R-GIRL's ROCK!
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 原曲 | 備考 |
1 | 六本木心中 | 湯川れい子 | NOBODY | 川口圭太 | アン・ルイス | |
2 | 恋人がサンタクロース | 松任谷由実 | 松任谷由実 | 江口亮 | 松任谷由実 | |
3 | SINKY-YORK | 破矢ジンタ | 破矢ジンタ | 川口圭太 | JITTERIN'JINN | |
4 | ロックンロール・ウィドウ | 阿木燿子 | 宇崎竜童 | 宮永治郎・ユトリロン | 山口百恵 | |
5 | DAYDREAM | YUKI | 恩田快人 | イイジマケン | JUDY AND MARY | トリビュート盤『JUDY AND MARY 15th
Anniversary Tribute Album』収録曲 4thシングル『夢見るつばさ』C/W(カット) |
6 | Sunny Day Sunday | 赤羽奈津代 | 鈴木秋則 | 川口圭太 | センチメンタル・バス | |
7 | secret base〜君がくれたもの〜 | 町田紀彦 | 町田紀彦 | 宮永治郎 | ZONE | 着うた・着うたフル限定配信曲 初CD化 |
リリースデータ
2010年11月17日 | 初登場9位 | 売上2.0万枚 | Epic Records |
メンバー
Vocal&Guitar | HARUNA |
Guitar&Vocal | MAMI |
Bass&Vocal | TOMOMI |
Drums&Vocal | RINA |
SCADALカバーミニアルバム。ガールズロックの楽曲から選曲された企画カバー作品でR18のようにガールズロック好き限定の意味とRespectの意味を込めたタイトルとなっているほか、カバーに引っかけてカバのような生物のイラストとなっている。ブックレット含めてイラスト+手書き文字で構成されメンバー写真は使用されていない。「DAYDREAM」は09年3月に発売されたトリビュートアルバム『JUDY AND MARY 15th Anniversary Tribute Album』に参加した音源でSCANDALとしても09年10月の4thシングル『夢見るつばさ』C/Wに収録していたもの。「secret base〜君がくれたもの〜」は4月に着うた・着うたフル限定配信されていて今作で初CD化となった。この音源は翌2011年のZONE10年後の8月再結成時のトリビュートアルバム『ZONEトリビュート〜君がくれたもの〜』にもそのまま収録された。初回盤は2010年以降のシングル初回盤に収録されていた冊子「超SCANDAL」のVol.5封入。
選曲はメンバーとスタッフ推薦とされている。既出2曲に加えて「恋人がサンタクロース」は09年のライブでカバーしていた(ライブ自体はDVD化されているがこの曲はカットされている)。「Sunny Day Sunday」はダンススクール時代に踊った思い出の曲だと語られている。「SINKY-YORK」はスタッフ推薦とインタビューで明言されており、1ヶ月前のシングル「スキャンダルなんかブッ飛ばせ」は阿木燿子×宇崎竜童コンビの提供曲であったため同じコンビで制作されている「ロックンロール・ウィドウ」はその繋がりで選曲されたものと思われるが「六本木心中」のみ選曲理由は不明。年齢的には「六本木心中」「恋人がサンタクロース」はメンバー全員生まれる前の曲、「SINKY-YORK」がメンバーの生まれる前後の年の曲となり、基本的に親が聞いていたとかじゃないとリアルタイムで触れていたのは子供の頃に「Sunny Day Sunday」と「secret base〜君がくれたもの〜」くらいかと思われるが、正直なところメンバーが好んで選曲したともガールズロックの観点で選曲したともあまり思えず、年配スタッフが考えた昭和歌謡ロック中心の企画作っぽい感じが…。
ガールズロックというのはあまりに選曲が謎で「恋人がサンタクロース」はまずガールズロックという括りで捉えている人はいないと思う。ガールズロックリスペクトなのに女性編成バンドの大ヒットの先駆者的存在のプリンセス・プリンセスを筆頭にREBECCA、LINDBERG、パーソンズ、SHOW-YA辺りの1990年前後のガールズバンドor女性ボーカルのロックバンドも抜け落ちている。JUDY AND MARYの「DAYDREAM」は90年代の曲ではあるがREBECCAに影響受けている感の強い曲で80年代&昭和感がある曲だし、昭和の色が強すぎる。SCANDALがガールズバンドとしてどこをリスペクトして何を目指しているのか分からなくなってくるし、ファンの中心世代も知らない曲ばかりだろうしでなんだか2010年作品としては古臭い昭和臭を感じてしまう内容だ(後年ほど懐古ムードが強まるのでこれはこれで面白い企画に感じられるけど2010年でこの内容は時代が回り切ってない感じ)。2ndアルバムに比べればロック色が強くなっているのでサウンド面ではガツンとしているものの、ちょっと対象不明で失敗した企画作品だったと思う。年配スタッフが強行先導したのかもしれないがこの昭和展開これっきりだったし、何だったんだろうなぁ…。
これまで機械的にメンバークレジットには全員ボーカル扱いしていたが実際に歌っていたのはHARUNA、TOMOMI時々MAMIの3人でRINAの単独ボーカルは無かった。今回「Sunny Day Sunday」では4人全員で歌唱しており初めてRINAもボーカル参加(RINAはブログにてライブで少し歌ったりはしたけど歌入れレコーディングは初めてだったとコメント)。ようやく4人目のボーカルが聞けるというのは聞きどころの1つかも。
印象度★★★☆☆
2022.3.16修正