1stのC/W『How do you do?』はアイスのCMソングとして流れていたので戦略的には入れるのが妥当だがこのアルバムはそういう雰囲気のアルバムではないためいれたら激しく浮いていただろう。冒頭2曲から内省的で暗い曲調なのがこのアルバムを物語る。一番はじけていて3と4程度でこれは等身大っぽいラブソングで歌詞もそこそこはじけているがサウンド自体はバンドサウンドが炸裂している。3なんかは「あなたと会って2ヶ月」「私は悪い子よ ママ」など北野正人との熱愛報道とのタイミングからしてなんか半分は実体験書いてんじゃないかと勘ぐってしまうものが…。全体的にバンドサウンドの曲が中心。ラスト3曲では大人っぽい落ち着いたシンプルなサウンドへ移行する。とにかくアーティスト色を全面に押し出しており、全体的に落ち着いた雰囲気で単にはじけた明るいアイドルポップはこのアルバムには全く存在しない。新曲は少ないが特に捨て曲もなく(インパクトある派手な曲もないけど)流れとしてはよくまとまっている。シングルで気に入った曲があれば聞いて損はない、というか聞くべきだろう。アルバム制作としてはこれだけ待たせておいて新曲3曲とはやや寄せ集め、手抜きのような気もするがこれまでの曲を一気に聴けるのでベスト盤代わりの1枚になった。
印象度★★★★☆