HELLO WORLD(初回盤)
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | Image | MAMI | MAMI | 川口圭太 | 20thシングル 最高14位 売上1.5万枚 |
2 | Your Song | SCANDAL | SCANDAL | 川口圭太 | 19thシングルC/W 完全限定生産盤(ポケモン盤)には未収録 |
3 | love in action | MAMI | MAMI | MAMI | |
4 | Departure | MAMI | MAMI | 亀田誠治 | 18thシングル 最高5位 売上4.0万枚 |
5 | Graduation | HARUNA | HARUNA | 篤志 | HARUNAメインボーカル |
6 | 夜明けの流星群 | TOMOMI、田中秀典 | 田中秀典 | 亀田誠治 | 19thシングル 最高5位 売上4.3万枚 |
7 | お願いナビゲーション | RINA | MAMI | MAMI | |
8 | Runners high | HARUNA | 田鹿祐一 | オダクラユウ | T.M.Revolutionとのスプリットシングル 最高5位 売上4.0万枚 |
9 | 本を読む | MAMI | MAMI | MAMI | MAMIメインボーカル |
10 | 缶ビール | TOMOMI | TOMOMI | 川口圭太 | TOMOMIメインボーカル |
11 | Winter story | RINA | MAMI、RINA | シライシ紗トリ | |
12 | おやすみ | RINA | RINA | 川口圭太 | RINAメインボーカル |
13 | Place of life feat.Tetsuya Komuro | 小室哲哉、SCANDAL | 小室哲哉 | 川口圭太 |
ADDTIONAL ARRANGEMENT:川口圭太(3,7,9)
No | タイトル | 備考 |
1 | SCANDAL Talking About “HELLO WORLD” | メンバー個別インタビュー、レコーディングドキュメント映像(約51分) |
リリースデータ
2014年12月3日 | 初登場3位 | 売上4.9万枚 | Epic Records |
メンバー
Vocal&Guitar | HARUNA |
Guitar&Vocal | MAMI |
Bass&Vocal | TOMOMI |
Drums&Vocal | RINA |
SCANDAL6thアルバム。前作以降の3シングルとC/Wから「Your Song」、さらにT.M.Revolutionとのスプリットシングルとしてリリースした「Runners high」を収録。今作では全面的に自作に挑戦している。MAMIは単独で編曲まで手掛けており、HARUNAの単独での作曲も初めてとなる一方でバンド名義での編曲は1曲も無い。各自が作詞作曲した楽曲をそのメンバーが歌うという試みもされており、「Graduation」はHARUNA、「本を読む」はMAMI、「缶ビール」はTOMOMI、「おやすみ」はRINAが歌っている。SCANDALにおけるRINAの単独ボーカル曲は初めてとなる。またクレジットはされていないが、「おやすみ」はギターもRINAが弾いていると語られている。小室哲哉とのコラボ曲となった「Place of life」は編曲を小室哲哉が担当していないものの、サウンドプロデュースとシンセは小室が担当している。初回盤はアルバム制作ドキュメントとインタビューを収録したDVD付。完全限定生産盤は超ヤバい・オリジナルTシャツ付属、通常盤はメンバーソロステッカー4種のうちランダム1種封入となる。またアナログ盤でも発売されている。
作詞でさえ介入が多くなっていたので基本的に提供されるバンドとしてやっていき、アルバムで数曲自作をやっていくスタイルでもうしばらく行くのかと思ったらここにきてまさかの大量自作曲とは驚きだ。特にMAMIがメインライターとして本格覚醒。MAMIの場合は打ち込みでバンドアレンジしたデモを制作、RINAはもう少し簡易なリズムとキーボードを入れたデモを制作、あと2人は弾き語りを吹き込んだデモを持ってくるのが現在のパターンとされている。MAMIの単独編曲が今回あるのはそのデモでの持ち味がほぼそのまま採用されたからということらしい。特に特定の人だけが作詞作曲するようなバンドだと実際はデモの段階でほぼ完成されているような状態でもとりあえずメンバーが自分のパートの演奏で少しでもアイデアを出せばアレンジの名義をバンド名義にしてしまいそうなもんだけど、作詞クレジットでの作曲者による作詞介入をいちいちきちんと表記してきたSCANDALらしい律儀なクレジットの仕方だ。
自作メインという大きなトピックやさらにそれぞれのメインボーカルなどの挑戦もあって、6枚目ながら新人バンドのようなフレッシュさも感じられる。メンバー作が作家作品に劣る感じも全く無いし、むしろ介入なしの自分たちから生まれた言葉とメロディーによりこれまで以上に等身大っぽさも増した。正直シングルの購入を止めてレンタルに格下げするほどだったので期待値はかなり下がってきていたんだけど、そんな状態からでもこれまでの中では最高傑作と思えたくらい充実している。押せ押せのロックばかりではなく、シングル曲でも勢い任せではない少し抑えた曲調を出せるようになってきたのもバンドの成長だと思うし、何より自作体制は始まったばかり。まだまだやれることはあると思われ、今後にも大きく期待が持てる新たな始まりの1作。
初回盤DVDは初のアルバム制作ドキュメント。メンバー個別のインタビューを挟みながら、レコーディングやこの制作期間の間に行われた単独ライブやイベントライブ出演時のメイキング映像も盛り込まれている。50分程度とこれまでの初回盤DVDと比べても最長で(初回盤DVDは1st2ndでは40分台だったが3rd以降はPV数曲程度+メイキングがあるかないかという程度でボリュームダウンしていた)、たっぷりバンドや作品に対する思いが語られているのでよりアルバムを楽しめる興味深い内容になっている。内容は充実しているんだけどチャプター分け一切無し(1トラックで50分以上…)という編集だけ唯一残念。
またジャケット裏、ブックレット、初回盤に貼ってあるシール、そしてDVD本編でのタイトル表記など全てにおいて初回盤DVDのタイトルが「Taking」になっているが、これは誤植であり正しくは公式サイトの収録内容に発売前から表記されていた「Talking」であると発表されている。事前告知の段階ではちゃんと「Talking」になっていただけに、ここまで全面的に間違って表記していたのを発売するまで気付かなかったとか…なかなか…。
印象度★★★★☆