TEMPTATION BOX
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | EVERYBODY SAY YEAH! | TOMOMI,尾上文 | 大久保友裕 | 川口圭太 | |
2 | 太陽と君が描くSTORY | TOMOMI,田中秀典 | 田中秀典 | 藤井丈司,川口圭太 | 6thシングル 最高10位 売上1.6万枚 |
3 | 瞬間センチメンタル | SCANDAL,小林夏海 | 田鹿祐一 | 川口圭太 | 5thシングル 最高7位 売上3.3万枚 |
4 | 放課後1H | TOMOMI,依布サラサ | 南ヤスヒロ | 南ヤスヒロ | TOMOMIメインボーカル |
5 | 涙のリグレット | 近藤ひさし | 渡辺未来 | 渡辺未来 | 7thシングル 最高14位 売上1.2万枚 |
6 | Hi-Hi-Hi | TOMOMI | 田鹿祐一 | 川口圭太 | |
7 | 少女M | MAMI,田鹿祐一 | 田鹿祐一 | 川口圭太,田鹿祐一 | MAMIメインボーカル |
8 | GIRLism | TOMOMI,尾上文 | 大久保友裕 | 大久保友裕 | |
9 | プレイボーイPartU | RINA | ツキダタダシ | 川口圭太 | |
10 | Hello! Hello! | SCANDAL,田中秀典 | 田中秀典 | 川口圭太 | |
11 | 会いたい | HARUNA,尾上文 | 大久保友裕 | 大久保友裕 | |
12 | さよならMy Friend | TOMOMI,Hiroshi Inui | Hiroshi Inui | 川口圭太 |
『瞬間サクラゼンセンTOUR〜2010 SPRING〜』DIGEST MOVIE |
『SCANDALサミットVol.1〜2』総集編 |
完全生産限定盤のみ
蜷川実花による116ページ写真集付
リリースデータ
2010年8月11日 | 初登場3位 | 売上6.0万枚 | Epic Records |
メンバー
Vocal&Guitar | HARUNA |
Guitar&Vocal | MAMI |
Bass&Vocal | TOMOMI |
Drums&Vocal | RINA |
SCANDAL2ndアルバム。前作から10ヶ月でのリリース。前作以降の3シングルを収録。HARUNAとのツインボーカル体制がメインだったが単独でのメインボーカルの無かったTOMOMIは「放課後1H」で初単独メインボーカルを担当。「少女M」はMAMIのメインボーカル。RINAのみボーカル曲は無い。「瞬間センチメンタル」がアニメ『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』EDタイアップで「少女S」とほぼ同等のヒットを記録。「太陽と君が描くSTORY」もトップ10入りしたが「涙のリグレット」は今作の2週前先行シングルだったのもあって伸び悩んだ。今作は初のトップ3入りを果たし、前作を上回る売上を記録。結果的にオリジナルアルバムでは最高売上、ベスト盤『SCANDAL SHOW』に続く2番ヒットとなった。
初回盤は春のツアーのダイジェスト映像「瞬間サクラゼンセンTOUR〜2010
SPRING〜」、2度放送されたインターネット生放送番組「SCANDALサミットVol.1〜2」の総集編を収録したDVD付、前作同様のスリーブケース仕様。
完全生産限定盤は蜷川実花による116ページ写真集付属。
ロックを中心にしつつもガツンとしたロックナンバー以外にも色々な曲調に挑んで方向性が拡散。MAMIの「少女M」のように完全に打ち込みのロボトミーな感じの曲もあるが、基本はバンドサウンドにシンセを足してより高揚感を煽るようなサウンド構成が目立つ。アニメタイアップの「瞬間センチメンタル」がヒットしてかろうじて「少女S」と並ぶ代表曲のようにもなるもそこまで飛び抜けたヒットにはならずトップ10前後で停滞してしまったが、それでもこの時期は何とかヒットシングルを出そうとしていたように思う。特にポップ色を出して新規リスナーを引き込もうとしていたものと思われ、「太陽と君が描くSTORY」はサウンドはそれなりにロックバンドしているがけっこう爽やかなサマーポップロックになっているし、「涙のリグレット」は完全に狙いに行った王道バラード。この後はZONEの「secret base〜君がくれたもの〜」のカバーをするなど露骨に売りに行こうとしていた感がある。今作が全体にポップ寄りに引きずられているのも、ガムシャラにかき鳴らすロック路線よりも制服姿のガールズバンドとしてもう少しアイドル人気を獲得してポップな方向性で売りに行きたいという思惑がソニーサイドに強かったためと思われる。作詞の介入が増えた事、編曲も完全お任せという状況含めてやらされている感が1番強かったのはこの時期だったのかなとは思う。結果的にはある程度ポップな曲もやっておいた事でバリエーションが増えたというのはあったので悪くは無かったと思うけど、ガーリーガレージバンドとか言って登場したのにすっかりそんな感じではなくなってしまったなという難しさも当時感じた。
MAMIのメインボーカルは素朴感と本人の少し変わったキャラクターで異色ながらもアルバムのスパイスになっている。TOMOMIは曲調もあって普段のツインボーカル時よりも格段に超激甘ボイスで歌唱しているのでキャラソンみたいな変なインパクトがある。ボーカルのバリエーションが豊かなのも魅力だったが相対的にメインボーカルのHARUNAの印象がちょい薄めで、後年ほどTOMOMIが退くのもあるがまだHARUNAがSCANDALの圧倒的なメインボーカルという貫禄はないかも。HARUNAとTOMOMIが交互に歌うツインボーカルが基本編成ってところがあるし。
DVD
今回は春に行われたツアードキュメントと公式でネット生放送されたトーク番組「SCANDALサミット」の1回目と2回目を編集して収録。ツアーダイジェストは基本的にドキュメントメインで一部ライブシーンも収録されている。さいたまのHEAVEN'S
ROCKでもライブが行われているが、メンバーはここでのライブがかなり好感触だったようで比較的他の会場に比べてもいい扱いになっているにで地元的に嬉しい。SCANDALサミットは09年秋と10年冬に行われたトーク番組。TOMOMIとMAMIが自由すぎ、RINAは最年少で進行という感じではないので年長リーダーのHARUNAがほぼ1人で進行、まとめ役となっている様子が垣間見える。これを見ればよく分かってない人でもメンバーの顔と名前は一致するものと思われる。
写真集
前作はまともに写ってないピンボケ、被写体なしの写真が8割がたというあまりに酷い内容で酷評の嵐となったが、今回は屋外で太陽の下で撮影されたまともな写真集。何故か発売数日前まで内容が一切不明のままだった。蜷川実花というのは最近ではAKB48『ヘビーローテーション』のジャケットプロデュースとPV監督を担当している。けっこう印象的にカラフルというのが共通しているかな?あと男性目線じゃなくて全体的にさわやか〜な感じに仕上がっているところも共通しているのでこの人の作風なのだろう。無駄にでかいだけで何も写ってなかった前作よりもサイズが小さくなって見やすくなったし、写真集と聞いて期待通りの内容。今回はCDもセットに組み込まれており、写真集と同じサイズの厚紙にCDが挟み込まれる巨大紙ジャケ仕様になっており、歌詞カードも大きな紙1枚仕様となっている。そのためDVD付や通常盤とは根本的に全てのデザインが異なっている(前作はジャケ写がバリエーション違いだけのプラケースCDが入ってただけ)。
印象度★★★★☆
2022.3.9修正